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運命の経済学 Economics of Fate  作者: キズナ
第2章 リスクと危険回避
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4 目標の重要性

少し遅れましたが更新です。少しスローな展開ですがご了承ください。

 「じゃあ次は裕美ね。」

 会長は高橋先輩にルーレットを回す様に促す。

 「それではプレイヤー2の方、ルーレットを回してください。」

 アナウンスが流れた。

 「じゃあ行くわね。」

 高梁先輩の回し方はソフトで、まるで何かの数字を狙うかのようにルーレットを回す。

 「『6』だよ!ひろちゃん。」

 まさか狙ったのか?でも、狙って6なんか出せるものじゃない。しかしマスは△(白三角)マークがあった。


 「危険回避マスに止まりました。ここではクジを使って問を出しますので答えてください。」


Ⅰ クジボックスには当たりが1つ、はずれが4つ入っている。当たりが出るとお菓子を1つとジュース1個がもらえる。

Ⅱ クジボックスには当たりが1つ、はずれが4つ入っている。当たりが出るとお菓子が1つ、はずれが出てもおまけがもらえる。

ⅠとⅡだとどちらがお得ですか?危険回避できれば次回止まったマスが強制でボーナスマスへ変化します。


 「んーそうね……。外れてもおまけがもらえる方がお得感あるわよね。じゃあⅡを選択するわ。」

 「当然そうなりますよね。」

 私は先輩の意見に賛同した。

 「それではⅡを選んだ貴方は危険回避的思考の持ち主です。貴方は1か0のリスクのある選択ではなく、どれをとっても何かを得られる危険回避的行動を選択しました。危険回避達成です。」

 「しかしボーナスマスって一体なんなんだろうね。」

 「ゴール近くへポンと飛べるとか?」

 「いや、それだとこのゲームがクソゲーになるだけだろ。」

 「じゃあ、選択肢が1つになるとかですかね!?」

 「まぁまぁ、次に私の番になればわかる事だから続きをしましょう?」

 ボーナスマスについて気になって話をしている響さん達に高橋先輩が続きをするよう促す。


 「それではプレイヤ―3の方、ルーレットを回してください。」

 「よし、私の番ね!」

 絵美は気合を入れて勢いよくルーレットを回す。


出た目は『4』。


 「レッドゾーンのマスです。」

 レッドゾーン!?なんだそれ。いかにも危険な感じしかしないがどんな問題が出されるのだろうか。


 「レッドゾーンの貴方には次の問いの状態を回避する選択肢を選んでもらいます。選択肢は3択です。」


『とあるタクシー運転手は毎日きびきびと仕事をしています。雨の日も風の日も休むことなく毎日仕事をしています。ある日、客Aを乗せ駅へ向かっている途中に毎日この辺りを回っているのかと問われました。もちろん毎日仕事をしているのですからハイと答えました。するとAはこの間ここのタクシー乗り場を見て回ったが貴方は居なかった大ホラ吹きめ!と罵られてしまいました。しかし、タクシー運転手は実際毎日仕事をしています。説明をしましたが、Aは憤怒しお金を置いて出て行きました。運転手はなぜ怒られたのか分からないまま仕事を終えてしまいました。運転手はどうするべきなのでしょうか?』


Ⅰ Aが来た時にたまたま運転手が居なかっただけで仕事をより効率よくこなせば良い。

Ⅱ 運転手は悪くない。毎日仕事をするべきではなく、定期的に休みを入れるべき。

Ⅲ 運転手は毎日仕事をしているが、客が多いタイミングと少ないタイミングで仕事量を分けていた。これにより、客が多いとき以外はサボる様になりAが来たタイミングはサボっていた。サボり癖を直すために毎日の目標を設定する。


 Ⅲだけかなり具体的な内容だな。これはフェイクなのか?

 「なにこれ難しいよぉ。」

 そういいながら絵美は2番のボタンを押した。



 「貴方は普通の選択をしました。特に変化はありません。」

 「普通が一番でしょ♪」

 普通とかありなのか?このゲーム大丈夫か?危険回避すらできていない気がするが…。


 「Ⅲって結局毎日目標立てるってことだったのかな?」

 「そうだと思いますよ。目標を立てればサボる事はしないでしょうし。」

 「なんでそうなるんですか?目標を立ててもサボる人はサボるんじゃないんですか?」

 「響さん、この目標はあくまで達成できる程度って意味の目標だと思うんだ。1日の売上を何も50万円とかに設定するわけではなく、例えば10万円にするとかすれば達成できそうでしょ?」

 「確かにそうですね。達成できそうな目標ならそこまで頑張ろうって気になります!」

 「でもそうすると目標を達成した後はどうするのかしら?」

 「私の考えですが、たぶんそのまま帰るんじゃないですか?」

 「どうして?より売上を伸ばそうと努力すればいいんじゃない?」

 私と先輩、響さんの3人で話をしていると会長が割って入ってきた。


 「裕美、まだまだ甘いな!目標と言うのは達成してしまうとそこで満足感や達成感で満たされてしまうためそれ以上は意欲がなくなってしまうのだよ。よくサッカーなどで点を決めた後カウンターで点を入れられるなんてことがあるだろう?それがこの達成やら満足やらのせいで気が緩むからなんだ。」

 「会長って何でも知っているんですね!」

 喰い気味に栞が会長にがっつく。この流れ3度目だぞ。


 次は高峰の番だが、このゲームちゃんと終われるんだろうな!?


ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回の最新話更新は午後10時を予定しています。

よければブックマーク、感想等お待ちしています。


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