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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした  作者: 灯台


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双極神ティアナ⑭



 シロさんとティアナさんの話は纏まったらしく、ティアナさんは非常に嬉しそうな微笑みを浮かべて俺たちの方を向いて、軽く手をかざす。するとなんだろう? 日本茶の缶のような円柱状の物体がテーブルの上に出現した。

 たくさんの星のような模様が表面にある以外は、ただの筒にしか見えないのだが……。


「じゃあ、シャローヴァナルの許可も出たから、クロムエイナちゃんにはこれをプレゼントするよ。せっかくだから、快人くんもどうぞ」

「えっと……これが食材?」

「うん。正しくは、食材を生み出す品かな? 食材だけ譲渡しても私の世界とこの世界じゃ環境とかも違うから、栽培したりが不可能なものも多いからね」


 ティアナさんはクロと俺の前にそれぞれ同じ筒状のものを出現させる。たぶん自分の手元に用意したもので実践をしながら使い方を終えしてくれるのだろう。


「これは、星の粉っていう調味料を作り出す道具で、この筒の蓋のところにある大きな星に触れると、24時間で中に調味料を生成する。使わなかったり余った中身は、再度生成した際に入れ替わる形で消滅するけど、別の容器とかに移し替えることはできるよ。別容器に移した場合の消費期限は、おおよそ一年ぐらいだね。生成期間に関しては、悪いけど時間操作とかで短縮できないように調整させてもらったよ。たくさん流通できるほど増やせちゃうと問題だしね」

「異世界の調味料……こ、これ、蓋の大きな星以外の星にも何か意味があるのかな?」

「うん。そこが重要な要素で、周囲の星に触れてみて……触ると色が変わるよね? 容器には蓋の大きな星を除いて100個の星があって、その内のいくつに、どういう組み合わせで触れたかによって生成される調味料の味が変わるんだ」


 サラッと言ってるけど、それとてつもないのでは? 100個の星のマークのいくつを色を変えるかだけでなく、どの位置の星の色を変えるかの組み合わせで味が変わるとしたら、それこそ膨大な数の組み合わせが存在するだろう。

 クロなんて、もう目をキラッキラに輝かせてるし、完全にベビーカステラの可能性をさらに追い求められることに喜びまくってる感じである。


「この星の粉は、ふりかけて使ってもいいし、液体に溶かしてもいい、生地とかに練り込んでもいいって感じの万能調味料でいろいろな使い方ができると思う。ただ注意して欲しいのは、星の粉って名前の通りキラキラと光る感じの粉状の調味料だから、料理とかの見た目に結構影響が出てくるから、光り輝く調味料だってのは考慮した上で使ってね。ちなみに生成に材料は必要なくて、周囲の空気なんかを原子変換して生成するからコスト無く作れるし、お気に入りの組み合わせや味を探してみてね」

「おぉぉぉ……ありがとう、ティアナさん!」

「ありがとうございます、俺まで貰ってしまって……」


 なかなか面白いというか、確かにどんな味の調味料ができるのか楽しみではある。時間操作で短縮はできないので、クロもいろいろな組み合わせを試すのには時間がかかるだろうし、なんなら互いに違う組み合わせを試して感想を話し合ったりと、話題の種にもなりそうだ。

 先程のシロさんとのやり取りを聞いている限り、譲渡が認められたのは一種類だったはずなので、一種類でいろいろな味が楽しめるとしてこの星の粉を選んでくれたのかもしれない。

 粉状の調味料となると、用途は沢山あるし、クロはベビーカステラに使う気満々だろうが、それ以外にも色々使えそうではある。


「喜んでもらえたなら嬉しいよ。私の方も、思わぬ形でシャローヴァナルに自由来訪の許可が貰えてありがたかったよ」

「自由来訪ってことは、これからもティアナさんがこの世界に来れるようになったって感じですかね?」

「うん。元々ネピュラさんとか快人くんにまた会いたいし、今日だけじゃ会えない人もいるからまた来れるようにって、シャローヴァナルとは交渉するつもりだったんだよ。ただ、一回訪れるだけならともかく何度も来訪する許可って、気軽に出してたらキリが無いし、単純にこっちから要求するのも失礼だしで、結構厳しいかなって思ってたところだったから……本当にありがたい話だったよ」


 ティアナさんは優しくて話しやすい方だし、俺としても今後また会えるのは嬉しい。と、そこまで考えたところでふとあることを思いついて、ティアナさんに提案してみることにした。


「……あっ、ティアナさん。もしよければなんですが、近い内にシロさんとかマキナさんとか呼んでお茶会みたいなことをしようかなって思ってて、よろしければティアナさんもどうですか?」

「え? 私が参加してもいいなら、是非参加したいな」

「もちろん大丈夫ですよ。じゃあ、詳しい日程が決まったらカナーリスさんに伝えてもらえるようにお願いしますね」

「うん。楽しみにしてるね」


 俺が行う予定のお茶会には、現在クロ、シロさん、エリスさん、オリビアさんと……話を聞きつけて絶対に参加したいと言ってきたマキナさんの参加が確定している。

 マキナさんとも知り合いみたいな感じだったし、単純に話が弾むと思うのと……マキナさんよりかなり強いらしいので、ティナさんが居ればマキナさんが暴走した時に助けてもらえるかもという思いもある。




シリアス先輩「……神々の宴を開こうとしてる? エリスと巻き込まれるであろうリリアを処刑する布陣かな?」

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― 新着の感想 ―
このゴッドメンツなら、宴にもうひとりくらい胃痛戦士を加えてもいいんですよ?
最終的に胃痛神リリアになるな
そもそもの存在圧に人間だとリリアさん以外耐えられるのかな?w
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