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誰にも触れられたくない君
手足が動かないまま数日過ぎた。
これで何日目だろう。
君がいないなら僕だって生きている意味はないのに。
自殺しようにも出来ないなんてこんな地獄は無い。
またあの看護師だ。
やめろ、この体に触るな。
触らないでくれ。
このまま汚されるならいっそこの体も置いて、君のところへ行こうか。
ごめんね、最期は僕が君の体を傷つけてしまうみたいだ。
「僕も、そっちに行くね」
舌を噛む。
痛みはあまり感じず、そのまま僕は意識を失った。
「ごめんね、君を愛してるから___」