船上パーティ㉗
誕生日でワチャワチャしてたら執筆時間が無くなったので短めです。
パーティ会場内で見かけた人に挨拶をしつつ移動していると、ふと変わった組み合わせの集団を見つけた。視線の先にいるのは重信さんとハンナさん、レイさんとフィアさん……ここまではいい。重信さんやジークさんから、レイさんとフィアさんが昔の旅仲間という話は聞いていたので問題はない。
意外だったのは、そこにモンスターレース場の支配人であるチャペルさんが居たことだった。しかも結構親しそうな雰囲気なので、もしかすると知り合いだろうか?
「こんにちは、皆さん。今日は来ていただいてありがとうございます」
「ああ、ミヤマくん。こちらこそ招待ありがとう」
「おう、あちこち挨拶回りも大変だな」
近づいて声をかけると、最初にレイさんと重信さんが反応してくれ、他の人たちも順々に挨拶を返してくれた。もちろんその中にはチャペルさんもいる。
「いやはや、ベヒモスの売買に関わっただけの私まで、このような場に招待していただけで光栄でございます」
「今回は初めてということもあって、連作先が分かる知り合いには全員招待状を送ったんですよ……けど、意外な組み合わせというか、チャペルさんは重信さんたちと知り合いなんですか?」
「ははは、なんといいますか……腐れ縁のようなものでして」
俺の問いにチャペルさんは苦笑を浮かべつつ頷く。この感じは、たぶんだけどチャペルさんも重信さんの旅仲間だったのではないだろうか?
パッと見た雰囲気だと重信さんとはそこそこ年の差がありそうな気もするが、この世界は見た目と年齢が一致しない人が多いので年齢での判断は難しい。
「まぁ、ミヤマくんも今の会話で分かったと思うけど、チャペルくんも私たちの旅仲間だよ」
「旅仲間の中では私たちの子供や孫を除けば、最年少かもしれませんね」
フィアさんとハンナさんの言葉を聞いて、チャペルさんは若干気恥ずかしそうに苦笑を浮かべていた。
「いや、しかし、あの壺マニアがいまはモンスターレースの支配人になってて、こんな場所で再会するとは思わなかったな!」
「ちょっと、シゲノブ殿……変な言い方は止めていただきたい。ミヤマ殿が誤解してしまうでしょう……事情を知らないミヤマ殿に簡単に説明しますと、私は行商人の家系に生まれまして、幼いころに商い先で見た美しい壺が忘れられずに、それを探すためにシゲノブ殿たちの旅に同行していたのですよ」
「ああ、なるほど……」
「それなりに年月はかかりましたが、最終的に目的の壺を手に入れることができまして、私は旅から外れて故郷であるアルクレシア帝国に戻ったのですが、そこでいろいろな伝手があって最終的にモンスターレース場の支配人を任されることになったのですよ」
これはまたなんとも、意外なところに縁が転がっているものだ。さっきの口ぶりから察するに、旅から外れて以降は会っていなかった感じがする。
香織さんがそうだったように、ハミングバードを持ってない人もそれなりにいるので、連絡が難しいという場面もあるのだろう。
まぁ、なんにせよ今回のパーティをきっかけに再会できたのなら、本当によかったと思う。
シリアス先輩「これ、再登場までの期間、正義さんを越えているのでは?」




