表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした  作者: 灯台


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2469/2479

香織と映画鑑賞⑤



 香織さんの要望でアルクレシア帝国の首都に移動した。俺が登録している転送地点は、皇城から少し離れた広場であり、ここから大通りを真っすぐ歩くと皇城だし、よく行くペット関連の店がある高級店街も別方向に進めばすぐなので、様々なアクセスがいい場所である。


「最近は結構アルクレシア帝国に来てる気がしますね」

「……ああ、最近アルクレシア帝国の貴族イジメてるんだよね」

「い、いや、イジメているわけでは……無い……筈ですが」

「本人も割と自信なさげなら、つまりはそういうことだよ」


 否定しようにも最近のマリーさん関連とかは間違いなく俺のせいなので、あまり強く否定もできない。マリーさんにはお詫びもかねて服をプレゼントして喜んでもらえたので少し気は楽になったが、それでも色々大変なのは間違いないだろうし、機会があればまたなにか……。


「アルクレシア帝国はやっぱり、この時期になると少し肌寒くなってくるね。まだまだ冬本番じゃないけど、友好都市と比べると気温は低いね」

「確かに友好都市とは気温が違う感じですね」


 俺に関していえばシロさんの祝福のおかげで、極端に寒かったり暑かったりすると体の周囲は適温に保たれるのだが、いまの……なんというか、夏から秋に切り替わっているぐらいの気温は普通に察知できる。

 友好都市と比べると少し気温が低く、友好都市がまだ夏の気候が残っているとするなら、アルクレシア帝国はすっかり秋という感じだ。


「……ああ、そういえば香織さん、クリスさんには会っていきますか? いや、もちろんクリスさんの予定を確認してからですが……」

「う~ん、会えるなら一目会いたいけど、クリスさんも皇帝で忙しいし急には……あ~……快人くん居るならどうとでもなるのか……う~ん。クリスさんの予定を聞いてみて、余裕があるなら少し会えたら嬉しいね」

「じゃあ、ちょっとハミングバードで確認してみましょう」


 実際に俺が時間を作って欲しいと言えば、クリスさんは無理やりにでも予定を開けてくれるとは思うのだが、それは俺としても香織さんとしても本意ではないので、とりあえずハミングバードでクリスさんの予定を確認してみて、時間に余裕があるようなら会いに行くことに決めた。


 まぁ、クリスさんは頭がいいので今日の予定を確認するハミングバードを送ったら、それで察してしまいそうではあるが……遠回しに尋ねる形にすれば、こちらの意図も察して都合が悪ければそう言ってくれると思う。


「……あっ、返事がきましたね。少し前に会議が終わって、1時間ちょっとは余裕があるみたいですね。とりあえずこっちの状況を伝えて、会えるかどうか聞いてみましょう」

「会議……やっぱ皇帝だといろいろな会議があるのかなぁ」


 とりあえずいまは丁度手が空いている感じだったので、香織さんと一緒に居ることを伝えて、軽く挨拶が可能かを尋ねてみると、クリスさんから快くOKの返事が来たので香織さんと共に皇城に向かうことにした。


「そういえば、香織さんってアルクレシア帝国に召喚されたんですよね? 最初に滞在したのは皇城だったんですか?」

「うん。当時の皇帝に簡単に挨拶をした後は、クリスさんがいろいろ説明してくれて皇城内に部屋を用意してくれたね。でもまぁ、すぐに巡礼の旅に出発したから滞在してたのは十日ぐらいだけどね」

「クリスさんのひとつ前の皇帝でしたっけ? なんか、伝え聞く程度の話では、評判はあんまりよくないですね」

「う~ん、どうなんだろ? 私はほぼ話はしてないから、よく分からないね。ただなんか平民を見下してるみたいな雰囲気はあったかも?」


 クリスさんの前の皇帝に関しては、いままで聞いた話だと……クリスさん曰く「国の病原菌のような存在」、リスティさん曰く「小心者の小悪党」、メギドさん曰く「カス」と割とボロクソに言われている気がする。


「クリスさんの評判はかなりいいって聞きますね」

「最近はさらに凄いらしいよ? なんか、アルクレシア帝国全体が凄く好景気みたいで、クリスさんの手腕だって大絶賛されてるとか、そんな話を聞いた覚えがあるね」

「へぇ、確かになんかいろいろ政策をしてて賢帝って呼ばれてたりって話は聞きましたし、そういうのが実を結んだ感じなんでしょうね」


 以前にリスティさんと会った際にも、アルクレシア帝国が全体的に上向いているのでそれを確実なものにして好景気に突入させたいみたいなことを言っていた覚えがあるが、それをしっかり実現させているのは流石と言うべきだろう。


「……」

「え? あの、香織さん? なんでそんなジト目を?」

「いや、アルクレシア帝国の好景気の切っ掛けで一番大きいのって、運命神様の加護だとか建国記念祭のでの最高神の参列とかだと思うんだけど……」

「……不思議ですね。なんか、聞き覚えがある話です」

「本当に胃に悪い後輩だよ」


 なるほど、俺が原因のやつか……い、いや、でも、元々クリスさんは好景気にしようと頑張ってたわけだし、俺のアレコレはほんの少しの後押しをした程度……ってことにしておいちゃ、駄目かな? こ、困ってたりはしないと思うんだけど……えっと、胃痛に効く紅茶が確かあと2缶ぐらいマジックボックスに……。




シリアス先輩「……行きがけの駄賃みたいに胃痛かましに行こうとしてる……これは、なんか、クリスへのお詫びもかねてマジックボックス内に死蔵してるヤバい物を渡すパターンか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
カイトくんさんにちょっとだけでも自覚があったことに驚いてますw
ていうか、マリーたんまた飛び火しそうでない?
この時期に会議ってあのことが中心になりそう。 ということは侯爵や関係者の令嬢も皇城内にいてもおかしくないわけで胃痛被害者が増えてもおかしくはないのか。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