機械仕掛けの神の物語⑧
今回は758話部分にアニマ編「アニマと釣りに行こう⑦」を同時に公開しています。
人の手によって造られた偽りの神と、現代になお存在する神代の英雄との戦いは、それを間近で見たひとりの少女の記憶だけに残り、それ以外の者に知られることはなかった。
その戦いから二週間の時が過ぎ、建物がひとつだけ存在する人工島では、アリシアがどこから持ってきたのか木造りのベンチに座って星空を眺めていた。
マキナの家の周囲を囲んでいた巨大な壁については、邪魔だったという理由ですべて破壊したので、以前より見通しがよく星も綺麗に見える気がした。
そんなアリシアの元に、マグカップをふたつ持ったマキナが近づいてくる。
「はい、アリシア」
「ん? ありがと~」
ホットミルクの入ったマグカップを受け取ったアリシアがお礼を言うと、マキナは微笑んだあとでアリシアの隣に腰かけた。
ふたりの人工島での生活は、人造神が現れる以前に戻っていた……そう、あくまで表面上は……。
たしかに人造神は消え、マキナは自由の身になった。だが決して何も変わっていないわけではない。いや、あるいは……これから、変わるのかもしれない。
「……ねぇ、アリシア。話したいことがあるんだ」
「うん?」
「本当はもっと早く話すべきだったんだけど、私自身結構戸惑ってて、考えがまとまるまで時間がかかっちゃった」
「……ふむ」
首をかしげるアリシアを一度見たあと、マキナはマグカップを両手で持ち一口だけ飲んだあと、ゆっくりと煌めくような星空を見上げながら言葉を続けた。
「……人造神のコアに取り込まれて、強大な魔力に触れたことで……分かったことがあるんだ。私の『本当の力』について」
「本当の力?」
「うん。私の力は千里眼じゃなかった……ううん、正しくは千里眼は私の持つ力のほんの一部でしかなかったんだ」
人造神のコアの内部で、大きな魔力……それもかつて曲がりなりにも神と呼ばれた存在の魔力に触れたことで、マキナの体には変化が起こっていた。いや、正しくはいままでは分かっていなかった己の真の力に気付き、覚醒を遂げたというべきかもしれない。
「……私が持つ本当の力は……『全知』……知ろうと思えば、どんなことでも知ることができる。人の身を遥かに超えた神の力だったんだ」
「へぇ~そうなんだ」
「うん……って、うん?」
「そういえば、茶請けも欲しいね。ホットミルクと一緒に食べるならビターな感じのクッキーがいいかな? えっと、たぶんどっかにしまってたと……」
「……あ、あれ? わ、私、話し方間違えちゃったかな? ご、ごめんアリシア、もう一回言うね」
「うん?」
意を決するように告げたマキナの言葉に、アリシアは本当にいつも通りの様子で頷いただけだった。それどころか、さほど興味はないと言いたげに別の話題に移行してしまっていた。
予想とは違ったアリシアの反応に戸惑いつつ、マキナはもう一度同じ内容を伝えることにした。
「……私の本当の力は……全知だったんだ」
「それさっき聞いたよ?」
「だ、だよね」
「うん」
「……いや、えぇぇぇぇぇ!?」
「うぉっ!? どうしたの急に叫んで?」
再び真剣な表情で告げたマキナだったが、相変わらずアリシアの反応は薄かった。
「いやいや、いま私かなり重大なこと言ったよ!? リアクション薄すぎじゃないかな! こう、もう少し驚いてくれてもいいんじゃないかな!?」
「う、うん? 驚いた方がよかったの……わかった。じゃ、もう一回よろしく」
「え? もう一回? う、うん……」
そしてなぜかテイク3を要求されたマキナは、戸惑いの感情を強くしつつそれでも律儀にもう一度告げた。
「……わ、私の本当の力は……全知だったんだ」
「オージーザス、シンジラレナイ! ……もぐもぐ……ナンテコッタ、オドロキダナー!」
