表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
那由多の剣と魔導士の卵  作者: ナンプラー
1章 エルタージュ編
8/53

戴剣の儀


 その日、男は勇者として王から儀式に呼ばれる。


 玉座に呼ばれ行われたそれは、ゲームで見ていた光景とは少し違い、盛大に行われるものではなかった。

 イメージとしては大衆の目の前で行うような感じだと思っていたが色々あるのだろう。

 確かに自分も王様なら世界の危機にそんなパーティーのような儀なんて上げられないだろうなと考えながらその男は王の目の前に立つ。


 ある程度王からつまらない校長の話を聞かされるような内容を拝聴し、衛兵から鉄の装備一式と旅の資金を頂いた。

 ここに関してはRPGのようなしょっぱい軍資金ではなく、ある程度の生活費用をもらった。

 防具もそこそこのものを頂いた。

 ゲームだとくれさえしない。買い物でも木の装備だもんなと思いながら受け取った。


 更にこの世界でいう一月程安宿だが宿を無料で使わせてくれるというありがたい話もあった。

 これで異世界に転移して野垂れ死ぬなんてことはしばらくはない。



 最期に王の威厳ある締めと兵士たちの敬礼によって戴剣(たいけん)の儀は終わりを告げた。



 これが俺の旅立ち。劔 一海の勇者としての始まりだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