槻弓
ゆっくりと蝕んでいくように
少しずつ消費していく
この身が尽き果てる前に
憎まれ口を叩いている間
浪費してしまった2回目
光り輝いて見えたのは荒波の中
深く沈めば息ができない
その結果だけを抱いて死んでしまう病気
遅すぎた孤立に
物憂げな表情には嘲笑
中傷に塗れたノート
もう世界には希望がないとしても
愛と平和を謳う人達
時代遅れの嘘に変わり果てても
誰一人そんな戯言を疑わない
だからもうどうでもいいけれど
最近調子がいいんだよね
そう言って笑うあなたに
気づかない訳ではないけれど
どうやって声を掛ければいいのかがわからない
初めてだけど最後の失敗
そんな私たちを誰も救ってはくれないから
なるべくその当事者にならないよう
避けながら生きてもいいんだよ
他人に欲されないよう
こんな場所で生活しないで
他人に頼られないように
こんな場所で歌わないで
他人に傷をつけられないように
こんな場所で戸惑わないで
他人に庇われないように
こんな場所で命をかけないで
泥まみれになったクロックス
穴が空いてしまったジーンズ
それでも調子はずれな声が
綺麗な音だとわかるから
だから私たちは少しだけでも
素直になってもいいんだよ
そうあってもいいと許されているはずだから
何一つ諦めなくてもいいんだよ




