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掌編小説集4 (151話~200話)

発達の過程

作者: 蹴沢缶九郎

ある日、地球にイーブ星人の乗った宇宙船がやってきた。未知なる生命体の出現に地球人達は固唾を呑んだが、どうやら敵意がない事を知り、イーブ星人達を歓迎した。


「ようこそおいでくださいました。我々はあなた方を心から歓迎します。」


「どうもありがとう。」


「どうぞこれから、末長く地球と仲良くしてください。つきましては我々地球の発達の為に、イーブ星の科学技術を是非ともご教示願いたいのですが…。」


申し出る地球人にイーブ星人は言った。


「それは構いません。ただし、私共にも教えて頂きたい事があります。」


「何でございましょう? しかしお見受けするところ、科学技術はイーブ星の方が上。お恥ずかしながら我々に教えられる事はないと思いますが…。」


恐縮する地球人の言葉をイーブ星人は否定した。


「とんでもない!! 地球の方々には素晴らしい知恵と技術があるではないですか!?」


「と、申しますと…。」


「どうか、私共に火の起こし方や使用法を教えて頂きたいのです。」


「火の起こし方ですか!?」


遥か遠い昔に自分達の祖先が発見し、今日では生活の一部として必要不可欠になった火。その使用法を、科学技術では地球の先をいくイーブ星人が聞いてきたのだ。この事態に耳を疑った地球人達は目を丸くしてイーブ星人を見た…。


どうやら、技術発達の過程はその星それぞれのようである。

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[一言] つい先日 老夫婦が営んでる古いお店で‥ 板戸を閉めたら真っ暗になる店内で 電灯をつけるために 店内の中程の天上に設置されたスイッチをおじいさんの店主が長い竹竿でふらふらしながら点けてるのを…
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