「棒読みここに極まれりだよ!? しかも、途中クッキー食べてるじゃん!! えぇぇぇぇ! なにその反応! 私結構話すか話さないか悩んだのに!?」
「いや、とはいってもさ……別にマキナが全知だったとして、なにかが変わるわけでもないじゃん。どんな力持ってようが、マキナは私の大事な親友だよ」
「ふぐっ……そ、そこで、そんなカッコいい台詞は……ずるいよ」
たしかにマキナの本来の力全知というのは凄まじいものなのかもしれない。しかし、だからといってそれが理由でふたりの関係が変わるわけでもなく、またアリシア自身人の身を遥かに超えた力を有しているので、さほど気になることはなかった。
「……はぁ、なんか緊張して損しちゃったなぁ。まぁ、そんなところがアリシアらしさなのかもね」
「誉め言葉として受け取っておくよ。それで、どれが話したかったこと?」
「……ううん、いや、これもそうなんだけど……本題は、ここからかな」
そう告げると、マキナは真っ直ぐにアリシアの目を見つめながら、真剣な表情で話し始めた。その顔に頼りなさはなく、どこか確たる意思が宿っているように感じられた。
「……ねぇ、アリシア。私さやりたいことが、見つかったんだ」
「やりたいこと?」
それはかつてアリシアがこのまま逃げるかと尋ねた際に、マキナが答えた「やりたいこともない」という返答に関して……かつてはこの島を出る理由も無ければ、目的も無かった彼女に宿ったひとつの答え。
「うん。たしかに世界には苦しみも悲しみも、辛いものもいっぱいある。だけど、アリシアが見せてくれたみたいに、希望だってある。たくさんの想いが世界を形作ってる。そんな素敵な世界を……私も『造ってみたい』って、そう思ったんだ」
「世界を造るとはまた、スケールのデカい話が出たね」
世界を造りたい。それは本来なら馬鹿馬鹿しい話と笑うべきようなものだろう。だが、アリシアはその言葉を笑わない。人造神のコアに取り込まれ、世界中の負の感情を読み取った彼女が、それでも見つけた願い。それを笑う理由などありはしなかった。
「……私ね、『神様』になりたいんだ。喜びも悲しみも、苦しみも怒りも……その全部を肯定して、愛してあげられるような、そんな神様に……」
「……」
果たしてマキナは、全知という途方もない力に覚醒してから今日までの二週間の間に、なにを知り、そしてなにを考えたのだろうか? それは、全知を持たざるアリシアには分からない。
ただひとつ確かなのは……『神になる』、それがマキナが生まれて初めて願った未来であり、目標でもある。
「なれる、かな?」
「さぁ、ソレを決めるのは私じゃない。マキナの中で答えが出てるなら、あとは頑張れって応援するだけだよ」
「うん。ありがとう、アリシア」
だからこそ、アリシアはその夢を肯定した。大切な親友の願いの結果が……『なにを意味するか』を正しく理解しながらも、それでも彼女の背中を押した。
「……けどさ、神様ってなろうと思ってなれるものなの?」
「全知の力で分かってるからね。ただ、必要なものがあるんだ。そして、それは……アリシアが持ってる」
「ふむ」
「……だから、お願いアリシア。私に貴女が持ってる……『大邪神のコア』を譲ってくれないかな? あ、いや、別に貸すだけでもいいんだよ?」
静かに告げるマキナの言葉を聞き、アリシアもまた真剣な表情……を浮かべることもなく、なにもない空間に手を突っ込み、大きな水晶玉のようなものを取り出した。
人造神に使われていた最後の2割の欠片を回収したことで、完全な形となった大邪神のコアを……。
「いいよ、はい」
「うん、簡単に渡せないものだってのは分かってる! それがアリシアにとっても思い出深――えぇぇぇぇぇ!?」
「今日はよく叫ぶね~」
「そりゃ叫ぶよ! なんであっさり出しちゃうかな!? さっきまで緊張してた私はなんだったの!?」
「いや、だって私にとってコレはデカい魔力が宿ってるだけの水晶玉だし、別にいらないし」
