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不可思議道具店  作者: 伊達幸綱
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第84話 ガイドマスコット 前編

どうも、伊達幸綱です。それではどうぞ。

神の力で転移した『探し手』が目を開けると、そこは先どころか自分の手足すら見えない程の暗闇だった。


「え……く、暗い……!? と、とりあえず『ブライトアンクレット』に照らしてもらおう……!」


暗闇に驚きながらも『探し手』が『ブライトアンクレット』に照らしてくれるように願うと、『ブライトアンクレット』は『探し手』の周囲を照らす程の光を放ち、『探し手』はふぅと息をついた。


「……これでよし。でも、こんなに暗かったら何も出来ないよ。ここでの試練って何なんだろう……?」


『探し手』が不安そうな表情を浮かべていたその時だった。


『よしよし、転移は出来たようだね』

「え……か、神様……!?」

『そうだよー。みんなのアイドル、神様だよー』

「神様ってみんなのアイドルだったんだ……じゃなくて、ここってこんなに暗いんですか?」

『うん、今は『ブライトアンクレット』を使って照らせてるけど、それがなかったら自分がどこにいるかすらわからない程に暗いね』

「でも、ここで試練なんて出来るんですか……?」

『出来るよ。さてと、それじゃあこの試練の助っ人を紹介するね』


その言葉と同時に『探し手』の手の中には黄色の細身のクマのマスコットが出現した。


「わぁ、可愛い……!」

『喜んでもらえたようだね。それは『ガイドマスコット』という名前で、それにここへ行きたいとお願いすると、そこまでの道案内をしてくれるんだ。近い役割を持つ道具には『幸呼笛』があるね』

「そういえば、『幸呼笛』もそうだっけ」

『ただ、『ガイドマスコット』は青い鳥を呼び出すわけじゃなく、念波で持ち主に話しかけてくるし、その世界にある場所ならどこへでも道案内をしてくれるんだよ』

『その通り。という事で、これからよろしくね、『探し手』ちゃん』

「わぁ、声も可愛いんだね。こちらこそよろしくね、『ガイドマスコット』。でも、この『ガイドマスコット』が必要っていう事は、この暗闇の中を進んでどこかへ行かないといけないんですよね?」

『そういう事。そして、そろそろその行き先がわかるんじゃないかな?』


その言葉と同時に暗闇の中からは小さな少女の泣き声が聞こえ始め、その声に『探し手』は驚いた。


「今のって……あの小さなお姉ちゃん……!?」

『そうだね。という事でまずは『繋ぎ手』を探してもらおうかな。道具達の力があれば、わかるはずだからね』

「わ、わかりました。『ガイドマスコット』、この声の人のところまで案内して!」

『うん、任せて』


『ガイドマスコット』が返事をした後、『探し手』は『ブライトアンクレット』の光を頼りにしながら暗闇の中を歩き始めた。

いかがでしたでしょうか。

今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしていますので書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

それでは、また次回。

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