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不可思議道具店  作者: 伊達幸綱
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第82話 ブライトアンクレット 前編

どうも、伊達幸綱です。それではどうぞ。

『導き手』が第一の試練に出発した後、『探し手』は少し心配そうな表情を浮かべていた。


「お兄ちゃん、大丈夫かな……『スイッチアームズ』はすごく強力な道具みたいだけど、『ジーニアスミサンガ』もあるから、少し使いづらそうだし……」

「まあ、つけている間は攻撃が出来ないからね。中々困難を極めるだろうけど、君のお兄ちゃんなんだし、きっとクリアしてくるよ。だから、安心して君は君の試練を頑張るんだ」

「神様……そうですよね、私もちゃんと頑張ろう。そして、お兄ちゃんやお姉ちゃん、お姉さんの助けになるんだ」

「うん、その意気だ。さてと、それじゃあ君の試練に行く前に君にも道具を渡しておくよ」


 そう言いながら神は銀色のアンクレットを取り出した。


「これは……アクセサリーの一つですか?」

「そう。これは『ブライトアンクレット』という名前で、君の想いに応えて様々な暗闇を光で照らしてくれる物なんだ。因みに、アンクレットは足首につけるアクセサリーで、ミサンガや指輪のようにつける場所と色によって意味は変わるんだ。右足なら恋人がいないという意味で左足なら恋人がいるという意味、後はお守りの意味もあるよ。

それと、これは銀色だけど、赤色は仕事運や勝負運でピンクなら恋愛運や結婚運、オレンジ色なら友情運で白色なら浄化や健康っていう意味を持つよ」

「へー……あれ、それじゃあ銀色は?」

「金運やステータス運だね。でも、この銀色はデフォルトの色で、君の想いによって何色にでも変えられるし、その色によって効力も変化する。後、銀というのは古くから魔除けの力もあるから、この『ブライトアンクレット』をつけていると、邪なモノ達からも身を守れるよ」

「そうなんですね……えーと、それじゃあどっちにつけようかな。恋人はいないから、意味合い的には右だけど……」


『探し手』は少し迷った後、『ブライトアンクレット』を“左足の足首”につけた。


「これでよし。これからよろしくね、『ブライトアンクレット』」

「おや、左につけたんだね」

「はい。恋人はいないですけど、同じくらい大切なお兄ちゃんやお姉ちゃん、お姉さんがいるので、それくらい良いかなと。それに、お守りの意味もあるならそれに肖りたいなって」

「ふふ、なるほどね。それを説明せずにその姿を見せながらアンクレットの意味を話したらきっと『導き手』は驚き慌てるだろうね。いつの間に恋人なんて作ってたんだって」

「……神様、それは悪趣味なので止めてくださいね」

「わかってるよ。さて……それじゃあそろそろ試練と行こうか。準備は良いかな?」

「はい、バッチリです!」

「うんうん、良いお返事だね。では……行ってらっしゃい」


 その言葉と同時に『探し手』は白い光に包まれ、そのまま静かに姿を消した。

いかがでしたでしょうか。

今作品についての感想や意見、評価などもお待ちしていますので書いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

それでは、また次回。

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