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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした  作者: 灯台


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香織と映画鑑賞⑧



 元々短時間のちょっとした顔見せのようなものだったので、ある程度雑談をした後で快人と香織はクリスに礼を言ってから帰って行った。

 ふたりを見送った後で、クリスは執務室に戻って時計を確認し、次の会議までまだ少し余裕があるのを確認してから思考を巡らせる。

 当然ながら考えるのは快人が主催するお茶会に関してだ。現時点では日程等は決まっておらず、開催日時は後日連絡ということになっているので、クリスはこれから先しばらくのスケジュールに調整可能な余裕を持たせることと決めて、ザっと頭の中でスケジュール調整を考えて、手元のメモに書き込む。


(……ミヤマ様が関わる事態であり、国家としての利益もあまりにも大きいため、スケジュール調整自体は問題なく行えるでしょう。なんなら翌日と言われても調整可能でしょうが、船上パーティなどの事を考えればある程度日程には余裕を設けてくれるはず……となれば、来月辺りに開催と想定しておくのがよさそうですね)


 現時点ですでに快人は開催すること自体は決めているようだったので、参加者候補に声をかけ人数が確定してから準備となると、ある程度の日数はかかると見込んでいる。

 ただ、準備に関しては快人にはカナーリスというあまりにも強力な存在が付いているため、クリスが想定している日程は参加者決定までであり、準備は一瞬ないし数日で終わると考えた上での来月という想定だ。


(ミヤマ様が気まぐれに声をかける参加者に関しては、推測するのは難しいですが……十人を超えた後で誘われるであろう相手を想定することはできます。ある程度人数が集まって、後は誰を誘おうとなった際……茶会という性質を考えれば、まずミヤマ様が思い浮かべるのは紅茶を好んでいる方たちでしょうね)


 クリスは賢帝と称されるほどに頭もよく思考の柔軟性もあるため、いまある判断材料や快人の性格などを考慮した上で、茶会の参加者をシミュレートしていく。


(ミヤマ様の交友関係で特に紅茶好きとして際立つのは、アイン様とジュティア様でしょうが……アイン様はおそらく参加しないでしょう。アイン様はメイドに極めて強い拘りを持つお方なので、給仕側しての参加なら喜ぶでしょうが客側としての参加は嫌がるでしょう。ミヤマ様もそれは分かっているでしょうし、嫌がるであろうアイン様を誘うことはまず無いでしょう。対してジュティア様が参加する可能性は高いですね。彼女はニフティのファンであると公言していますし、ミヤマ様との仲も良好ですから間違いなく誘われれば了承するでしょう)


 クリスの読みは間違いない。ジュティアは快人に対する好感度もかなり高く、茶会という席でなくても快人がなにかに誘えば、ほぼ間違いなく二つ返事で了承するため誘われれば参加は確実だろう。

 他に紅茶好きといえばジークリンデも居るのだが、ジークリンデは重鎮たちが並ぶ席への参加は拒否する可能性が高く、リリアの護衛として後方に控えるだろうと予想できる。


(人界の他の王に関しては……もちろん、私のようにミヤマ様と偶然会って誘われるという可能性があるのでゼロでは無いですが、それ以外で声をかけられる可能性は低いでしょう。ライズ陛下に関しては、ミヤマ様が候補を思い浮かべる際に挙がる可能性は低い。むしろ、思い浮かべる可能性があるのは仲良くしているというオーキッド王子でしょうね。ですが、オーキッド王子は誘われても断るでしょう。彼の場合は王太子であるアマリエ王女より権威的に上と思われるような状況は、後継者争いの芽となりかねないので避けるでしょう。実際ミヤマ様と仲良くしつつも、普段から距離感は適切に見極めている印象を受けますし、アマリエ王女を差し置いて参加することは無いでしょう)


 続いてクリスの思考は他の権力者及び立場の高い存在に移っていく。この辺りは快人が気まぐれに声をかける可能性もあるので一考はするが、可能性が低いと思える人物が多いように感じていた。


(ラグナ陛下は、そもそも紅茶をあまり好んでいないためミヤマ様が誘いをかける可能性は低いでしょう。神界の最高神様方は、シャローヴァナル様と同席というのは恐縮するでしょうし参加の可能性は低いでしょうね。恋人ということで運命の女神様……運命神様は誘われる可能性がありますが、あの御方はそういった席は面倒臭がる傾向にありますし、それとは別にふたりでお茶をする約束をして茶会には不参加ないしシャローヴァナル様の補助に回ると推測できます)


 神族に関してもかなり適確な読みであり、実際フェイトは茶会など面倒だと考える可能性が高い上、快人とお茶をするならふたりきりで楽しめばいいと考えるタイプなので、参加することは無いだろう。


(クロム様とアリス様以外の六王様は……界王様は水以外の飲食をしない。茶会は戦王様が好むような場ではない。竜王様は誘われれば参加するかもしれませんね。死王様は……どうでしょう? エリス令嬢や私がいる以上、死の魔力が問題になってきますが、シャローヴァナル様やマキナ様、カナーリス様といった方々が居る場であれば、なんらかの方法で抑えることは可能かもしれませんし……その場合は参加の可能性も……)


 アイシスは快人の誕生日パーティーに置いてカナーリスより、死の魔力を抑える品を受け取っているのだが、この時点ではクリスはその腕輪の存在を知らないため、死の魔力の問題がクリアできるならアイシスも参加する可能性はあると想定した。


 そこまで考えたところで、会議の時間が近付いていたためクリスは考えを止めて席を立ち会議室に向かった。


 ……なお……『マキナ以外の異世界の神』に関して、想定が抜けていたのは後の胃痛となって返ってくることになる。




シリアス先輩「むむ? この書き方をするってことは……イレクトローネ以外の異世界の創造主が参加する可能性があるってことか? なんにせよ胃痛のフラグはビンビンに立ってるな……」

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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です!連続で読みました!クリスさんの選択の道も胃痛フラグの規模がヤバいなw 参加した場合天国と地獄を一緒に進むという普通では起きないからなぁ カナーリスさんの胃痛に効く紅茶が追加で貰うこと…
カイトに会いたがっていた異界神をひとりひとり会うのが邪魔くさいので、この際まとめて数柱会えばラクですよね!
胃痛の淑女は言うだろう…「カイトさんに関しては想定等無駄です」と。
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