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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした  作者: 灯台


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リリアへの報酬②



 エデンからお礼として世界をひとつ用意したと話を受け、リリアは死んだ魚のような目をしながらエデンよりその次元の狭間に作った世界の案内を受けていた。

 その世界に辿り着いて最初にリリアの目に映ったのは一面の大草原だった。


「ここです。まぁ、世界を創ったと言ってもサイズは小さめです。精々人界と同サイズ程度です」

「……十分です。その、大事なことなのでもう一度言わせていただきますが、大変に十分です」


 国三つ分のサイズと考えると、本当にすさまじい。なにせそれだけの土地をポンと作り出すあたりは、流石に世界創造の神といえた。


「この世界には生物は存在しません。さらにこの世界に持ち込んだ品は自動的に状態保存され、劣化することはありません。そして、所有者の貴女か貴女が招いた者以外は入ることができません」

「……それは、かなりプライベートな空間と認識すべきですかね?」

「ええ、そして貴女が念じることでシステムと起動できます。細かい説明は省きますが、この世界を操作する板という認識で構いません。出してみなさい」

「あ、はい……この板のようなものですか?」


 エデンに言われて頭の中で思い浮かべると、リリアの目の前に宙に浮かぶ半透明の板状のものが出現した。いろいろな項目があるようで、エデンから一通り指導を受ける。


「……なるほど、つまりいまこの世界は全て草原に設定されていますが、この板を操作することで別の景色に変えたり指定の場所に建物のようなものを作成したりもできるわけですね。まっ、まさに、世界の創造や改変……神の御業ですね」

「まぁ、事実私は神ですからね。さて、この世界の用途ですが……この世界は貴女用のコレクションルームとして用意しました。隠し部屋にそろそろ模型を置ききれなくなってきているのでしょう?」

「ッ!?」


 エデンの言葉に驚愕したような表情を浮かべるリリアだが、よくよく考えれば相手は全知全能の神であるため、知られていても仕方がない。

 そしてエデンの言う通り、リリアのコレクションルーム……ドラゴン関連の品を保管している場所は手狭になっており、六王祭でもいくつかの品の購入を諦めていた。

 出来るだけ内緒にしたいという思いもあるため、コレクションルームを拡張もできない……そう考えれば、エデンから贈られたこの世界はかなり魅力的だった。


 リリア本人かリリアが招いた者しか立ち入れないということは、主に好き勝手に吹聴しそうなルナマリアの侵入を防げるという利点もある上、広さも人界と同サイズであれば使い切れないほど広大である。

 さらに持ち込んだ品には自動で状態保存がかかる上、建物なども自在に作れるためミュージアムのようなものも作れる。

 さらにエデンの説明ではそのシステムの板を使えば、この世界の望む場所に瞬時に移動することもできるらしい。


「ああ、それとおまけも用意しておきました」

「おまけ、ですか?」

「ええ、トリニィアには存在しない。トリニィアで言うところの竜種に相当する生物の実物サイズの模型とそれぞれの種の説明を書いた案内の板を、5世界分用意しております。合計のサイズで言えばこの世界の3分の1ほどです。少し離れた場所に配置していますので、そのシステムのマップ機能で位置は確認しなさい」

「……」


 エデンの告げた言葉にポカンとした表情を浮かべていたリリアだったが、すぐにその目がキラキラと輝き始める。リリアはドラゴンが好きだ。それが別世界の竜種……リリアの知らないドラゴンたちが、実物大の模型で存在しており、それぞれの種の説明まで書かれているという。

 異世界の竜種を知り見ることができるあまりにも貴重な体験であり、エデンの目の前でなければすぐにでもその場に行って確認したいと思うほどリリアの胸は高鳴っていた。


「あ、ありがとうございます!!」

「……おまけの方がよほど食い付きがいい気がしますが、まぁいいでしょう。ともかく、今回の働きご苦労でした」

「はい! またなにかあればいつでも申し付けてください!!」


 姿を消すエデンを90度の礼で見送った後、リリアは緩む頬を抑えきれる嬉しそうな笑顔でシステムを操作して、まだ見ぬ竜種の模型が存在する場所まで転移した。




マキナ「ほら、私だってちゃんと相手のことを考えたプレゼントを贈るんだよ! リリアは我が子じゃないけど、私はちゃんと評価してるし、働きに見合っただけの報酬を与えるんだよ」

???「それはいいんすけど……おい、ポンコツ。心具を発現させたことに関して、説明してもらいましょうか?」

マキナ「……えっと、まぁ……その場のノリ? かな――いだぁぁぁぁぁ!?」

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― 新着の感想 ―
[一言] リリア本人かリリアが招いた者しか立ち入れないということは、主に好き勝手に吹聴しそうなルナマリアの侵入を防げるという利点もある 当然のように入室拒否なルナマリアェ...
[気になる点] 果たして他所の世界の竜種に相当する生物は 竜種に見えるのだろうか
[気になる点] 時空神「リリアが消えた!?」 ルナ「資料を取って戻ったらお嬢様の姿がありませんでした」 リリアはプライベート空間を満喫中… [一言] プライベート空間は使用禁止か同行者が必須にされそ…
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