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神様の思いやり転生  作者: 苺ジャム
第一章
16/62

決戦 1

康紀側


さて、実戦をいつにするか。

俺達は日を決める。やはり大納言殿の思惑の裏を考えて咲子殿が嫁ぐ三日前が良いのではないか?

早くに行動を起こすと大納言殿が裏を使って探し回すだろう。

咲子殿をが連れ戻される可能性が大いにある。

「ところで鷹明、百鬼が現れる時間は?」

午前1時。皆、眠っている頃だ。そして、咲子殿の屋敷に行くまで御所のあたりから咲子殿の屋敷まで練り歩かす。万が一、人が居たとしても百鬼の姿を見ると逃げるであろう。

咲子殿の屋敷は午前1時には誰も居なくなる。これは調べが付いている。

そして、百鬼が咲子殿を攫ったらある場所にお連れする。

康紀、お前はそこで待っていろ。必ず!何が起ろうとも。


俺は「何が起ろうとも」に恐怖を覚えた。いったい何が起るのか?咲子殿は大丈夫なのか?

俺は鷹明に聞く「何が、起るのか?」鷹明は「俺にも分からん。俺でも未知の事だ。」

ただ、鷹明は「咲子殿は運の強い星の下に生まれたお方だ。何が起ろうともな。だから、きっと大丈夫だ。咲子殿を信じろ!」

俺は鷹明の言葉に安心した。

そして、俺はこんな気持ちのまま、その日を迎えるのであろうな。


「ところで、咲子殿には、どのように午前1時に迎えに行く。と伝えるのだ?」


「それは、令に頼む。」


「なぁ、鷹明、友親・・・・上手くいくのであろうか・・・・」


「大丈夫だ。咲子殿が待っておられるぞ。康紀が来るのを。」



咲子側


「ねえ、加茂。百鬼が来るのはいつ頃なのでしょうね。」

わたくしと加茂の二人はもう、心の準備が出来ております。

後は「何時いつ」でございます。わたくしが知りたいのは。

わたくしはその時間を予想してみました。百鬼が現れる時間。多分・・・「草木も眠る丑三つ時」

だって、わたくしは前世でも怖いTVは好きでございました。恐怖TVのキャッチコピーといえばコレですものね。だから、多分、夜中の2時~3時のような気が致します。

その時間まで眠りたいと思いますが、駄目なのでございましょうか?

寝不足は足手まといになるかもしれませんもの。

考えてみますと、わたくしは以外と落ち着いております。

それに比べ、加茂はというと異常なほど緊張しております。仕方がございません。この時代の方達は怖いものです。だって「鬼」ですから。

それに加えて、加茂はきっと「ご主人様に見つかってしまったらどうしましょう」とか「百鬼に食べられでもしたらどうしましょう」とかのたぐいでございましょうね。

「加茂。加茂・・・大丈夫ですよ。わたくしと一緒ならば。」と言って落ち着かせます。

加茂は「咲子様は恐ろしくないのでございますか?・・・加茂は今、もう恐ろしくて・・・」

加茂にどう言えばいいのでしょう。

まぁ、その日が来れば多分、大丈夫でしょう。

それに、わたくし・・・・一度、百鬼を見てみたいのです。やはり女の子特有の「怖い物、見たさ」でございます。


「コツ、コツ、コツ」わたくしの部屋の外で音がします。見ますと、あの時の鳥。

その鳥は何かを咥えています。そして、鳥は人型に変わり、わたくしを見て。


「そちは咲子か?」


「はい。咲子でございます。」


「鷹明から手紙を預かって来た」


わたくしは、人型になった鳥から手紙を渡されました。

そして、鳥に戻り飛んで行きました。

急いで手紙を開けます。


「明日、午前1時。あの場所でお待ちされたし」


やっと。やっとですわ!わたくしは思わず、笑みがこぼれます。

康紀さんて以外にも小心者です。(ちっ・・違う!!)(康紀)

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