続・宮間快人生誕記念パーティ④
【報告】
公式グッズ第三弾となる缶バッチが、新紀元社様のストアで発売開始されました。活動報告に記事を用意したいところなのですが、ちょっと時間が無いので後日改めて用意しますので、新紀元社様のX等でご確認いただくか「新紀元社オンラインストア」と検索して確認してみてください。
【追記】
活動報告に記事作る前に売り切れてしまいました。再販等の可能性もありますので、その際にはまた情報提示します。
隠し芸大会はなんだかんだでテンポがいい感じというか、隠し芸の審査員をやって、次の人まで長めに時間が取られているのでそこでガラポンを回してプレゼントを受け取ると、ちょうど受け取り終わったころに次の隠し芸が始まるぐらいのタイミングなので無駄がない。
俺自身も審査員だけしてるわけでも、プレゼントだけ受け取っているわけでもない状態は気分的にもメリハリが付くので本当にいい感じである。
そう思いながらガラポン抽選機を回すと……。
『フェイト』
『来た! 私の番だ! じゃ、シャルたん、私ちょっと離れるからあとよろしく』
『はいはい。いってらっしゃい』
次はフェイトさんであり、アインさんが呼ぶまでもなく実況席からガラポンの結果を見たフェイトさんがアリスに声をかけて、直後に俺の目の前に現れた。
「カイちゃん! 私だ、誕生日おめでと~!」
「あはは、ありがとうございます」
たぶんあえてだろうが、実況の始まりの時と同じセリフで祝福の言葉を投げかけてくれたフェイトさんにお礼を言う。
なんだかんだでこういうイベント事を面倒そうじゃなくて楽しそうにしているのも、フェイトさんの大きな変化と言えるのかもしれない。
「フェイトさんは、ずっと司会進行お疲れさまです」
「本当にね。アレはよくないよ。もう完全に今後も、私とシャルたんのコンビが進行役になる感じだよね。カイちゃんの誕生日じゃなければ、絶対にサボってるよ」
「フェイトさんらしいと言えばフェイトさんらしいですね。でも、フェイトさんとアリスの司会進行はテンポもよくて、聞いてる方としては楽しくていいんですけどね」
「……う~ん。カイちゃんがそういうなら、カイちゃんの誕生日に関しては今後も司会進行でいいよ。他は断固拒否するけどね!」
俺が称賛するような言葉を告げると、フェイトさんは少し嬉しそうな表情で言葉を返してきた。
「おっと、プレゼント渡さないとだね。というわけでプレゼントはこれだ~!」
「う、うん? かなり大きい包みですね……けど、そこまで重たくは……いったいなにが入ってるんですか?」
フェイトさんが取り出したのは俺よりも巨大な包みであり、サイズ感が凄い。
「ほら前にカイちゃんに人をダメにするクッション貰ったでしょ? アレをね、もっと大きくして作ってみたんだよ」
「このサイズのクッションとなると、とんでもないですね。俺の全身が埋まりそうなくらいでしょうか」
「カイちゃんと私がふたりで寝転がっても大丈夫なサイズにしたら、そのぐらいになっちゃったね。私もちょっと大きいかなぁ~とか思ったんだけど、まぁ、使わないときはマジックボックス入れておけば場所は取らないし、それならサイズはあんまり気にしなくていいかなぁ~って」
確かにフェイトさんの言う通り、大型のクッションであっても使うとき以外はマジックボックスにしまっておけば、大きすぎて場所を取ったり部屋の景観を損なったりということ事もない。
それにマジックボックスに入れておけば、出かけた先とかでも使える可能性があるので有用である。それにこのサイズのビーズクッションは、かなり気持ちよさそうな気がする。
「なるほど、このサイズのクッションに寝転がるのは気持ちよさそうですね」
「でしょ? 今度一緒に寝っ転がってダラダラしようね~」
「あはは、そうですね。楽しみにしときます」
これでフェイトさんからのプレゼントの受け取りは終わったはずなのだが、フェイトさんはなにやらニヤッと少し悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「あと、恋人としてもなんかしとか無いとね。というわけでカイちゃん、ちょっと手を出して~」
「え? 手? こうですか?」
「うんうん。じゃ、ほいっと」
「なっ!? ちょっ、フェ、フェイトさん!?」
手を出してくれと言われたのでフェイトさんの方に向けて手を伸ばすと、フェイトさんは俺の手を掴んで、そのまま自分の胸に押し当ててきた。
あまりに唐突な行動に反応できなかったが、完全にフェイトさんの胸を鷲掴みにしている状態である。相変わらず凄いボリュームと柔らかさ、そして程よい弾力……じゃなくて!? なんでこんなことに!?
「いやほら、自分から何かするのは面倒だし、けどなんかカイちゃんを喜ばせてあげたいし……というわけで揉んでていいよ?」
「いやいや!? なにを唐突にとんでもないことを……」
「大丈夫大丈夫、いま他の人はこっち向かないし話し声も聞き逃すように運命操作してるから……効かない相手はともかくとして、注目を集める心配はないから、気兼ねなく堪能していいよ。ほら、カイちゃんも好きでしょ?」
「いや、好きとか嫌いとかの話では無くこういうのは二人きりの時とかにですね……」
「なるほど~じゃ、そうしよっか」
俺の言葉を聞いたフェイトさんはアッサリと俺の手を離して、ニコニコ楽しそうな表情を浮かべている。
「じゃ、カイちゃんの希望通り、今度ふたりきりになったら続きってことで~」
……言質取られた!? 真の狙いはそれだったのか……い、いや、決して嫌というわけではないのだが、なんかうまく誘導された感が……。
「じゃ、私は実況席に戻るね~」
「あ、は、はい。ありがとうございました」
「ばいば~い」
そして手を振って実況席に戻っていくフェイトさん……う~ん、フェイトさんは本当に唐突にごく普通の顔してとんでもないアプローチをしてくるのでびっくりさせられる。
いやまぁ、その……大変に素晴らしい感触ではあったのだが……うん。
シリアス先輩「ぐあぁぁぁ!? こ、こうなったら……シリアス先輩、モードチェンジ!! 対イチャラブモード!!」
???「ッ!?」
シリアス先輩「……」
???「……」
シリアス先輩「……くそっ、そういう機能はないのか!」
???「えぇぇぇ!? 出来もしないのにモードチェンジとか叫んでたんすか!?」
シリアス先輩「いや、私自身も知らない謎の生態とかで、ワンチャンそういうことが出来るかもと思ったけど……できなかった。残念だ」
???「……むしろ自分が知らないのにモードチェンジできる方が、怖い気が……まぁ、糖分化したりしますしね、先輩」




