六王幹部に会おう・七姫編④
【警告】最狂が本気を出しました。今回のあとがきは『1万字越え』です。また、大変狂った発言のため、精神を汚染される危険があります。
読まなくても本編には影響はありませんので、無理はしないでください。
はしゃいでいるティルタニアさんらしき要請に声をかける。
「えっと、確認なんですが、貴女は……ティルタニアさんで間違いないですか?」
「あや? ティルのこと知ってるですか?」
「ええ、ラズさんの手紙で知りました」
「そうなんですか! ティルもカイトクンさんのことはラズ様から聞いたですから、お揃いですね~」
ティルさんはラズさんと同じぐらいの体躯で、ラズさんの手紙に書いてあった通り服装などはラズさんとそっくりだった。髪の色が金髪なのと、羽根の形が少し違うぐらいで、ラズさんと並べば姉妹に見えそうな見た目である。
声はラズさんよりやや高めで、なんとなくラズさんより年下の印象があった。まぁ、それでも俺よりはずっと年上なのだが……。
「改めまして~、ティルタニアです。ティルって呼んでください!」
「宮間快人です。よろしくお願いします、ティルさん」
「こちらこそですよ~。カイトクンさんはシンフォニア王国に住んでるって聞いたですけど、今日はリリウッド様に会いに来たですか?」
「ああ、いえ、リリウッドさんの配下のひとりのリーリエさんという方に会いに来ました」
ニコニコと可愛らしい笑顔で楽し気に話すティルさんに、こちらも釣られて笑顔になりつつ言葉を返す。
「リーリエ様にですか? そういえば、今日はリーリエ様が帰ってきてるって言ってたです」
「はい。七姫の方のところを順番に回ってる感じですね?」
「そうなんですか? じゃあ、ティルのところにも来るです?」
「……あれ? ティルさんも七姫なんですか?」
「はいです! 『妖精姫』って呼ばれてるですよ!」
ティルさんの言葉に少し驚きつつも、どこか納得する部分があった。七姫であるエリアルさんが仲がいい友達と口にしていたし、二代目妖精王でもあるのだから七姫の一角だとしてもおかしくない。
これは偶然とはいえ、運がよかったかもしれない。
「……ティルさん、以前の神界での戦いでは、力を貸してくれてありがとうございました」
「お気になさらず~。カイトクンさんはもうティルのお友達です。また困ってたら、いつでも助けるですよ!」
「ありがとうございます。心強いです」
「えへへ」
う~ん、本当に可愛らしい。ラズさんと一緒に居たら、とんでもない癒し空間が発生するような気がする。是非ふたり一緒に居る場面も見てみたいものだ。
そんなことを考えつつ、マジックボックスからお礼の品を取り出すが……体のサイズを考えるとかなり大きい。
「えっと、これはお礼の品なんですが、ちょっと大きすぎますかね?」
「たしかに大きいですね~。でも大丈夫ですよ、ありがとうです」
大きすぎるかとも思ったが、ティルさんは大丈夫と口にしたあと、俺から受け取った大きな箱をマジックボックスに収納した。
まぁ、友達と一緒に食べるとか方法もあるし、ラズさん曰く人間の子供ぐらいのサイズになることも可能らしいので、問題はないだろう。
と、話がひと段落したところでふと思いついた。
「……そういえば、さっきは急いでたみたいですか、大丈夫ですか?」
「はえ? あっ、あぁぁぁぁぁ!? そそ、そうでした!? ティル、急いでたですよ! これから、ラズ様が遊びに来るですので、準備をするです!」
「ラズさんが?」
「はいです! ティルの畑を見に来てくれるです。あっ、そうです! カイトクンさんも一緒に来ませんか? きっと楽しいです」
「えっと、俺がお邪魔しても大丈夫なんでしょうか?」
