表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の思いやり転生  作者: 苺ジャム
第一章
15/62

決行(咲子) 2

さぁ、始めましょう!


楓さまは、わたくしの事をチラチラと顔を覗くように見ておられます。

多分、驚かれたのでしょう。わたくしの演技をしているような様子を見て。

マズイ事でございます。どうか、楓さまがわたくしのことを「か弱きお姫様」と見て下さいますように。

そして、楓さまは御自分の事を話されました。

楓さまは康紀さまと仲の良いお友達の一人、友親ともちかさまの恋人。

そして、楓さまは貴族のお姫さまのような大人しい方では無く、かなり大胆な方だと理解致しました。

わたくしなりに。それにかなりのロマンチスト。

きっと、わたくしと楓さまは良いお友達になれると思います。


そして、本題に入ります。

「咲子さま、これを預かって参りました。お納め下さいませ。」と楓さまは手紙を出され、その手紙を

わたくしに手渡されました。

でも、今までの手紙とは違い少し分厚い紙のようでございます。

その手紙を見ましたところ、まぁ、なんて事でしょう!「絵」が描いてあるのでございます。

でも、その絵には何か訳ありのような気が致します。

そして、わたくしは興味も手伝って、ずっと見つめていました。

すると・・・・この絵に描いてあったのは「百鬼夜行」ではありませんか!

それに、わたくしの屋敷の庭の一番遠い角(隅)にあたるところに百鬼が重なるようして描いてあるのです。わたくしはその意味が分かりました。

わたくしを攫うのはこの「百鬼」なのですね。思わず笑いが込み上げてきます。

「分かりましたわ。とお伝え下さいませ。必ず、ここへ伺いたく存じます。」


楓さまが帰られた後、訳の分からぬ加茂に先ほどの絵を見せました。

すると加茂は「・・・・・咲子様、この絵は・・・百鬼でございますか。・・・」声も出ない加茂。

そして、わたくしはその絵の意味を教えてあげました。

「咲子さま・・・この鬼達は怖くはないのでございますか?」と加茂は不思議そうに問います。

わたくしは「怖くないわ。」と言えばいくら加茂でも不思議がるでしょう。

逆に、わたくし自身を怖がります。

だから「怖いです。恐ろしいです。」と申しました。

加茂は急に涙声で「お可哀そうです。咲子様。」とオイオイ泣いています。

でも、わたくしは知っているのです。「架空」だと言う事を。

このことは誰にも言えません。わたくしの心の中に閉じ込めてしまいます。


これからですわ!忙しくなるのは。


康紀さま、いつでも宜しいですわ。お待ちしております。


わたくしは心の準備は出来ております。

ここまでが長かったですわね。

さぁ、これからが勝負ですわね。(咲子)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