詩 足音、足音
掲載日:2026/11/03
「夜、家に帰るためにただ道を歩いていただけなのに」
「気が付いたら真っ暗な何もない世界にいた」
追いかけてくる 背後から
怖い 捕まりたくない だから逃げる
辺りに音が響く 足音が
数は二つ分 それ以外にはない
孤独な暗闇 SOS
助けてほしい 声が出ない
ここはいない 場所だから
人などいない 場所だから
私と誰か しかいない
増えない足音 期待しない
逃げ続けている 何かから
捕まりたくない 逃げないと
恐怖の感情 強くなる
足がもつれて 音が不規則
「誰か助けてほしいけど」
「この世界にはきっと私とあれしか存在しないけれど」