俺の方にはこれといって問題はない。別にジャムは今度買いに行けばいいし、これといった予定があるわけでもない。
ラズさんとティルさんと一緒に過ごすのは本当に楽しそうで、興味はある。ただ邪魔になってしまわないかと、そう考えたが……ティルさんは満面の笑みで言葉を返してきた。
「大丈夫ですよ! カイトクンさんが来てくれれば、ティルもラズ様も嬉しいです! それに、ティルはせっかく会ったカイトクンさんともっとお話がしたいです」
「そう言ってもらえると嬉しいですね。わかりました、それならお言葉に甘えて、お邪魔しますね」
「はいです! 一緒に行くですよ~」
「ところでラズさんはいつ頃来るんですか?」
「あっ、そうでした3時に来るので、もう後10分しかないですよ!?」
慌てた様子で告げるティルさんを見て、俺は懐中時計を取り出した。時刻は昼の『1時50分』……。
「……あの、ティルさん? いま1時50分ですよ?」
「……はえ?」
時間を勘違いしているのではないかと思いつつ、懐中時計を見せながら告げると、ティルさんはキョトンとした様子で懐中時計を見たあとハッとした表情になった。
「ほ、ホントです!? まだ1時間以上あったですよ……い、急いで帰ってきたんですけど……」
「あ、あはは」
「でもでも、そのおかげでカイトクンさんと出会えたでから、結果オーライです!」
「……ですね」
う~ん、本当に仕草も口調も可愛らしく、ホッコリする。ラズさんも加わると本当に楽しくなりそうだ。
マキナ「そもそもだよ。愛しい我が子の可愛らしさとか尊さとかを理解できてない者が多すぎるのが問題なんだよ。結局のところ記念日とかの話もそこに集約するわけだからね。もちろん全てがとは言わないよ、私だって評価すべきところはちゃんと評価する。異世界の肉塊どもの中には、母である私レベルには遠く及ばないものの、愛しい我が子の素晴らしさを分かっている者たちもいる。そこに関しては一定の評価を与えたい。まぁ、我が子の素晴らしさを知るとか学校の授業に組み込んで、全世界のすべての生物が学習することを義務化すべきとは思うけど、愛しい我が子がソレを望まないから仕方ないよね。我が子が一言GOって言ってくれたら、私が世界を正しい在り方に変えるってのも悪くないかなぁって思ってるんだけどさ、まぁ、そこは我が子の意思が最優先なわけだし焦るのもよくないね。話を戻すけど、分かってる一定のやつらはまぁいいんだよ。問題は愛しい我が子の顔すら知らない奴らが大勢いるってことだよ! それってもう神への冒涜に等しい……だけど、だけどだよ! ここは私もぐっと怒りを堪えるよ。分かってる、仕方ないんだ。知らないことは罪じゃない、少なくとも今現時点で知らないということを理由に処罰の対象にしたりはしないよ。知ろうとしないことは罪だと思うから、そういう連中は消滅させるるべきだと思うけど、それはとりあえず置いておこう……今度そういう連中消していいかシャローヴァナルに聞いてみようかな? まぁ、それはそれとして、話は戻るけどじゃあどうやって無知な連中に愛しい我が子の尊さを伝えていくか、ここに集約されるわけだね。重要なのはまず知ることだよ! 私だって鬼じゃないよ。私レベルになれば、愛しい我が子の『平均的に計算すると右まつ毛が左まつげより微かに長い』とか、そういうところにもぺろぺろポイントを見出すわけだけど、さすがにそのレベルまで求めるつもりはないよ。これは私が愛溢れる母だからこそ、我が子の細部に至るまで知りえているって証明だからね。まぁ、いずれは全人類がこのレベルに達するのが理想ではあるけど、焦っても仕方ないしね。基礎的な部分から知っていくべきだと思うね。