続・宮間快人生誕記念パーティ㊷
最初が異世界関連の問題だったおかげで順調に正解スタートを決められた。絶対に勝ちたいとかってわけではないが、せっかくやるのだからいい正解率を出したいものだとは思う。
『さて、次の問題の抽選をお願いします』
『ほいほい……えっと、神界の4だね』
『それでは2問目は神界に関わる問題です。こちらにいる最高神であるフェイトさん。彼女の直属の部下なのは次のうち誰でしょう? 1閃光神シャイン、2幸運神ラック、3大地神ガイア、4恋愛神ハート……解答時間は3分です』
おっとこれも知ってる問題だ。フェイトさんの直属はシアさんと幸運神という話だったので、正解は2番だ。確か閃光神はクロノアさんの直属だった気がするし、ガイアさんはライフさんの直属だ。
しかし、俺はフェイトさんとかから直接聞いたので知ってはいるが、人によってはかなり難しい問題かもしれない。
『はい、終了です。それでは解答を……せっかくここにいるんでフェイトさんに発表してもらいましょうか。ではフェイトさん、正解は?』
『正解は2の幸運神だね。閃光神は時空神の直属で大地神は生命神の直属だよ。たぶん4に引っかかった人が結構いるんじゃないかな? 私がハイドラ王国担当の最高神ってのは知ってる人も多いだろうし、そこに神殿を構えている恋愛神が私の直属なんじゃないかって……確かに、恋愛神も私の部下って立場なのは間違いないんだけど、神族でいう最高神直属ってのは私たち最高神から直接指示を受ける上級神を指す言葉だから、下級神である恋愛神は別だね』
『確か正確には、フェイトさんの直属の部下である災厄神シアさんの部下にあたるんですよね』
『そうそう、直属の部下ってのは最高神の神殿で仕事をする者たちって感じかな。特に人数に決まりがあるわけじゃないんだけど、私も時空神も生命神も直属は5人だね』
なるほど確かに、ハートさんを選んで間違えた人は多そうな気がする。白神祭などのおかげで神族が人界や魔界に関わることも増えたらしいが、それでも神界の情報は少なめだろう。
『さて、サクサク行きましょうさ』
『じゃ、次だね~おっ、高難易度の5だね』
『おっとここできましたねポイント倍の高難易度問題です。それでは、問題……4代前のクルーエル族の都市代表の名前は? 1ベルドギ・ネメミシ・アルケミ・テメジア・メロ、2アメシア・テメルソ・ラジエル・ニカルド・アル、3リメギテ・リノリア・ギスルド・アメテス・アン、4テメルソ・ネメミシ・ラジエル・ベルドギ・アルティア……さぁ、どれでしょう』
『いや、むっずっ!?』
フェイトさんの言う通り、とんでもない難問が飛び出してきた。ステージ上のモニターに改めて選択肢が表示されたが、文字数の圧力が半端じゃない。
えっと、まず3はアンさんの本名だから違うし、4に関してもクルーエル族の名前は必ず両親と祖父母の名前から16文字貰って、そこに追加で2文字の名前を加えて計18文字という話だったので違う。
となると、正解は1か2になるわけだが……分からない。まぁ、これに関してはもう判断材料も無いので50%にかけて回答するしかないか……う~ん、名前の響きで2にしておこう。
『……では、正解の発表です。正解は2のアメシア・テメルソ・ラジエル・ニカルド・アルさんですね』
『滅茶苦茶難しいというか、クルーエル族意外に分かるもんなの?』
『魔水晶関連や採掘に詳しい人、あるいはアルクレシア帝国の事情に詳しい人なら分かりますよ。というのもこの方は魔水晶発掘の新技術を開発した方で、アルの新採掘法って一時期かなり話題になって、その功績で都市代表になった方ですからね』
『へぇ~全然知らなかった』
俺もまったく知らなかったが、知ってる人は知ってるんだろう。
『最初は選択肢の最後の名前は全部アルさんにして、前16文字を当てる形式にしようかと思いましたが、流石に難易度が高すぎたので止めました』
『それ、アルの新採掘法を知ってる人でも分かんないやつだろうし、それが正解だね』
確かにそれをされたらもう完全にヤマ勘で解答するしかなくなってしまうので、ある程度考えられる余地があったのはありがたかった。
『さて、テンポよく行きましょう』
『次だね~おっ、次は魔界の3だね。いい感じにバラけて引けてるね』
『ですね。それでは魔界に関する問題です。竜王ことマグナウェルさんの配下にあたる竜王配下は総数約8800万ですが、そのうち竜種に該当する配下の数は? 1約4400万、2約3000万、3役6500万、4約8000万……解答時間は同じく3分です』
これもなかなか難しいが、判断できる要素はちゃんとある。まずドラゴンカーニバルの際にフレアさんとかから聞いたり、リリアさんから聞いた話を考慮すると、竜種とそれ以外を比較した場合に多いのは竜種で間違いない。
となると1と2は違う。そしてドラゴンカーニバルの際に、フレアさんがドラゴンカーニバルとは別で、竜種以外の配下がマグナウェルさんに強さを披露する場もあるという話だったので、わざわざそうやって日程を分けて行うってことは、竜種以外の配下の数もそれなりに多い筈だ。
となると竜種6500万、にそれ以外2300万となる3の選択肢が一番それっぽい感じがするので、これを選ぶことにしよう。
『それでは発表です……正解は3の6500万ですね。確かに竜種が有名ではありますが、マグナウェルさんの配下には竜種以外の獣人系や魔獣系とかも多いですし、竜種の割合は7~8割ってとこですね』
『竜王のところも結構な大所帯っていうか、六王の中でもシャルたんのとこに次いで多いんだったね~ちなみにシャルたんの配下は?』
『うちはだいたい19億ですね』
『幻王陣営半端ないね……』
こうやって数で聞くと、改めて幻王配下の凄まじさに驚愕するというか、19億って本当に凄まじい。まぁ、アリスの話では指定された情報提供のみを行う一種のアルバイトに近いのも居るらしいので、他の陣営の配下のような立場の者で言えば10億ぐらいだと言っていたが……まぁ、それでも半端ではない。
シリアス先輩「まぁ、現在の日本人口が1億2千万ぐらいって考えると、マグナウェル配下の8800万ってのもとんでもないんだけど……」
???「まぁ、魔族だけで100億以上存在してるので、単純に魔界が広いんすよ」