表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1718/2415

シャローヴァナルとの建国記念祭夕方①



 ライブを見たあとも、シロさんとのデートは続く。午後は主にイベント系を中心に回ったが、ライブ以外にも演劇だったりといろいろなものがあってかなり楽しめた。

 流行の最先端を行くハイドラというだけあって、まだ流通が少ないであろう映像保存の魔法具などを用いたイベントもあって結構面白かった。

 まだまだ、記録した花火の様子を流したりとかそんな程度ではあったが、今後映画とかもできてくるかもしれないと思うとかなり楽しみである。


「そういえば、夕方に時計塔に行くって話ですけど、時間とかは決まってるんですかね?」

「特にないと思います。快人さんのいきたいタイミングでいきましょう。その瞬間が一番夕日が綺麗な時間に『なります』」

「そ、そうですか、それなら安心ですね」


 普通ならなにを言ってるんだという発言ではあるが、実際に俺が行ったタイミングで綺麗な夕日になるのは間違いない。なにせ、世界の神がそう言ってるのだから、重みが違う。

 ……うん。気を付けて、ちゃんと実際に夕日が見える時間に行こう。じゃないと、いきなり時間が巻き戻ったり進んだりってことになりかねないので、それこそラグナさんとかクロノアさんの胃が死んでしまう。


「なんなら先に夕食を済ませてしまうのもいいかもですが、流石に夕日前だと早すぎますかね」

「そうですね。温泉旅館についてから食べるというのも手ですよ」

「ああ、そうですね。ゆっくり食事も……うん?」


 おかしいな、気のせいかな? いま物凄くナチュラルに温泉旅館とかって言葉が出てきたんだけど? そんな話どこかにあっただろうか? 全然記憶にないんだけど!?


「以前に、イチャラブ温泉旅行をしようという話になりました」

「なりましたね。ええ、それは覚えてますけど……いつそれが建国記念祭のデートと合体したんですか?」

「いまですね」


 凄い、流石シロさん、全然動じず真顔で「いま思いついた」と言ってきやがった。あまりにも潔すぎて思わず頷きそうになってしまったが、そこはグッと堪える。

 なにせ、あまりに突発的なので旅行の準備なんて……いや、マジックボックスの中身でどうとでもなるが・……不味いな、断る正当な理由がない。強いて言うなら建国記念祭を2周したあとに、直行で旅行は大変そうだというぐらいだ。


「……シロさん、温泉旅行については改めて別で行きませんか?」

「分かりました。それで構いませんよ」


 思った以上にシロさんは俺の提案にあっさりと頷いてくれた。どうやら本当に思い付きで言っていただけみたいで、それほど深い拘りは無かったようだ。

 とりあえず、祭り二周から旅行という強行軍は阻止できたので、ひとまずは安心……。


「では、普通に温泉旅館に一泊するだけにしましょう」

「…………う、うん?」


 あれ? おかしいな? それ状況ほぼ変わってなくない? それって要するに、旅行は今度にするけど、それはそれとして今日一泊するのは確定みたいな感じでは?


「その通りです」

「……えと、これもう確定のやつですか?」

「アリスとは一泊していました」

「うぐっ……そ、そうですね」


 それを言われてしまうとたしかに……アリスとは建国記念祭に来て、一泊して帰った。ならシロさんとの建国記念祭でのデートも、同様に一泊したとしてもおかしくはない。

 そもそも別にシロさんと一泊するのが嫌なわけでもないし、ちょっと疲れてるから敬遠気味だっただけ……よくよく考えてみれば、むしろ疲れてるからこそ温泉とかよさそうだ。

 あれ? これ、普通にいいかもしれない。温泉入りたいし……。


「あ、えっと、じゃあ、一泊しましょうか」

「はい」


 ただ強いて不安点を挙げるならひとつ……温泉旅館……ってどこのやつ?




シリアス先輩「……は? おい、おいおい……待て!? なに温泉一泊決めようとしてんの!! それ、快人が行くなら混浴とか確定であるやつじゃん!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
神域の温泉か…? その気になれば温泉街まで作れるだろうし
シロさん六人目確定演出決まりました(*´∀`*)
[一言]  夕方ってなったら時計塔に直行すると思ったんだけど、時計塔に行くのはもう少し先のようだね。まぁ、快人さん達が行った時に一番夕日が綺麗な時になる?みたいだし、気長に待つとしましょうか。  お…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