あぁ、この際の基礎的な部分ってのは『我が子が生まれた時のグラム数』だとか、そんな世界常識レベルの知ってて当たり前の情報に関することじゃないんだよ。その辺の基礎知識は当然ある状態で話を進めないと本当にキリがないからね。それ以外のポイントでは、まずは全身を俯瞰してみるところから始めてみるべきだと思う。愛しい我が子は立ち姿だけでも世界の宝って言っていいレベルなんだけど、当然見る角度によってその魅力にも変化があるんだ。あっ、勘違いしないでね10点20点とかそういう低い次元の話はしてないからね。我が子の姿は全て100点満点であることは当然として、そこにプラスアルファで加わる魅力に関しての話だよ。まず全体を見て、我が子の体の中心を正面に見て右に16度……この角度は初級者が好む角度だね。我が子の可愛さとカッコよさを同時に堪能できる素晴らしい角度だし、誰でもすぐに気付ける角度ってことで初心者向けではあるけど、上級者であっても一押しに押す子もいるレベルに素晴らしい見え方だよ。中級者になってくると視点位置の上下にも気を使って三次元的に考えるようになってくると思う。これは初心者には難しいけど、ある程度傾向はあるよ。まず視線を下にズラす場合はカッコいい我が子が見れるパターンが多いよ。逆に上に視線をずらす場合は可愛さが際立つ角度が多くて、これも大変にぺろぺろポイントが高いね。上級者になってくると、視覚を最低百分割ぐらいして、あらゆる角度から我が子を見るようになるかな? まぁ、当然だね。我が子の尊さは常に変化してるわけだし、一瞬一瞬を見逃さないようにするなら当然視覚の分割ぐらいはすべきだね。まぁ、初心者の内はそこまで考えなくても大丈夫だよ。愛しい我が子の全身から迸る尊さを感じ取るだけでも、少しは我が子を想う者として成長できるはずだからね。全身を見て我が子の尊さを再認識したあとは、細かな部分にも目を向けていきたいね。次に素人は我が子の目を見がちなんだよ。気持ちは分かるよ、愛しい我が子の瞳は太陽の如く煌めいてるわけだし、我が子の瞳を見たあとでは宝石なんて石ころにしか見えないほどの美しさも兼ね備えているわけだから、そこに意識を引かれちゃうのは必然だと思う。だけど、ちょっと待ってほしいね。そこで安直に視線を目に動かすことで、見逃してしまう部分があるんだよ。上級者なら、髪の毛の毛先から見てくのが当然だけど、今回は素人向けの話だから髪全体に注目する形で行こうと思う。愛しい我が子の髪は、まぁ色合いが世界の至宝レベルで美しいのは当たり前として、少し癖のある髪質なのが物凄くキュートなんだよね! 特に耳にかかるやや内巻き気味の髪なんて、最高にセクシーだね。これだけで、ご飯を五十杯は食べられるぐらいだよ。そして次に見て欲しいのが、前髪の隙間から除くおでこだね。これはヤバいよね。すごく美味しそうだし、すぐにでもペロペロしたいよ。とてつもなく魅力的なんだけど、あまり長く見てると己を抑えきれなくなるから、ほどほどで止めておかないと危険だよ。次に見るならやっぱり眉毛だね。ここに関しても今回は少し抑えめに、全体的な動きを見てみよう。美しいよね、もう眉毛のラインが輝いてるように見えてくるよね。その後はいよいよ目だね、さっき語った美しさはもちろんだけど、まつ毛なんかも含めた全体のバランスに関しても見て欲しいところだね。その時の目尻の角度が何度かを即座に導き出せるようになったら中級者の仲間入りだよ。その後はもちろん鼻だね。目から鼻を見るこの順序、目を鼻のバランス……まさに黄金比だね。ここで初心者は我が子の鼻の美しさに見惚れて、数時間は経過しちゃうだろうから時間には余裕をもって我が子を見るべきだね。次は唇……たまらないよね! ここは本当に初心者が見続けるのは危険極まりないよ。