「……なんだろう、これ? この、希望通りに進んでるはずなのに、なんか釈然としない感じ……」
微妙な表情を浮かべつつも、マキナはアリシアから大邪神のコアを受け取る。
「それで、どうやって神になるの?」
「えっとね、この大邪神のコアを全知で解析しながら私の体内に複製するんだ。あ、でも、私用に作り変えるから、複製とはちょっと違うかもだけどね」
「……それってすぐ出来るの?」
「一ヶ月ぐらいかな」
「そっか」
「……うん」
アリシアとマキナ、ふたりの間にどことなくしんみりとした空気が流れる。分かっているのだ、当たり前ではあるが……マキナが語った『世界を造る』という行動は、すなわちふたりの別れを意味している。
この世界で探し物を続けるアリシアと、新しい世界を造ろうとするマキナ……同じ道を歩くことはできない。
互いに別れの時が近づいていることを感じながらも、ソレを口にすることはなかった。ただ、その話をしてからの一ヶ月は、いままでよりも早く過ぎ去ったように思えた。
そして、ちょうど一ヶ月後、ふたりは同じように星空を見上げてベンチに座っていた。
「なんかさ、神になったって言われても、あんまり変わった気がしないね」
「ふふふ、それはそうだよ。本当にいまはなり立て、それこそ『人じゃなくなった程度』だしね。変わったことと言えば、不老不死になったぐらいかな? 神としての力なんてのはまだまだほとんど使えないよ」
互いに苦笑を浮かべながらそんな言葉を交わしたあと、アリシアは真剣な表情に変わって尋ねた。
「……この世界から出ていくの?」
「うん。この世界に居たままじゃ、新しい世界は作れないしね……ちょっと形は違うかもだけど、これで、私もアリシアと同じ、旅人だね」
「スケールはだいぶ違うような気がするけど……まぁ、旅をするっていう点では一緒だね」
「うん。まずはいろんな世界を巡ってみようと思う。そして神としての力をしっかり使いこなせるようになってから、自分の世界を造ってみるよ」
「堅実な方法だね。面白味には欠けるけど……」
世界を渡り歩きながら神としての力を磨いていくと告げるマキナの言葉に、アリシアは優し気に微笑みながら言葉を返す。
残りわずかとなった、共に過ごせる時間を惜しむように……。
「ふふふ、だね。それで、いつか、私の造った世界をアリシアにも見てもらいたいな」
「私が、それまで生きてたら……ね」
アリシアのその言葉を聞いて、マキナはゆっくりとベンチから立ち上がる。そして寂しげな顔でアリシアの方を向きながら、ゆっくりと告げる。
「……ずっとこうして話していたいけど、そういうわけにもいかないよね」
「……まぁ、そうだね」
「だから、そろそろ行こうと思うんだ」
「うん……『却下』」
「アリシアも元気で――え?」
そろそろこの世界を去ると告げたマキナに対して、アリシアが告げたのは……まさかのNOの言葉だった。予想外のその言葉に一瞬キョトンとしたあと、マキナは少し戸惑いながら口を開く。
「あ、あれ? おかしいな……いま、アレじゃないかな? 感動的なお別れとか、そういう感じの流れじゃなかったかな?」
「かもしれないね。だけど、却下! まだマキナにはやり残したことがある!!」
「え? そ、そうなの!?」
「そうだよ! そもそもだよ、これから世界を造るためにいろんな世界を見て回ろうってのに、『この世界のことをよく知りもしないまま』なんてのはちゃんちゃらおかしいね!」
ビシッと効果音が出そうな勢いで己を指差すアリシアを見て、マキナは困惑したような表情を浮かべる。そして同時に「あっ、なんかこのまま押し切られそう」などとも考えていた。
「け、けど、私には全知がね」
「はっ、これだから島入りお嬢様は駄目なんだよ。『経験を伴わない知識』なんてのには、なんの意味もない!」
