3 問題解決!?
このパートはパソコン研究会でのパートです。
◇パソコン研究会 部室
コンコン
「じゃまするぞ。」
会長は部室内からの応答を無視し扉を開けた。
「だ、誰ですk…。え、えぇ!?生徒会長!?」
扉に1番近かった女子生徒が驚きの声を上げた。
「ここの責任者はどなたかな?」
「は、はい!部長を呼んできます。」
そういって女子生徒は部屋奥へと走って行った。
彼女が部長を呼びに行って1分程経った頃重い腰をようやく上げたのか女子生徒と一緒に部長がやってきた。
「初めまして、2年生の唐沢といいます。現在パソコン研究会部長をさせて頂いてます。」
ゲーム制作部もそうだったが、パソコン研究会も部長は2年生になっている。これは大きな発表の場が3月にある関係で2年生の3月が世代交代のタイミングになるらしい。
「君に聞きたいことがあってな。君が知っているかどうかは分からないが教えて欲しいんだ。」
「なんでしょうか。」
「2月にゲーム制作部ともめ事があっただろう?それについてだ。」
「あぁ、あれですね。私も現場にいましたが、酷い言いがかりでしたよ。」
「具体的には?」
「そうですね、よかったら奥にどうぞ。じっくりお答えしますので。」
「ならそうさせてもらうよ。」
「あ、でもそこまで人数が入れる所ではないので、3人まででお願いします。」
「分かった。じゃあ私と橘君、あと南条君も来てくれ。」
「決まったようですね。ではどうぞ。」
自分達は何も悪くないと顔に書いてあるような立ち振る舞いだ。この自信は一体どこから来ているのか。私たちは部屋奥にある扉まで案内された。
「では、この部屋へどうぞ。」
会長は案内された部屋の扉を開けた。そこはパソコン準備室のようで、パソコンの付属品などパソコン関係機材が沢山ある部屋だった。
「ではこちらへ。」
唐沢は白いテーブルの椅子へ座るように促したので、唐沢を囲むように座った。
「さて、一体何を話せばよろしいでしょうか?」
「まずは事の発端からだ。」
「発端と言いますと?」
「君たちパソコン研究会が作業を分担しようと言ってきたところだよ。」
「あぁ、あれですね。ちなみに赤木に何を言われたのか知らないですが、私たちは強要したわけではなく提案しただけですからね?」
「あぁそれは分かっている。赤木がそれに賛同してしまったがために今の状況を生んだと自分を責めているからな。」
「なら、いいですよ。話しましょう。事の全てを。」
唐沢は口達者で私たちが何かを言う時間も与えず、淡々と喋り続けた。
【流れ】
・プログラム研究会はバグが多いゲーム制作で分担する事をゲーム制作部へ提案する。
・ゲーム制作部はそれを承諾した。
・パソコン研究会はゲームデータのコピーを取り、バグ一覧の入ったUSBを渡した。
・その後データを元にバグを修正していると、ゲーム制作部の広瀬が怒鳴り込んできた。
『お前達が持ってきたUSBにウイルスが入っていた。お前達俺たちを騙したな?どういうつもりだ!』
・パソコン研究会部長の長船はそんなはずない、昨日までパソコン研究会でも使っていたと話しをしたがとりつく島もなく襟首を掴んできた。そして顔に1発。
・殴られた長船は逆上し突き飛ばした。その反動で廊下へ放りだされた広瀬は逃げるように走っていき、その際嫌がらせで火災報知器を鳴らしていった。
・結局お互いの部に原因があるとして呼び出しをもらい、1週間の休部となった。
「なるほど、広瀬から手を出したんだな。」
「えぇそりゃ強引な方でしたよ。おかげで機材が壊れそうでしたし。」
「わかった。また何かあれば君を訪ねるよ。」
会長はそう言って席を立ち扉へと向かった。
「え?会長、これでいいんですか?」
私の質問は届かず会長は隣の部屋へ行ってしまった。
「橘君、南条君、何をしているんだ?早く行くぞ。」
隣の部屋から僕らを呼ぶ会長の声が聞こえる。
「待って下さい。今行きます。」
私と栞は会長の後を追った。
隣の部屋へ行くともう誰もおらず、皆外に出たという。私たちもそれに続いて部室を出た。
「では生徒会室へ戻るぞ。」
会長は笑顔だった。何故か生き生きとしている。
◇生徒会室
「それで、何か分かったんですか?」
「いや、分かっていないぞ?なんでそんなことを聞くんだ。」
会長がケロッとした顔で私の方を向く。
「え、分かったからここへ戻ってきたんじゃないんですか?」
「分かってはいないが、面白い発見をした。」
「面白い発見?」
私も含めここにいる全員が頭を傾げただろう。
「じゃあまず、唐沢とか言う嫌みな部長から聞いた事を橘君が説明するからその後にしよう。」
「私ですか!?」
急に会長に振られ驚いてしまったが、すぐに落ち着き、唐沢から聞いた事を説明した。
「どうだ?何か違和感はないか?」
会長はニヤニヤしながら私たちに問いかける。
「いえ、全く。」
「んー、広瀬君ってそんな熱血系のタイプだったかな?同じクラスだけど、すごくしっかりしてるよ?」
「おぉ、流石同じ3年生!」
祐二が髙橋先輩を褒めちぎっている。
「まぁ私もそんなイメージだ。でも唐沢が話す彼のイメージは逆だったな。」
「確かに会長達のイメージと唐沢が言っている広瀬先輩のイメージは異なりますね。」
「仮にどちらかが嘘をついていた、もしくは嘘の情報を教えられていたとしたらどうかな?」
「考えたくないですけど、そうだとすると許せませんね。」
「そうだとしたら、だがね。」
会長は何か知っているのだろうか。
「まぁこの問題は少しおいておいてだな。」
「え!?置いとくんですか!?」
「いや、なんていうか。この問題は既に結果がわかっているんだ。」
「かげちゃん?それ本当?」
「あぁ、これにばっちり書いてあった。」
会長が取り出したのは相談ボックスに入っていた書類の紙だ。
「だから少しこの問題はおいておいて、君たちに一つ問おう。」
会長のこれは・・・。問題だ。この手の話は大体一癖あるのだ。
「ゲーム制作部の話が本当だとして、彼らは何に怒っているんだ?」
「ゲームを取られた事ですか?」
「いや、ウイルスとかいう姑息な手を使われた事じゃない?」
祐二はそこに着目したか。実は私もそこに着目している。栞も似た感じだし概ねその方向で間違いないだろう。
「皆の思うとおり、大体そんな感じで間違ってないだろう。」
意外と簡単な問題だった・・・。そんなわけないか。
既に問題は解決していたんですね。()
次回は解決パートになります。(1パートで終わるとは言ってない。)
ここまで見ていただきありがとうございます。
次回の話は明日夜10時に更新予定です。
是非ご覧下さい。
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