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不可思議道具店  作者: 伊達幸綱
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第90話 ステルスマント 後編

どうも、伊達幸綱です。それではどうぞ。

「と、そんな事もあったね」

「へー……道具が自分の能力とは違う方法で誰かの人生を変えるパターンもあるのか」

「たしかにね。でも、それってお姉ちゃんだったからだよね?」

「そうだね。その時に関してはボクが『ステルスマント』と会話出来たからだし、ボクにその能力がなかったら、あの二人は進展しないまま帰っていったと思うよ」

「そうだね。あれからも二人で来てくれる事が何度もあって、相手の顔を見たり手に触れたりするだけでも恥ずかしそうだったのに、今では手を繋いで入ってきたり食べさせあいっこをしたりしているよ」

「初めの頃に比べると、本当に進展してるんですね……」


 コピーの兄が驚きながら言うと、マスターは美味しそうにココアを飲む『救い手』に視線を向けた。


「『救い手』さんも『繋ぎ手』さん達と話し合って、この世に居続けられたら、そういう風に愛し合える相手が出来るのかな?」

「さあ、どうだろうね。ボクもそこまで恋愛に興味があるわけじゃないし、そういう相手が出来ても『繋ぎ手』のように人懐っこく出来るとは思えないかな」

「そっか……」

「ただ、そういう相手が出来るなら、ボクはお兄さんの方が良いかな」

「ん、俺か?」


 コピーの兄が一瞬驚く中、『救い手』は微笑みながら頷く。


「うん。お兄さんもコピー体だから恋愛とか性欲とかそういうのはあまり興味がないし、お互いにあっさりとした関係のままで仲良くやっていけそうだからね。こうして『繋ぎ手』と別の存在になったからか誰かに対してベタついたり甘い言葉を言ったりするのは少々苦手なんだ」

「たしかにそんな『救い手』は想像出来ないな。だけど、そういう関係なら俺も賛成だな。俺もそういう甘ったるい関係はごめんだし、好きではありながらもちゃんとするとこはちゃんとする方が俺はありがたい」

「おや、両想いのようだね。といっても、別にお互いに恋愛感情があるわけじゃないし、この先自分達がどうなるかはわからない。だから、もしも全てが終わってその時にまだボク達がこの世にいるようなら妹ちゃんやマスターも交えて話し合おうじゃないか」

「そうだな。因みに、お前は俺と『救い手』が恋人同士になるのはどうだ?」

「私も問題ないよ。一般的な恋人の形とは違うかもしれないけど、これはこれでお兄ちゃん達らしくて良いと思う」

「私も良いと思うよ、みんな。生まれ方は少し変わっているけれど、こうして生まれてきて頑張ってきた以上、みんなにも幸せになる権利はあるからね」

「ふふ、そうだね。では、みんなが笑える幸せな未来のためにこれからも頑張っていこうか」


 微笑みながら言う『救い手』の言葉に三人が頷く中、その様子を『ステルスマント』は優しく見守っていた。

いかがでしたでしょうか。

今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしていますので書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

それでは、また次回。

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