キスしたいって欲求を抑えきれなくなっちゃうしね。そのまま顎のラインを思う存分堪能しつつ、首から下に移っていくよ。顔は初心者でもどこが魅力的か気づきやすい部分が多いけど、首から下は少し難易度が上がってくるね。逆に言えば、ここにどれだけの魅力を見出せるかが腕の見せどころでもあるね。まぁ、私ぐらいのレベルになると首だけでも200箇所くらいぺろぺろポイントがあるけど、初心者はまず喉のセクシーさを堪能するといいと思うよ。喉、首筋、うなじというゴールデンロードを堪能したら、次は鎖骨だね。ここは本当に筆舌に尽くしがたいね。油断すると興奮で鼻血が出ちゃうレベルで煽情的だよ。特に愛しい我が子は首元がゆったりしてる服装が多いから、ここは本当に涎が出ちゃうぐらい素敵なポイントだね。ただ、唯一おしいのが……大抵、クロムエイナに貰ったネックレスを付けれるところ、邪魔、ものすごく邪魔……でも我が子は気に入ってるみたいだから、ここはグッと我慢するしかないね。その後は後ろに回って肩甲骨とかを見たいところだけど、今回は初心者向けの話だから前方から見た我が子についての話に留めておくね。まぁ、次に見る胸元の魅力なんて、いまさら語るまでもないよね。額縁に入れて美術館に展示しておくべきレベルだと思うけど、残念だな世界の認識が低すぎて、それがまだ実現してないんだよ。あぁ、でも我が子の美しさを見ることができる美術館ってアイディアはほんとに悪くないと思う。愛しい我が子を見たい子は多いだろうけど、愛しい我が子の体はひとつだし、誰もかれもがそのとうとう姿を間近で見られるというわけじゃないんだ。うん、とても残念な話だけどね。だからこそ、間接的にそういった愛しい我が子の魅力を堪能できる場所があるのは素晴らしいことだと思う。いいなぁ、美術館……作ろうかなぁ。私がその気になれば、愛しい我が子の赤ん坊のころから現在までの写真なんて簡単に用意できるし、展示するのは問題……あぁ、でも駄目だ! 美術館に飾るってことは、どの写真を飾るべきか選ばなくちゃいけない!? それは、本当に難しい、愛しい我が子はいつでも至高なわけだし、仮に我が子の写真を1秒ずつで分けたとしても、愛しい我が子が生まれてから現在までの写真の中から、美術館に飾れる数を選定するのは難しすぎるよ! いや、もちろん分かってるよ。愛しい我が子の魅力を巻上げれば、最低でも1000分の1秒くらいの感覚で分けなければ、尊さを見落としてしまう可能性があるってのは……でもただでさえ、美術館に収まりきらないのにさらに千倍にするのは難しいなぁ……そもそも我が子の姿はどれも甲乙つけがたいわけだし、仮に美術館を作るようになったとしても、写真の選定には数億年かかりそうなきがするね。そうなると、その間にも我が子ヒストリーは増えていって、写真も常に増え続ける……駄目だね。待てよ……建物に拘らなくても、いいんじゃないかな? 世界でもいいんだよね……そうだよ! 愛しい我が子のヒストリーを展示するためだけの世界を造って、そこにすべての写真を飾ればいいんだ!! 常に情報を更新して最新の写真も展示されるようになれば、うっかり見逃してた可愛い我が子の姿を再発見できるかもしれない!! いいなぁ、この案……今度愛しい我が子に相談してみよう。もちろん、我が子の意思が最優先だから、我が子が嫌がるなら抑えるけどね。我が子は恥ずかしがり屋なところがあるからなぁ、素直に母である私に甘えられないところもそうだしね。う~ん、そういうところも可愛らしくはあるんだけど、やっぱり愛しい我が子のためにも、私に甘えられる時間は増やしてあげるべきだと思うんだ。恥ずかしがり屋なのも我が子の個性だし、そこを変えるような真似はしたくない。