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愛しい君へ。  作者: 紫染-シゾメ-
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白い部屋、確かに感じる君

目を覚ました。


ここはどこだろう。


白い天井、白いカーテン、全てが白い。

あぁ、ここは病院なのか。


でもおかしいな。

手足は動かないけど確かに感じる、

君と入れ替わった時の感覚。


でも、確かに消えた筈なんだ。

君が気付いてしまったから。


君は二重人格だ。


いつも僕が守っていた君。

ありがとうと笑顔を見せてくれる君。


僕が消えたはずなのに消えていなくて。

君は生きていたはずなのに死んでいて。

君という人格が消えて、僕が残る、

そんなことあっていいはずもない。


だって僕は君のために生まれた君の人格。

君を押しのけて僕だけ残るなんておかしいじゃないか。


君は本当に死んでしまったのだろうか。

それでも僕が代わりにこの体の主になるなんて君が可哀想だ。


僕が君の代わりになるなんて___

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