表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2239/2437

宮間快人生誕記念パーティ㊵



 縮小してロウソクを吹き消したケーキを、カナーリスさんが再び元のサイズに戻し、それをカットして会場にいる人たちに配られた。

 アリスが作ってくれたケーキは流石というか、もの凄く美味しかった。前回のようにいろいろな味に変化したりとか特殊な感じではなく、シンプルなショートケーキではあったのだが、もの凄く洗練されていて感動すら覚えるような味わいだった。


「……さすが、我が好敵手というべきですね。とてつもなく繊細かつ洗練された作り、味に絶対な自信を持つからこそのあえてシンプルにまとめ上げている……ふっ、やってくれますね」


 なんか、アインさんはライバルの強さを再確認して誇らしいとかそんな感じの表情を浮かべているのだが、実況席のアリスは心底迷惑そうな顔をしていた。だが、変にツッコミを入れてもアインさんのペースになるというか、謎のメイド論を語られるだけだと分かっているのか、スルーするつもりのようだ。


『……それじゃあ、順次ライブとかも再開していきますので、皆さんも歓談などを楽しんでおいてください』

『ライブの後にもなんかあるの? ていうか、時間的に考えるとあるよね。どう考えてもまだまだカイちゃんにプレゼント渡してない人多いし、てか、私もまだだし』

『ええ、まぁ、例によってこの世界は時間の流れが違いますので、向こうの世界の予定とかは気にしなくて大丈夫です。休憩室とかもあるので、疲れた人はそっちで一休みしてもいいですよ。あと、この城内にはいろんな暇を持て余した人たちが隙に作った趣味全開の展示室とかもあるので、そっち見学するのもありですね』

『あ~なんかクロりんがベビーカステラに埋め尽くされたかのような部屋作ってたね』

『他にもいろいろありますよ。ああでも、城の外にある《愛しい我が子ミュージアム》って呪いの館には近づかない様に、精神崩壊しても責任取れませんからね』


 クロ以外にも好き勝手してる人が……まぁ、いるか……そもそも城とか広すぎるし、シロさんやマキナさんやカナーリスさんが居て、準備とかにそんなに時間がかかるわけもないので持て余した時間でいろいろやってても不思議ではない。

 そして、例によって名指しで立ち入り禁止区域指定されるマキナさんのミュージアム……完全に納得ではあるのだが、本人は不服そうである。


「……え~自信作なのに、アレは愛しい我が子に関わる子は全員見るべきだよ。母である私の視点から、愛しい我が子の魅力たっぷりに仕上げてるんだよ」

『虐殺を試みるなって言ってるんですよ。アレに耐えられるのは、特殊な精神と凄まじい能力を兼ね備えた者だけです』


 なにせ、クロとかでも頭が痛くなるっていうレベルらしいから、それはもうマキナさんの狂気たっぷりなのだろう。カナーリスさんは全部見たらしいので、その凄まじさが伝わってくる。

 そう思っていたのだが、そこで思わぬ言葉が聞こえてきた。


『……別の体ですでに見学してきたが、当機は大変素晴らしい施設と感じた。感動を出力……《マキナちゃんの拘りたっぷりで、本当に感動したよ! 私としてはもっと長くてもいいなぁ~って思ったね》……当機は快人様ガチ勢である』

「だよね! やっぱり、イレクトローネは分ってくれるよね!! 前も、愛しい我が子についていっぱい語り合ったもんね!!」

『肯定する。しかし、当機たちはかなりハイレベルであり、一般の方々にそのレベルを求めるのは間違いであるとも感じでいる』

「あ~言われてみれば……愛しい我が子に関して、基礎をしっかり修めてない状態だと高度で理解が難しい部分もあるかもね」


 どうにもイレクトローネさんはあのミュージアムに肯定的らしい。というか、いつの間にか別の体かなにかで見に行って回り終えているらしい。


『……あれ? ふたりって知り合いなんですか?』

「イレクトローネとは昔から仲いいよ。機械系と電脳系で性質が近いところあるし、いろいろ連絡取り合ってたりしたね。最近もよく愛しい我が子の話で盛り上がったりしたし……」

『当機と機神はかねてより契約を結び、情報交換等を行う仲である』

『じゃあ、イレクトローネさん、その馬鹿が暴走したら抑えといてくれます。私、実況に進行にマキナ係まで兼任しててマジで忙しいので』

『了承した。度が過ぎると判断した場合には制止しよう。続けて感情を出力……《それに、実際に快人様と会った経験の上で、マキナちゃんと快人様について語り合いたかったしね!》……英雄殿はそちらに集中してもらって大丈夫である』


 どうやらイレクトローネさんはマキナさんと前々から知り合いで仲がいいらしく、アリスが心の底から救いを見たような顔になって、マキナさんの対応を任せていた。

 うん、たぶん準備段階からマキナさんだけじゃなくて、シロさんとかもろもろで相当苦労したんだろう。




シリアス先輩「リリアへの褒美に関連してたり、以前から知り合いだったっぽい描写はあったが、単に知り合いというより仲がいいのか……アリスを英雄殿って呼んでるってのは、間違いなくマキナから話聞いてるからだろうし……そして、世界創造主たちには概ね大好評の愛しい我が子ミュージアム」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 ふむ、前回とは違ってシンプルなショートケーキにしたんだ。個人的にケーキの中でショートケーキが一番好きだから、滅茶苦茶良いって思うし、アリスが作ったなら確実に美味しいよね。  暇を持て余した人たちが…
既出だったら申し訳ないですけど、イレクトローネってアリスがアリシアだった世界の神だったりしません?
マキナと仲が良いということは、以前マキナがネピュラの事を詳しく尋ねた世界創造の神がイレクトローネなのかな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