そうなると恥ずかしくない状態にしてあげるのが最善と言えるよね。やっぱり有象無象が邪魔だなぁ、視線があると我が子も恥ずかしがっちゃって素直に私に甘えることができない。ふたりきりであるのが最善なんだよね。でも、問題はクロムエイナだね……すぐ邪魔するからなぁ。なんとか、上手いこと我が子とふたりっきりになる方法はないものかな? これに関してはまた考えておこう。けど、そっか……改めて考えると、私は愛しい我が子に寂しい思いをさせちゃってたんだなぁ。母に素直に甘えられないってのは、辛いものだよね。これはなかなか難しい問題だよね。もちろん母である私は愛しい我が子に甘えてもらえるのは嬉しいに決まってるけど、我が子の視点で考えると愛する母に負担をかけてしまうっていうことにもなっちゃうから、優しい我が子は尻込みしちゃうんだよね。ただこれを母の方が強引に改善しようとするのが正しいのかって言われると、それも問題だよね。理想としては、自然に我が子が母に甘えることができるような状況を作ってあげることだけど、これもまた難しい……母と子の永遠の課題と言ってもいいかもしれないね。まぁ、それはともかくとしてやっぱり我が子も寂しい思いをしているって思うんだよ。だから私も母として、なにかをしてあげたいと思ってるんだ。やっぱりここは安直だけどプレゼントなんていいんじゃないかと思うんだ。もちろん私の溢れる愛を形にすることなんて不可能だけど、それでもある程度の愛は示せると思うし、それって我が子にとってもとても安心できることだと思うんだよね。プレゼントで我が子が喜んでくれると同時に我が子の不安もやわらげ、私と我が子の絆も一層深まるっていう一石三鳥だね。まぁ、私と愛しい我が子の絆はもうすでに最高レベルではあるんだけど、限界なんてないからどこまでも深くなれるよ! とと、話がそれちゃったけど、そう、愛しい我が子へのプレゼントだよ! なにがいいかなぁ、私としてはやっぱりドーンと世界ぐらいプレゼントしたいところなんだけど、我が子は遠慮しちゃうだろうからなぁ。身近なものだと……服とかいいんじゃないかな! 母である私が我が子に服を選んであげるってのも、母と子っぽくて最高だし、私が選んだ服を愛しい我が子が着るってことは、つまり愛しい我が子が私の愛に包まれてるってことだよね。最高だね……いや、でもそうすると、その愛は純粋であるべきなんだ。服の制作過程に他の手が加わると、我が子への愛に不純物が混じっちゃうね。なら、あくまでデザインだけ参考にして私が作ろう……はっ、そうだ! 寝巻にするのはどうかな? 母の愛に包まれて我が子が眠る、凄いよ、完璧な状態だよ! これは決まったね。あとはデザインだけど、どうしようかなぁ……可愛らしいデザインもいいんだけど、愛しい我が子はシンプルなデザインが好みみたいだし、柄とかはない方がよさそうだよね。でもでも、せっかく私が愛しい我が子のために作るんだし、なにか私を感じられるものを組み込みたいなぁ。まぁ、それはあとで考えよう。まずは寝巻の機能からだね。やっぱり寝間着とは言え、愛しい我が子の身を守る母の愛でもあるわけだし、とりあえず『物理魔法共に無効化する防御力』は必須として、寝て起きたら万全になってる回復機能、安眠できる効果……この辺は基本として、他になにか……そうだ! 『私の夢を見れるように』しよう! そうすれば、愛しい我が子も夢の中で私と会えるって素敵体験ができるわけだし、最高だよね! あれ、でも、それならいっそ我が子が眠ってる間に意識をこっちに送ればいいのか、そうすれば夢どうのと言わずに私とお話ができるわけだし、私も思う存分我が子を愛でられる!! すごいよ、自分の発想が恐ろしいね。