浜辺で思い出を①
1話で終わらせる予定だったのですが、時間が取れずに2話ぐらいになります
せっかくのプライベートビーチを利用しないのは勿体ないということで、アリスと一緒にひと泳ぎすることになった。
幸い以前に海に遊びに行った時に購入した水着などもマジックボックスには入っているので泳ぐのに問題はない。やっぱいろいろなレジャー用品を一通りマジックボックスに入れていると、いろいろな場面で対応できて便利である。
「……なんか、海辺にひとりポツンと立つのも変な気分だな」
とりあえずアリスは、水着に着替えてくるということで先に着替えた俺は浜辺にパラソルなどを設置しつつアリスを待っていた。
ガッツリ遊ぶわけではなく、ほどほどに遊ぶ感じなのでパラソルとレジャーシートぐらいでいいだろう。
「……お、お待たせしました。超絶美少女の登場ですよ」
「うん? ああ、来たか………………」
聞こえてきたアリスの声に振り返って、思わず言葉を失った。アリスは髪型などは変えていないが仮面は外し、シンプルな黒のビキニタイプの水着を身に着けており、軽く衝撃を受けるぐらいには可愛かった。
そもそも基本的にアリスはあまり肌を露出するような格好をすることは無いので、こういう姿は新鮮というのもあるが、単純にアリスの見た目は金髪碧目の美少女であり滅茶苦茶似合っているというのもある。
「お? どうしました、カイトさん? 可愛い恋人の水着姿に見惚れちゃいましたか?」
「ああ、正直想像以上だった。いや、アリスって本当に黙ってたら完璧なレベルで美少女だからな……水着も似合ってるし、可愛いよ」
「いや~そんなに褒められると照れ……うん? おかしいっすね。いま、喋ると違うみたいに聞こえたんすけど?」
「……まぁ、喋ると頭に『残念』って付くから」
「誰が残念超絶美少女ですか!?」
いや、実際黙ってると本当に文句のつけようのない美少女なのだが、喋ると「アリス」という感じが強くなる。
「いや、なんか喋るとアリス感が強いというか、濃いというか……」
「さっきから割と辛辣な……はっ!? さてはカイトさん、照れ隠しっすね! 本当は可愛いアリスちゃんを愛でたくて仕方ないのに、気恥ずかしくて悪態をついているんでしょう? 分かります。素直になれない男心ってことですね。まったく、素直になればアリスちゃんはちゃんと受け入れますのに……まぁ、そう簡単に素直になれないほどアリスちゃんが魅力的過ぎるというか……」
「ほぅ、そこまで言うなら存分に愛でることにしようか……」
「おっと、カイトさん、待ってください。落ち着きましょう……落ち着いて、話し合いをしましょう。私もちょっと、調子に乗ってしまった感はありますので……その、そういう方向で攻められると私の勝ち目がですね……なのでここは一旦落ち着いて……」
俺がというよりはむしろアリスの方が100%照れ隠しではあるのだろうが、それでもせっかくなのでここは煽りに乗って、アリスを存分に愛でるとしよう。
というか、これは一種の誘い受けのようなものではないだろうか? まぁ、いいか……。
シリアス先輩「……いちゃつきやがって……いちゃつきやがって……」




