白神祭中層⑨
スカイさんに案内されてたどり着いたクイズの会場は、やはり開始時間が近いということもあってそれなりの人数が集まっていた。
ザッとルールを確認してみると、スカイさんの説明通り問題は四択で、神界に関するクイズを出して、参加者が10人以下になるまでクイズが続く。
10以下になった場合、残った人数でくじを引いて順番を決めて景品を選ぶ形式らしい。
つまり、10人以下になるまで残っていれば景品が貰えること自体は決定だが、数に限りのある景品ばかりなので、くじでいい順番を引いた人から選べる。
景品のリストにはそれなりの種類の品があったが、やはりメインと思われるのはシャロ―グランデとグロリアスティーだろう。
どちらも一般人では手が届かないほど高価なので、それが得れる機会は希少だ。あとは……今回の祭り用に作られた神界にしかない果物を使用した特別なケーキなどもある。
「す、すごい景品ですね。大貴族でもそうそう手に入れられないものばかり……」
リストを見ていたリリアさんも驚愕するぐらいの豪華賞品であり、これはテンションが上がる。
するとそのタイミングで、スカイさんが俺たちに声をかけてきた。
「皆さん、リストの一番下を見てください」
「一番下? ……『永久の花・1輪』? なんですかこれ?」
「そちらが今回の景品の中で、もっとも価値の高いもので……その花は神域、シャローヴァナル様の領域にしか存在しない花で、今回特別にほんの少数のみこのイベントのためにシャローヴァナル様より下賜された枯れることのなく美しく咲き続ける花です。上級神である私でも、いままで実物を見たことはなかったほどの品で、金銭的な価値など付けれぬほど希少なものです」
……う~ん、そういえば見覚えのある花だ。シロさんとお茶する時は基本的に神域の一角にある花畑なのだが、そこにはいろいろな美しい花が咲いているが……考えてみれば、どれも他で見たことがない花ばかりである。
そのままスカイさんの説明を聞いていると、種は取れず増やすことはできないみたいだが、枯れない花で手入れも必要ないので飾るには最適とのことだ。
「……確かに、見覚えがありますね。ほかにも数十種類ぐらいあった気がしますが……」
「神域には極めて限られた存在しか立ち入ることができません。もちろん私も普段の神域に入ったことはありませんですし、ミヤマさんが羨ましいです。ともかく、神域の花を持ち帰れる勇者祭でも無いであろう機会なので、是非狙ってみてください」
スカイさんの言う通り、もし残れたなら狙ってみるのもいいかもしれない。けど、そういえば……神域には何種類ぐらいの花があるんだろう?
(いまは86種類ですね)
え? そんなにあるんですか? というか、いまはってことは増えてるんですか?
(時々思いついたら増やしてます)
へぇ、今度行った時に改めてじっくり見て見ることにしよう。
その後、かなり広いクイズの会場に皆で入った。これは、相当な人数が参加できそうだが……マルバツではなく四択なので、人数が減るのも早そうな気がする。
そのまま少し待っていると、クイズが始まるみたいで司会進行の神族がスカイさんが説明してくれたのと同じクイズのルールを説明してくれて、いよいよクイズのスタートとなった。
最初の問題はなにかとステージの方を見ていると、ステージ上にひとりの女性が現れ、空中にその神族らしき女性の姿が拡大されて表示される。
『それでは、第一問。壇上に現れた上級神……彼女は何神でしょう? 1大地神、2閃光神、3天空神、4災厄神……制限時間は2分です。2分経過した時点で選んだ答えを変えることはできませんので、注意してください』
最初の問題は、かなりラッキーな問題だ。スカイさんとシアさんのことは知っており、壇上の女性はそのどちらでもないため、実質2択である。
壇上の女性は……焦げ茶色の長髪と黒い目、身長は160㎝前後で、長袖にロングスカートと露出の少ない服、そしてライフさんやリリウッドさんにも劣らぬほどの豊満な胸……まぁ、最後のはともかくとして、他の特徴から考えると……大地神っぽい気がする。
こげ茶色の髪などは大地っぽいイメージで、あんまり閃光神って感じはしない。服などは全体的に暗めな色合いなので、シアさんのことを知らなければ災厄神と迷ったかもしれないが、これは大地神で間違いないだろう。
1と大きく地面に書かれた場所へ移動する。今回は相談とかは無しでそれぞれ個人戦で行こうという話になって、他の皆ともバラバラに分かれて参加しているので、皆の選択はわからないが……視線を動かしてみると、少し離れた場所にリリアさんの姿が見えた。
『そこまで!』
進行の神族がそう告げると、各数字の書かれた地面の教会に半透明の壁のようなものが出現して、移動ができなくなった。
『正解は……大地神です! 1を選ばれた方々は正解です』
よし、最初の問題はバッチリ予想通りで、正解だ。この調子で行きたいところだが……。
『では、第二問……神界に存在する上級神の総数は? 1《約100》、2《約200》、3《約300》、4《100以下》……制限時間は同じく2分です!』
激烈に難しいのが来た……どうしよ、2問目からサッパリ分からないんだけど……。
シリアス先輩「……これって、前にどっかで出てたよね? どこだったっけ?」
???「六王祭の時に、わた……アリスちゃんが十魔と会議してた時に出てきましたね」