これで我が子へのプレゼントは決まったね。前の新築祝いではシャローヴァナルに邪魔されて参加できなかったし、こういうプレゼントもいいな。そういえば、我が子の家はかなりいい出来だったね。さすがアリスが作っただけあるよ。私も『控えめ』に遊びに行ってるんだけど、なかなか過ごしやすいよ。いや、できればもっと頻繁に遊びに行きたいんだけど、そこは愛しい我が子の都合とかもあるから控えてるよ。親しき中にも礼儀ありっていうけど、その辺の気遣いは大事だよね。惜しむらくは毎回クロムエイナに邪魔されるせいで、あんまり長く話ができないことだけど、それはもうしょうがないって割り切ろう。だって我が子可愛いし、ペロペロしたいし、あんなに可愛い我が子を前にして理性を保つとか無理、いや、保とうとすること自体が我が子の可愛さに対する冒涜といっていいからね。あぁ、冒涜で思い出したけど、シャローヴァナルの世界の住人が我が子に不敬を働かないように注意してるんだよ。とりあえず『貴族はあらかた終わった』ね。平民ってなると数が多いからアレだけど、とりあえず今後は町長だとかそんな感じの集落のまとめ役的なのを教育しようかな。まったく、この程度のことで私の手を煩わせないで欲しいよね。我が子に不敬を働かないなんて、教科書にのせる必要すらないほどの常識なわけだけど、理解できてない馬鹿も多いのが悲しいところだね。まぁ、少し教育すればちゃんと過ちに気付くから、そこまで問題では無いかな。こういう我が子の環境を影ながらよくしていくのも実に母親らしくて、なんだかんだでこういうのも嫌いじゃないね。というか、あっちの世界に置いてるエデンって割と暇なんだよね。こっちの世界みたいに役職があるわけでもないし、基本的に私が間近で愛しい我が子を愛でるために作って滞在させてるだけで、それ以外だと時々シャローヴァナルの相談というか交渉を受けるぐらいだしね。そういえば、シャローヴァナルが神界での祭りを企画してるって言ってたし、当然我が子も参加するんだよね。う~ん、さすがに神界の祭りとなると、シャローヴァナルにも配慮しなくちゃいけないから、私が我が子をひとり占めにするわけにもいかないか……そういえば、ふたりの我が子がまたこっちの世界に来てるみたいだね。冒険者になるって言ってたし、もう一度困ったことがあったら母を頼るように伝えておかないといけないかもしれないね。愛しい我が子は祭りで浴衣とか着るのかな? う~ん、文化的に難しいか……我が子の浴衣姿、見たいなぁ。だって絶対可愛いと思うんだよね。そもそも愛しい我が子がMAX可愛いわけだから、そこにさらなる付加価値が加わるってだけで、私の愛はビックバンしちゃうね。浴衣の隙間とかから除く肌がセクシーなんだろうなぁ。愛しい我が子って筋肉質なわけじゃないけど、毎日ジョギングしてたりこまめに運動してるからか、ちゃんと引き締まるべきところは引き締まってるんだよね。特におへそのラインがセクシーでさ、ペロペロしたいなぁ。そこもまた我が子の魅力のひとつだよね。まぁこれは最低限透視能力はないと分からないと思うけど、走ってる時の我が子の筋肉の動きとか高尚な映画を見ているように飽きず、見終わったあとは感動で涙するぐらいなんだ。そう、動く姿も本当に素晴らしいよね! 惜しむらくは、ジョギング以外ではあまり我が子は運動しないから、見れる機会が少なめってことだね。それで思い出したけど、あの海でのビーチバレーは本当に最高だったね! 我が子の魅力が詰まってたよ。『個人的に映画作った』けど、一般公開も視野に入れるべきかな? 愛しい我が子の魅力を広めるためにはありだと思うんだよね。私が監修っていうか、製作も全部やってるわけだし、きっと世界で一番我が子の魅力を詰め込めた傑作だと思う。