↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした  作者: 灯台


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

796/2636

海水浴中編⑤

予告編?は削除しました。海水浴後にまた掲載します



 夏の日差しが差し込む浜辺を歩きながら、時折見つけた貝殻やシーグラスを拾う。ハイドラ王国は、シンフォニア王国よりも暑い……地球でいうところの南国寄りの気候であり、いまも気温的にはそれなりの高さにはなっているのだろう。

 とはいえ、俺にはシロさんの祝福があり一緒に居るのは世界単位でみても上から数えたほうが早い実力者ばかりなので、あまり問題ではない。


 せっかくなので、俺もアイシスさんとフェイトさんの貝殻集めに参加することにしたが、こうして探してみると、意外と貝殻とかシーグラスというのは見つかるものだ。

 異世界だからか、地球では見たこともないような形の貝殻もあったりするので、これは中々に楽しい。ただ、なんというか、当たり前ではあるが……上手くいかない部分もある。


「……ねぇ、カイちゃん?」

「なんですか、フェイトさん?」

「……意外と差って、出るもんなんだね」

「……ですね」


 そう話す俺とフェイトさんの手には、いままで集めた貝殻やシーグラスがある。俺も結構頑張って集めたし、フェイトさんも途中で面倒くさがったりでペースこそ遅いものの、それなりの数を集めている。

 そのため俺とフェイトさんの掌の上には、なかなかに種類豊かな貝殻などがあるのだが……。


「なんでかな? アイちゃんが拾ってる貝殻とかのほうが、私たちのよりだいぶ綺麗に見えない?」

「正直俺も同感です」

「……そう……かな? ……ふたりのも……綺麗だと思う……けど」


 俺とフェイトさんの言葉にアイシスさんは首をかしげていたが、そもそもまず拾っている量が俺たちよりはるかに多い。しかも、それでいて貝殻とかは綺麗な形をしているし、シーグラスも宝石みたいに色鮮やかだ。

 対して俺とフェイトさんの集めている貝殻も、別に悪くは無いのだが……少し歪だったり欠けてたりというものが多い。

 隣の芝生は青く見えるとかそういう程度の話ではなく、客観的に見てもアイシスさんの方が綺麗な貝殻を、俺たちよりかなり早く見つけている。


「まぁ、こんなことに権能使う気はないし、私もなにもしてないわけだけど……アイちゃんだって、因果律に干渉してる感じはないよね? なんでそんなに綺麗な貝殻をサクサク見つけられるの? やっぱり目の付け所が違うの?」

「……う~ん……そんなに差は……無いと思う……けど少しだけ……見つけるのが得意……かも? ……フェイトの右足の後ろ……そこにも綺麗なの……あるよ」

「え? あっ、本当だ」


 う~ん、やっぱりこの辺りはフェイトさんの言うように経験の差なのだろう。アイシスさんはもともといろいろなものを収集する趣味があるし、こういったなにかを探すという作業は得意分野なのかもしれない。


「ところでアイシスさん、もう結構な数が集まってると思いますけど……」

「……うん…‥そろそろ……なにか……作ってみよう」


 俺の言葉に頷いたあとで、アイシスさんが軽く手を振ると、木のテーブルと……氷でできたパラソルのようなものが出現した。

 なるほど、浜辺でモノづくりというのもなかなかオツである。あと氷のパラソルがとても涼し気で、いい雰囲気だ。


「……ボトルは……少し難しいから……砂時計がいいと思う……砂時計は用意してるから……貼り付けるだけで…‥大丈夫」

「なるほど、コレならあまり物づくりが得意じゃない俺でもできそうです」

「ふむふむ……コレに、貝殻とかを張り付けて見た目を華やかにする……なんかまた、結構面倒くさそう。いや、ここまで来たらちゃんとやるけどね」


 アイシスさんが用意してくれた砂時計は、20~30㎝くらいのそこそこ大きなサイズであり、飾り付けはやりやすそうだった。

 とりあえず一言面倒と呟くフェイトさんを見て、アイシスさんと共に苦笑しつつ、俺たちはそれぞれ……アイシスさんが用意してくれた道具を手に持ち、砂時計の飾り付けを始めた。

 まぁ、とはいえ黙々と作業をするわけではなく、雑談を交えながらではあるが……。


「……そういえば、アイちゃんさ、配下できたんだって?」

「……うん……この前……またひとり……増えた」

「あっ、俺も聞きました。ポラリスさん……でしたっけ?」


 話題はアイシスさんの配下について、イリスさんが配下に加わってからそれほど経っていないにも関わらず、アイシスさんの元に早くも新しい配下が加わったらしい。

 名前はポラリスさんというらしく、その日のうちにアイシスさんから文面だけで大はしゃぎしてると分かるハミングバードが届いた。

 俺の言葉に頷いたあと、アイシスさんは心底嬉しそうな表情でポラリスさんについて俺たちに話してくれた。


 よくアイシスさんは「……カイトが嬉しいなら……私も……嬉しい」という言い回しを口にするが、いまはその気持ちがものすごくよく分かる。

 幸せそうに話すアイシスさんの表情を見ていると、まるで自分のことのように嬉しいと、そう感じることができた。


 ……なお、まったくの余談ではあるが、俺たちがそんな話をしていたころ当の本人はイリスさんと模擬戦をしていたらしい。





予告編(ニーズベルト登場)は、海水浴後の掲載ですが、少しだけ四大魔竜の情報


『ファフニル』雄 人化した姿は浅黒い肌の美丈夫


『ニーズベルト』雌 人化した姿は小柄だが貫禄のある赤髪の少女

(捕捉ニーズベルトは竜の姿では言葉を話せない。相手が高位の竜であれば魔力で会話もできるが、それ以外には通じないため人化していることが多い)


『エインガナ』雌 物静かで丁重な口調、人化した姿は藍色超ロングヘアの美女


『グランディレアス』雄 動きも喋りも遅いのんびりタイプ、サイズが大きすぎて人化不可(マグナウェルの三分の一ほどのサイズ※全長約10000m)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
アイシスさんって熾天使ならぬ死天使では?
人化の設定ってどこで書いてあったっけ?、 本体の大きさからあまりにもかけ離れた大きさだと人化できないって、書いてあったのは覚えてるけど。 エインガナさんが人化できる、大きい方の限界ぐらいなのかな?人化…
[気になる点] でかいと人化できないのかー_φ(・_・
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。