「ど、どうしよう……す、凄い説得力だよ……えっと、つまり要約すると……なにする気なの? というか、私はなにさせられるの?」
「うん、というわけで『ドキ、ふたりきりの世界何周かの旅』開始を宣言する!」
「えぇぇぇぇ!? な、なるほど、そういう感じになるんだ……しんみりしてた私の決意とか覚悟とか全部置いてけぼりだよ」
「マキナのポロりもあるよ!!」
「ないよ! ないからね!!」
アリシアとマキナ、ふたりの少女の別れは必ず訪れる未来といえる。だがしかし、少なくともそれは今日ではない。
突拍子もないことを宣言するアリシアに対して、マキナは少し呆れながらも「しょうがないなぁ」と言いたげに、優しい微笑みを浮かべていた。
「じゃ、そうと決まればさっそく出発しよう」
「またずいぶん急だね。いや、荷物とか別にないから良いんだけど――って、あれ? ちょっと、アリシア? なにしてるの? なんでいきなり私を担ぎ上げてるのかな?」
「移動しようと思ってね」
「……おかしいな。これ、全然移動する感じに見えないんだよね」
話が決まるや否やアリシアはひょいっとマキナを担ぎ上げる。しかもそれはお姫様抱っこなどではなく俵担ぎ……たしかにこの状態でも、アリシアにとってはマキナを運ぶのは簡単だろう。しかしどうにも、マキナの胸中には不安が渦巻いていた。
なぜなら現在のアリシアの笑顔は……なにかいたずらをする時の顔だったから。
「いや、ほら、マキナはまだ神としての力を全然使えないわけだし、ここは私が運ぼうと思ってね」
「う、うん、そうだね。そこに関しては異論はないよ……けどね。気のせいかな? これ、『投げようとしてない』? 気のせいだよね?」
「障壁貼るから、大丈夫だよ」
「なにひとつ大丈夫な要素がないよ!? ねぇ、私これから、どうなるの?」
「……全知で自分の行く末を見て見たらいいんじゃない?」
「やだよ、見たくない。嫌な予感がするもん。ものすご~く、嫌な予感が……」
「まぁ、見ようが見まいが結果は変わらないけどね」
そう言葉を交わしたあとで、アリシアはグッとマキナを担いだまま『振りかぶった』。それを見てマキナは一瞬諦めたような表情を浮かべ、叫ぶために息を吸い込む。
「マキナ、発射!」
「……アリシアの……ばかぁぁぁぁぁぁ!!」
煌めく夜空に向けて、凄まじい勢いでマキナが投擲され、アリシアもソレを追って走り出す。
なお、余談ではあるが、これよりはるか先の未来にひとりの男性も、同じ方法で運搬されることになる。
夜の海を行く豪華客船のデッキで、柵にもたれて荒く息を吐くマキナと苦笑しているアリシアの姿があった。
「いや~夜の船旅もいいもんだねぇ」
「……文句はね、いっぱいあるんだけど……とりあえずどこに向かってるかとか、そういうあたりの説明お願い」
「とりあえず、アジア……元々私が行くつもりだった日本って国に最初に行く予定だよ」
「日本? どんな国なの?」
「小さい国だけど、いいところだよ。えっと、たしかガイドブックが……」
あれよあれよという間に船に乗っていたことに文句を言いたいところではあるが、どうせのらりくらりとかわされるのは目に見えていた。もうそのあたりはアリシアと数ヶ月一緒にいるうちに諦めたので、マキナは気を取り直して目的地を訪ねることにした。
するとアリシアは、どこからともなくガイドブックを取り出し、それをマキナの前で広げながら指差す。
「いまは秋だから、景色とか綺麗だし、美味しいものも多いよ」
「へぇ、綺麗なところだね」
「私的には温泉がオススメだね。綺麗な景色を見ながら入るお風呂はまた格別だよ!」
「ふふふ、そっか……楽しみだね」
「まぁ、観光スポットに関しては、この旅の達人のアリシアちゃんに任せておきなさい!」
「うん、頼りにしてる……けど、悪ふざけはほどほどに、ね?」
「……前向きに考えて、善処するよ」
「不安な言い回しだなぁ」
