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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした  作者: 灯台


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商会と専用ブラシ⑮

【お知らせ】

書籍版第15巻と缶バッチ第二弾の発売が2月20日です! 活動報告にページを作りましたので、よろしければ確認してください。

缶バッチ第二弾の画像も活動報告で確認できます。


~私事~

風邪をひいてしまったので、明日の更新はお休みします。皆さんも季節の変わり目の気候の変化には気を付けてください。



 長い家族会議を終えて自室に戻ったコーネリアはぐったりとした様子で、アンネが淹れてくれた胃痛に効く紅茶を少しずつ飲む。


「……ほんの半年ぐらい前まで、無駄に実家に力があるため政略結婚で迎えるにも厄介で、かといって商会関連の利権にはほとんど絡んでないため旨味も少なく、婚約者候補も名乗りを上げ辛いだろうとかそんな陰口を囁かれていた立場だったんですけどね」

「それがいまとなっては、急激に拡大することが確定している商会の代表にして様々なコネクションを持ち、無限の可能性ともいえるミヤマカイト様の友人という立場まである存在。拡大予定のヴィクター商会の雇用枠、今後増えるであろう利益、名立たる方々とのコネクション、世界の特異点とすら言える人物の友人という立場ですか……」

「本当に金の卵を産む鶏のような状態ですわね。まぁ、実態は……カイト様という巨竜の起こした嵐に吹き飛ばされているだけなのですが……本当に、僅かな期間でコレですからね。クリス陛下もさぞ頭を抱えているでしょうね」

「……派閥間のパワーバランスですね」


 アンネも以前は皇城に務めており、現在はシャロン伯爵家に仕える一流のメイドであり、当然ではあるが貴族関連の話題にも明るい。

 コーネリアが言わんとすることをすぐに察して口にしたアンネの言葉に、コーネリアも神妙な表情で頷く。


「革新派と言っても一枚岩ではありませんからね。いくつかの派閥が生まれるのは必然……ですが、ここ最近はハミルトン侯爵家派閥の力があまりにも大きくなりすぎていますね。私たちシャロン伯爵家もそうですが、そもそもハミルトン侯爵家も影響力がさらに増しています。そうなると、当然ですが勢いある派閥に乗り換えたいと考える下級貴族も出てくるでしょう」

「必然ではありますが、派閥の代表となっている大貴族はいい顔はしないでしょうし、派閥間で軋轢が生まれてくる可能性もありますね」

「こればかりは、エリス様も予想外……というより、カイト様の及ぼす影響を少し軽く見積もってしまったところはありますね。とはいえ、以前の茶会にハミルトン侯爵家派閥以外の令嬢を招待というのは、なかなか難しい部分もありますし……避けられない結果だったと言えばそうですね」


 現在アルクレシア帝国内では、ハミルトン侯爵家派閥の発言力が爆発的に高まっており、できれば派閥間の力関係は均衡を保っていて欲しいクリスや、余計な軋轢を生みたくないハミルトン侯爵家などが調整に動いてはいるのだが、それよりも快人がなにかを起こすペースの方が早いため、後手後手に回ってしまっているのが現状だった。


「……とはいえ、専門ブラシを見に行った街で、偶然竜王様や四大魔竜様と遭遇し、それらが専用ブラシに興味を持つ可能性を想定しろといわれても……無理ですが……」

「あの街はかなりの大きさでしたが、事前に約束をしていたわけでもないのにここしかないというようなタイミングで遭遇していましたからね」

「カイト様の縁を引き寄せる力には、つくづく感服いたします……ただまぁ、利益は本当に大きいんですよね。ただ、工房の拡大などかなりの額を先行投資する必要はあるので、お父様も大変でしょう。出来れば、もう少し直接的に大きな財源となる収入が欲しいところですね。シャロン商会は良くも悪くも安定していますし、今回の件に直接関係は無いので利益を伸ばすのは難しいですからね。副次的な知名度向上による売り上げ増加はあるでしょうが……カイト様が使っているという、魔力波長を変換する道具を魔法具で再現することは……」

「不可能でしょうね。魔力波長の変更は超が付く高等技術ですから、それを魔法具で行えるようになるには新技術がいくつ必要になるか……あくまで、ミヤマカイト様の元に居る神の御業故に可能なことでしょう」

「私はそこまで魔法具作成に詳しいわけでは無いですが、アンネがそういうのなら難しそうですね」


 ここでひとつの誤解がある。コーネリアやアンネは、カナーリスが作った品の現物を見ておらず快人の手紙で知っただけであり、それはあくまで全知全能の神が作り出した特殊な品であり再現は不可能なものという認識だった。

 まさか、この世界に存在する技術体系で作られた品であり、それを解析することで魔法具として再現することが可能であり、なおかつその技術は応用することで魔法具に革命を及ぼすなどと予想できる筈もない。


 そして、快人が「コーネリアやヴィクター商会に配慮して欲しい」という旨の発言をしたことで、ほぼ共同開発といった形でセーディッチ魔法具商会から話を持ち掛けられ……コーネリアが泡を吹いて気を失う日は、もう明後日にまで迫っていた。




コーネリア「……大変は大変だけど、工房拡大とか費用の捻出とか、その辺りは当主であるお父様が行うので、私は商会運営を勉強しつつ、拡大完了までは購入に優先順位を付けたりといった現場の対応を中心に行えば大丈夫」

胃痛の悪魔「……なに勘違いしてるんだ?」

コーネリア「ひょっ?」

胃痛の悪魔「まだ俺のボデ胃ブローフェイズは終了してないZE!(魔法具技術の革命、有翼族の新たなる光、魔獣型魔族たちからの発注)」




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― 新着の感想 ―
お大事に下さい!いつもありがとう!
風邪?!?!? 更新期間開けてでも、更新は完治して数日経って体力も回復してからおねがいします。 いや、身体が何よりの資本ですので、お大事にしてください。
作者。無理せんでいいから快復に専念してくれ。 快復したら全力で描いてくれ。
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