表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Eden~楽園のイクェス~  作者: だざい
4/16

異性人達と謎の小男

こんにちは、だざいです。

今回は爆風に巻き込まれてポッドに乗れなかった零士がその後どうなったのか。

というところの話です。

最後まで優しい目で読んでいただけると嬉しいです。


目が醒めてどのくらいの時間がたっただろう。

頭がぼ~としており、状況整理するのに時間がかかってしまった。


「いってぇ…ここは一体…」

酷く痛む頭を押さえながら俺はここまでの経緯を思い出していた。


俺は確か…


「「「「「零士!!!!」」」」


そうだ、美也子!!!

俺はEdenに到着しメルセデスⅠを見つけた。

しかし謎のロボット群に襲われて、皆で脱出ポッドに向かった。

しかし俺は爆風で壁にたたきつけられたんだ!

あいつらは無事に脱出したのだろうか…

脱出ポッドは射出されたはずだが…。


徐々に思い出し、

今の自分に目をやる。


「ここはどこだ…??」


俺がいたのは畳6畳ほどの部屋でベットのようなものに横になっていた

そこはほかに家具もない無菌室のような部屋だった。

真っ白な部屋壁は鏡ではないのかと思うほどこちらを反射している。

そこで気づいた。

自分の体が縫われていることに。

顔には眉間下から斜めに縫われた跡があり、

体のいたるところにも傷を縫い留めた跡があった。

誰かが俺を治療したということだ。

一体だれが…いたい…体中がズキズキと痛むのはこのせいか…


「取り合えずここからでないと」

壁まで近寄り思い切りドアを叩いてみるがびくともしない。

鏡に見えるが…実際は全く違う素材なのかもしれない。

しかしどうしたものか…、

壁以外本当に何もない。

「おーい!!誰かいるのか!?いたら返事してくれー!」

物は試しと声を張り上げてみるが…

まぁ…反応はないよな…

するとプシューと壁の空気の抜ける音とともに鏡だと思った壁が突如ガラスのように

壁の向こう側を映した。

その先には何人もの人間が何かを話しながら、こちらをのぞき込んでいた。

四方八方いたるところからである。


「な、なんだお前たちは!?」

急な出来事に気が動転する俺はそれぞれの視線から逃げるように、

横たわっていたベットに隠れる。

しかし四方から監視されているため、

視線から逃れることはできていない。

気味が悪かった。

まるで物珍しいものを見るかのようにこちらを見ている。


一体何だってんだ。

しかしよく見ると俺の知る人間ではなかった。

耳の先は尖っており、髪は一人ひとり別の色をしている。

肌の色も少し白っぽいような色をしていた。

まさかこいつらが俺を襲った奴らか…!?

人のようだが地球の人ではない異星人それが第一印象だった。


俺の警戒心に気づいたのか一人の女性のような異星人が壁の向こうで、

ボタンのようなものを押した。

殺される!!!!

しかしいつまでたってもその時は来なかった。


ブツ…ブブ…


「ボキベガブツビイバタボカベシブラ」


…?

なんて今何て言ったんだ…?

もう一度そのボタンを押した異星人を見る

すると怪訝な表情でもう一度ボタンを押し。


「ボキベガブツビイバタボカベシブラ?

 ビベバワボタベシブノビコバトボバベワブカビル?」


…???

一体何を言っているんだ?

バキ゚べ…何???


異星人は俺の表情から何かを察したのか、

隣の男性のような異星人に何かを話しかけだした。

ボタンを切り忘れているのか、

声がこちらに聞こえている状態で構わず話す。


「ボドベウブヤビラバコボチベラブノビコバトボバベハブワビカバラボナベイブヨビウバネ」

「ボソベノブヨビウバダボナ、ベドブウビスバルボトベウブケビツバホボゾベンブシ、

 ビケバンボキュベウブザビイバリョボウベニブスビルバカ?

