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不可思議道具店  作者: 伊達幸綱
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第86話 コスモバッグ 前編

どうも、伊達幸綱です。それではどうぞ。

 ある晴れた日、『繋ぎ手』は『導き手』と『探し手』の兄妹と共に買い出しのために街中を歩いていた。


「ん~、やっぱりこうやって晴れてる日に歩くのは気持ちが良いなぁ」

「まあ、その気持ちはわかるな。夏だと暑くて大変だけど、雨で濡れたり曇りであまりはっきりしない感じになったりするよりは晴れてる方が俺も良いと思う」

「晴れてる日はお洗濯物も乾きやすいし、私も同感かな。ところで、お姉ちゃん。今日の買い出しって後はどのくらい?」

「後はお野菜とお肉くらいかな。まあ、私達にはこの『コスモバッグ』があるから、重さも時間も考えなくて済むし、ゆったり行っても大丈夫だよ」


 のんびりとした様子で『繋ぎ手』が言うと、その言葉に苦笑いを浮かべてから『導き手』は『繋ぎ手』が持つバッグに目を向ける。


「そういえば、『コスモバッグ』は中が時間の流れや空間の広さが特別な状態になってるから、肉とか魚とかを入れても鮮度は落ちないし、いくら入れても重さも感じない分、気楽に持ち歩けるんだったな」

「うん。だから、道具を渡して歩く時も色々な道具を入れさせてもらってるよ。大きさも考えずに入れられるし、出す時も重さも感じずに取り出せるしね。近い子って言うなら、『ディメンションハット』がそれに当たるのかな」

「ああ、あれか。試練の時に出てきた『繋ぎ手』の幻影も使ってきたし、中から普通に拳銃を出してきたのは流石に驚いたよ」

「どちらも中に物をしまえて、持ち運びも用意に出来る道具だからね。それに、『ディメンションハット』の方はおしゃれにも使えるし、『コスモバッグ』は私みたいに通学カバンとしても使えるから、色々相談しながら使ってあげたいよね」

「たしかにな。そういえば……前に『コピーカメラ』との思い出は聞いたけど、『コスモバッグ』や『ワープペンダント』、『チェンジチョーカー』についての話ってまだ聞いた事がなかったか」

「たしかにそうだね。私達がお店でお世話になる前からお姉ちゃんとの付き合いがあるわけだし、これまでどんな事を経験してきたのか聞いてみたいな」

「まあ、その子達は私が道具を渡して歩くようになった頃からの仲だしね。これまで色々な事があったのは間違いないし、歩きながらお話ししようかな。私もこの子達の話をするのは嫌じゃないし、次の目的地までまだまだ時間はあるからね」

「わかった。それじゃあ頼む」

「お姉ちゃん、お願いします」

「はいはーい」


 クスリと笑いながら答えた後、『繋ぎ手』は『コスモバッグ』との思い出について話し始めた。

いかがでしたでしょうか。

今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしていますので書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

それでは、また次回。

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