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愛しい君へ。  作者: 紫染-シゾメ-
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君の為、自分の為

目を覚ました。

あぁ、ダメだった。


「ごめんね、君を愛してるから

___君を殺せなかった」


君は僕のために飛び降りた。

でも僕は怖くて。


君の体に傷をつけることが。

君の所へ行くのが。


僕が君を助けるといつも自分が臆病者だと笑ってお礼を言う。

違う。


君は僕のために死んだ。

君は僕のせいで死んだ。


でも僕は、君のために死ねない。


傷つけるのが怖い。

触れられるのが怖い。


違う違う違う違う


僕は死ぬ事が怖いんだ。

消えてなくなるなら痛みもない。


ただ、君の体を、実体を手に入れてしまった。


___なんて

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