あ~でも、あっちの世界には映画って文化は無かったか、じゃあ難しいかもしれないね。それに、この映画は私でさえ、意識が飛んじゃうくらいの尊さがあるから、耐性のない一般人が見たらあまりの尊さに細胞ごと消滅しちゃうかもしれないね。う~ん、私としては有象無象の肉塊がどうなろうと知ったこっちゃないんだけど、優しい我が子が気にしちゃうだろうし、残念だけど一般公開は見送りかな。いや、むしろ、一般向けにレベルを落としたものを作成するってのはどうだろう? アリだと思うんだよね。やっぱり視覚から得る情報って大きいわけだし、我が子の魅力を普及する手段としては最善に近い。あまりの尊さに死者が出る危険性も、そうならないレベルに落としたものを作ればいい……異世界に映画って文化を広めるのは、やろうと思えばやれるし問題じゃない。ただ、いくつか問題があるとすれば、果たして私が我が子の可愛さを表現する上で妥協できるだろうかって点だね。こればっかりは正直自分でも自分を抑えきれるか分からないし、その時になってみないと分からないよね。もうひとつの問題は、映画だとたしかに視覚的な魅力は伝わるけど、我が子の匂いとかそういうのは伝わらないってのが問題だよね。まぁ、やっぱり創作物は本人には敵わないってことなんだろうし、あれもこれも求めすぎても駄目だから、その辺りは妥協するべきかな。そういえば、あの世界には我が子の活躍を描いた本があったね。私も読んでみたけど、アレはなかなか分かってる子が作った作品で、正直かなり悪く無い出来だったね。フィクション的な部分はあるけど、下げてるわけじゃなくて持ち上げてるわけだし、文字で表現する以上ある程度の誇張とかも演出として必要なのはわかるし、私としては肯定的だね。アレ書いてるやつは、名前覚えてあげてもいいぐらいのレベルには評価できるね。我が子の表現もよかった……けど、難点もあるね。アレは英雄譚の側面が強い。まぁ、我が子が英雄なのは当たり前のことだからそれは置いとくとして、どうしても話の作り上カッコいい我が子ってのがフォーカスされてるってのは、少しだけ問題だね。いや、悪いわけじゃないんだよ、我が子のカッコよさの表現とか演出は中々のレベルだし、素晴らしいとは思う。だけど、愛しい我が子の魅力はなにもカッコよさだけじゃないんだよ。可愛さって部分ではやや弱いね。逆に可愛さって点では、アリスが作った我が子のぬいぐるみがすごいね。本当にさすがアリスだよ、我が子の可愛さをよく分かってる。もちろん私も買った上で『数兆体複製』して飾ってるけど、飽きが来ないね。ただ、一般販売はやめておいた方がいいと思う。なによりも、ぬいぐるみとはいえ我が子が雑に扱われたら、私たぶんソイツに地獄を味合わせたあとで抹消すると思うしね。けど、我が子に関わるグッズっていうのは安直ではあるけどいいかもしれないね。ぬいぐるみとかはアレだけど、我が子をイメージしたデザインの靴とかそういうのはどうかな? いいと思うんだよね。私も買うし、履くよ。ただその場合に付随する問題として、イメージデザインだと、それが我が子って気付くかどうかってのがあるよね。そこは世界的に我が子がどれぐらい知られているかが重要になってくると思う。いや、もちろん我が子のことは知ってて当たり前のはずなんだけど、その当たり前のことができてない者が多いのも残念な実情なんだよね。やっぱり我が子に関する基礎情報は義務教育として教えるべきなんだよね。幼いうちから、しっかりと崇高な存在であることを叩き込んでおけば、我が子への不敬も圧倒的に減ると思うし、そういうのっていいね。う~ん、となると次にあの世界で教育するべきなのはそういう関係者かな。