表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1822/2399

勇者と定食屋⑨

確定申告が忙しくて時間が無かったので短めです



 香織さんがなんとも言えない表情で……なんというか、もういまさら引けないというような表情で協力を了承してくれたタイミングで、不意に香織さんの元にハミングバードが届く。


「あれ? 香織さん、ハミングバードの魔法具買ったんですか?」

「ふふ、えへへ……ほんの数日前だけど、ついに買っちゃったんだよね! 快人くんが茜さんやラズ様を紹介してくれたおかげで仕入れにかかるお金が減って、更に質が上がったから売り上げも増えて余裕ができたからね! 友好都市外の知り合いも増えたから、あると便利だし思い切って買っちゃったんだ。あとで、登録交換しようね!」


 香織さんの切り替えの早さは流石というか、先ほどまでの妙な表情から一転してウキウキとした気持ちが伝わってくるような笑顔で告げてくる。

 新しく買ったスマホを自慢しているような感じが微笑ましく、失礼ではあるが年上のはずなのに大人っぽさより可愛らしさが勝る方である。


「……う~ん。快人くん、オリビア様が挨拶に来たいらしいんだけど……いいかな?」

「ああ、オリビアさんからだったんですね。なんで俺が来てることを知って……あっ、友好都市内なら分かるのかな? ええ、俺は香織さんさえ問題ないのなら大丈夫ですよ」


 一瞬なぜ俺が香織さんの店に来ていることが分かったのだろうかと思ったが、オリビアさんは友好都市内に居る時は最高神に匹敵する力を持ち、その能力は多岐にわたる。

 特に友好都市に関することなら、ある程度なんでもできると言っていたので、誰が友好都市に来ているかを把握するのなどは簡単なことなのだろう。

 そしてオリビアさんの性格上、俺が来ていたら挨拶に来たいと言い出すのは理解できるので、店主である香織さんが問題ないなら大丈夫と返しておいた。


「オリビア様ですか……会うのは久々ですね」

「知り合いなんですか?」

「ええ、最初にシャローヴァナル様がオリビア様を創造した際に顔合わせはしましたが、その後は会っていませんね……オリビア様は、ほら……基本的に友好都市から出ない方なので」

「ああ、なるほど、それはたしかに会わないかもしれないですね」


 基本的に友好都市から外に出ることがないオリビアさんと、基本的に友好都市に近付くことがないノインさん……確かに会う要素がまったく無い。

 ただオリビアさんは初代勇者であるノインさんの功績ともいえる友好条約の原文を保管して守っている立場なわけだし、ノインさんは結構重要な相手な気がする。


 このふたりの会合はどんな風になるのか、少々気になるところである。




シリアス先輩「個人的な予想言っていい?」

???「どうぞ」

シリアス先輩「たぶんオリビア、ノインにまったく興味ないだろ……香織に送ったハミングバードも快人に挨拶したいってだけで、ノインに関して触れてなかったし……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 個人的な予想言っていい?「この後デートのお誘いだろ!」
[一言] 更新お疲れ様です!連続で読みました!香織さんがうっかり引き受けて胃痛の悩みが来てしまったw 快人さんが見える限り大丈夫そうだけど集まる方々の行動が想像つかない方が見えるから何とも言えないな …
[一言]  おぉ、香織さんハミングバード買ったんだね!あると何かと便利だろうし、良かったね。あと、最初の「ふふ、えへへ……」は可愛すぎっ!"(∩♡ω♡∩)"  ここでオリビアさんの登場。デートに誘う…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