他愛のない会話を交わしている内に、自然とふたりは笑顔になっている。相性がいいとでもいうべきだろうか、特別なことをせずとも一緒にいて楽しいと感じられた。
そのままひとしきり雑談をしたあとで、アリシアはふと思いついたように笑顔を浮かべて提案した。
「よしっ、マキナ! 船内カジノに行こう!」
「また、唐突な…‥」
「こう見えて私、ギャンブルは得意なんだよ」
「こう見えてっていうか、アリシアは普通にギャンブル強そうだよね」
「まぁ、昔から得意だね。なんなら、勝負してみる?」
「……アリシア、分かってる? 私は全知なんだよ? 無謀な挑戦じゃないかな?」
挑発的な笑みを浮かべるアリシアに対し、マキナも自信たっぷりな表情で答える。なお、マキナはギャンブルはまったくの初体験である。
「じゃ、負けたほうが罰ゲームね。あっ、でもルーレットは無しで、36倍連続とかイカサマ疑われそうだしね」
「ふふふ、いいよ。私が負けたら、なんでもひとつアリシアの言うことを聞いてあげるよ!」
「ギャンブルやったことないのに、凄い自信だねぇ」
「……ふふん、いくらアリシアでも……全知の私に勝てるはずがないよ!」
そして、数時間後……客船の一室、最上級の広い部屋の中で、マキナは顔を赤くしてプルプルと震えていた。彼女は現在普段のワンピースではなく、どこから持ってきたのかバニースーツを着ており、楽しげな表情を浮かべたアリシアに写真を撮られまくっていた。
「うんうん、似合う似合う。はいこっち向いて~」
「……なんで……なんで私、負けてるの? ……私……全知なのに……」
「いやいや、いい勝負だったよ。結構ギリギリだったしね~はい、じゃあ、次この服着て~」
「というかアリシアおかしいよ!? 根本的に運がよすぎるっていうか! ロイヤルストレートフラッシュってあんなにポコポコ完成するものなの!?」
「いや~天運っていうのかな? 昔っから運はものすごく良くてね~ここのカジノが完成役によって配当金が違うタイプで助かったよ。そうじゃなかったら負けてたかもね~」
「……ふぐぅ……あんなの、反則だよぉ。全知で最善手選んでたのに……ブラックジャックでも、21ばっかり完成させるし……」
「……全知に反則とか言われたよ。まぁ、ほら、マキナが言い出したんだし『いろんな衣装きて撮影会』はまだまだ続くよ~」
「これ、いったいいつまで続くの!? もう、恥ずかしくて顔から火が出そうだよ!!」
「あと40着ぐらいかなぁ」
「40!?」
マキナ「そういえば、前回の話に出てきた技……アリスが技名付きで技を使うのって珍しいよね」
???「実は小ネタではありますが、あの技『ピアーズ・ホープ(貫く希望)』は番外編・始まりの来訪者では『ピアーズ・デス(貫く死)』と名前が変わっています。これはアリス……アリシアの心が『未来への希望』から『過去に縋り死を望む』という感じに変化している暗喩でもあったりします」
マキナ「へぇ、なんだかそういう裏話って面白いね……それに私、あの技好きだな。希望の光を束ねて打つって感じで、カッコいいよね!」
???「え? あっ、えっと、そうですね!! その通りです! あの技は複雑な技術を用いたスーパー高度な技でしてね」
マキナ「……なんか気になる反応……全知で調べて見よう――え? あの技って、ただ『魔力込めたナイフを投げてるだけ』で、あの時希望の光を束ねてるように見えたのは、ヘカトンケイル究極戦型時のアリスの魔力が希望の魔力だから!?」
???「……」
マキナ「……」
???「説明しましょう! ピアーズ・ホープ&ピアーズ・デスとは……要するに『全力ナイフ投げ』です! ぶっちゃけ『石を拾って投げても同じことできます』」
マキナ「……なんだろう、この……遊園地で着ぐるみの中見ちゃったみたいな……夢壊れる感じ……知りたくなかったよ」