「ボイベエブコビコバハボモベウブヒビトバリバノベホブカビクバセボイベブブツビトバアボワベセブテ、

 ビカバンボサベツブシビマバショボウ」


まったく聞いたことのない言語で俺に解読ができなかった。

何やらブツブツと話し合いある程度話がまとまったのか、

こちらを振り返るより一層警戒したところで、


プシューと空気の漏れる音が聞こえた。

しかし今度のは空気じゃない!ガスだ!!

部屋の角から白い霧が艶めかしく立ちこめながら、

少しづつ着実に俺に迫ってくる。

まずい!吸ってはいけない!!早く、早く脱出しなくては!!


ドン!!バン!!バン!!!

俺は息を止めて力の限り壁を殴った。蹴った。

しかしびくともしない。

くそう、死にたくない。助けて、だれか助けて…


情けなく涙を流しながら必死に壁を殴る俺を、

まるで観察するかのように壁の向こうで異星人がこちらを見ている。


ち…くしょう…


遂に部屋がガスに包まれ

せき込みながら俺の意識がもうろうとしだした。

俺はここで死ぬんだとすべてを悟った。

どうせなら、何か成し遂げてから死にたかったと、

もうろうとする意識の中思った。


その時目の前に一人の異星人が見えた。

あの女性のような異星人だ。

その瞬間最後の闘気が俺を支配した。


もしこいつらのせいでみんなが死んだのならせめて、

せめて一撃だけでも報いを受けさせてやる!!!!!!!!

俺は体に残る力をすべて右手と足腰に込めて、

異星人の壁に向かって右ストレートを放つ。


バギャ!!!!


という鈍い音とともに俺は倒れた。

仰向けで倒れた。

腕も体も全部痛い。

もうこれが限界だった。

再び薄れゆく意識の中で最後に移ったのは

ひび割れた壁に驚きこちらを見る異星人たちの顔だった。


へ…ざまぁみろ…


そして俺はまた気を失った。



~~~~~~~~~~~~~~


零士の意識を失ったあと部屋を眺める異星人たちは、

驚きを隠せづ慌てふためいていた。


「ボアベクブトビスバチーボルベノブカビベバヲボワベッブタビダバト!?」

「ボヤベハブリビキバケボンブダビコバイボツベラブハ!!」


などの言葉が絶えない。

そこに黄色色の肌をした身長が少し低い1人の男が部屋に入ってきた。

しかも慣れたように入出してきたのである。

周りの異星人はその姿を見るやさっと気味が悪いような目で男から離れた。

たった1人の異星人を除いて。


「こいつすげぇな…よくもまあ、催眠ガスの1.5倍の濃度の部屋で硬化ガラス並みに固い

 アクトスチールを素手で割ったもんだ。

 差し詰め死ぬ前の最後の一撃ってところだな…」

「ボトベウブシビロバウ」


男は話しかけてきた女性のような異星人のほうを向き、


「ボエベメブコビイバツボオベレブトビオバナボジベヘブヤビニバシボロベヨ。

 ブイッビショバニボカベンブサビツバスボレベバブイビイ。」

「ボソベウブネビソバウボスベルブツビモバリボダベワ」


ニヤァ…と異星人のほうを向いてやったぜと言わんばかりに男は笑い

そのあと零士の方に視線を戻した。


そんな男を見て異星人はまるで表情は変えなかったが、

部屋に入ってきた男には心なしか会話中微笑んだようにみえた。










ここまで読んでいただいてありがとうございます。

今回大変だったことがあって

「宇宙人の言語を考えたときに、星が違うのに言葉なんかわかるわけがない。」と、

思う自分とだが小説ゆえに読む側に意味が伝わらないといけないとも思ったので、

セリフを考えるのに苦労しました。

ちなみに宇宙人の言葉は「ばびぶべぼ」を抜けばちゃんと言葉になっています。

シンプルですが一番わかりづらく、宇宙人ぽく話している風に聞こえるかなと思ったので、

こんな感じにしました(汗)


さて次回は謎の小男と零士が会いこの星で何が起きているのかを知ることになっていきます。

次回も近々投稿します。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