アニマとの海水浴④
時間が無くて今日は短めです
アニマと一緒に二度寝をしたあと、朝食を食べて少し休んでから予定通り海にくり出すことになった。と言っても本当にプライベートビーチは目と鼻の先なので、それぞれ部屋で水着に着替えて向かうことにする。
今回は急な海水浴ということもあり、俺もアニマも水着は以前の海水浴の時と同じだ。
「お待たせいたしました」
「前の海水浴の時も言ったけど、相変わらず水着が似合ってて可愛いね」
「ありがとうございます。二度目とはいえ未だ慣れぬ衣装ではありますが、それでもそう言っていただけるととても嬉しいです」
アニマの水着は以前の海水浴と同じく、茶と白のストライプ柄で下がホットパンツのような形状になっている水着だった。
尻尾を出す穴をあける関係上そういった水着になっているというのは以前も聞いたが、こうして改めて見るとアニマの水着姿はかなり魅力的だ。
アニマは元々スタイルは抜群だし、大きな胸にすらりとした手足、普段長袖長ズボンの軍服風の服を着ているからか、こうした肌を露出する格好になると女性らしさが際立つような感じがする。
「それじゃ、さっそく行こうか……こういう時に殆ど手ぶらでいいのは楽でいいね」
「そうですね。マジックボックスもありますし、そもそもコテージがすぐ近くなので必要になれば取りに戻れるのは利便性が高いですね」
「いくつか海で使う用の遊具とかもあるみたいだけど……とりあえずはパラソルとシートがあればいいし、他は必要になったら取りに来よう」
「はい! あるいは、昼食時になったらなにか手軽に食べられるものを用意して、海辺で食べるのもいいかもしれませんね」
「あっ、それはいいアイディア」
そんな風に楽しく雑談しつつ、プライベートビーチに向かおうとしたのだが、ふとあることを思いついて足を止めた。
急に足を止めた俺を見て、アニマが不思議そうに首を傾げながら声をかけてくる。
「ご主人様? なにか、気になることでも?」
「ああ、いや、せっかくの機会だし大した距離じゃないけど手を繋いでいこうか」
「あっ……はい!」
恋人同士なわけだし、アニマとは以前デートした時も釣りをしに行ったりと言った関係上あんまり手を繋いだりしたことは無かった。
今回は色々と恋人らしいことをしようと決めていることもあって、せっかくだからと提案するとアニマはパァッと明るい笑顔を浮かべて俺が差し出した手を握った。
アニマは普段手袋を付けていることもあって、こうやって素手の状態で手を繋ぐのはちょっと新鮮である。もちろん恋人らしく恋人繋ぎをしてみる。
「これは、その……少し気恥ずかしさもありますが、なんというかご主人様をより近くに感じられるようで、なんだか嬉しいですね」
いちいち可愛らしい反応を笑顔を浮かべるアニマの背後には、なんとなく尻尾を振る子犬が見える気がして、どこか微笑ましさを感じつつ一緒に海へと向かった。
マキナ「よし、まずは二つに分けて……」
???「コイツ……躊躇なく真っ二つに……」
マキナ「大丈夫、ちゃんと復活するし、させるから……」
???「というか、断面も完全にチョコレート……ガワだけチョコレートとかじゃなくて、マジで全部チョコレートになってるんですね……本編の糖度で甘さが変わったりするんすかね?」