学校とかそういうの……あ~でも、あの世界はこっちの世界の日本みたいに義務教育とかがあるわけでもないし、学校にそもそも行かないってのもいるのか。そうなると……いっそ宗教にするのはどうだろう? 我が子を称える宗教を作って、聖典に書いておけばいいんじゃないかな? 全住人が入信するのは当然だね。入信しない奴は消せばいいし……教会とか神殿も結構あったよね? じゃあそこ開け渡させれば、展開も早いかな? まぁ、我が子を信仰した上で他の神族とかを信仰するのは自由だし、その辺は抑圧したりはしないけどね。うん、これもいい案だね。今度我が子と話すときに相談してみよう。いや、いくらいい案だとしてもやっぱり我が子が望まないならダメだしね。愛しい我が子は控えめだから、あまり目立ちたがらないしね。そういうところも本当に可愛いくて、ぺろぺろポイント高いんだよね! 愛しい我が子の性格の良さは三千世界に響き渡るレベルだと思うけど、やっぱり幼い子らしく表情豊かなのもいいよね。心の内が表情に出やすいっていうか、そういう素直なところが本当に可愛いんだよね。楽しそうな笑顔はもう太陽より眩しいぐらいだし、優し気な微笑みはそれだけで世界が少し平和になるような気がするね。だけど、苦笑もまた捨てがたいんだよね。本当に庇護欲を掻き立てるっていうか、私が守ってあげなくちゃってそう思わせるだけの魅力に溢れてるんだよ! もちろん我が子は強い子だし、ひとりでも立派にやっていけるけど、でも世の中なにがあるか分からないからね。しっかり母の愛で守ってあげなくちゃいけないんだよ。その愛情表現に関してだけど、普段我が子との会話を楽しんでるんだけど、それ以外になにかしたいところだよね。いや、前のビーチバレーで我が子と一緒になにかをするってことの楽しさに目覚めちゃったから、他にも何かしたいなぁって思うのは自然な流れだと思うんだよね。ただ、なにをするかっていう問題もあるわけだよ。やっぱり我が子と私、双方が思いっきり楽しめるのがいいんだと思うんだけど、その選定がなかなか難しいよね。有象無象の肉塊が紛れると嫌だから、ふたりでできるものがいいと思う。我が子はゲームとか好きみたいだし、前の誕生日にシャローヴァナルと共同ではあったけど、こっちの世界のゲームが遊べる道具も渡した。となると一緒にゲームをするのなんてよさそうだね。いや、もちろん私的にはゲームしてる我が子を眺めているだけでも幸せなんだけど、やっぱり一緒に楽しみたいって欲求もあるわけだしね。ただ懸念すべきは、我が子が遠慮してしまうかもしれないってところだね。エデンの時の私は穏やかながらに威厳がある、まさに神って感じの佇まいだから、どうしても我が子が遠慮……はっ!? もしかして、普段愛しい我が子が私に素直に甘えられないのってそれが原因じゃないかな!? もちろん私の愛は伝わってるだろけど、礼儀正しい我が子としては神としてのオーラに溢れる私を前にすると、どうしても遠慮の気持ちが湧いてきてしまうと……むむ、これは思わぬところから改善点が見えてきたかもしれないね。私もある程度対外的なこともあるわけだし、あまり神らしくない行動や言動は取りにくいけど、我が子の遠慮をほぐすだけなら、ふたりでの会話のときとかにもう少し親しみのある口調とかで……」
シリアス先輩「……おい、放置した結果『あとがきが一万字越え』とかって異常事態に突入したけど、いまだまったく止まる気配がないんだけど……」
???「……申し訳ありませんでした。私が間違ってました。というか、マキナのこと舐めてました……こいつ、ホントに止めないと延々話してますね」
シリアス先輩「……よくもまぁ、これだけ語れるものだとは思う」




