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回遊魚  作者: 林 ちい
ぎもん
6/6

そぼく(?)なぎもん・2

 夏休みに、甥っ子が言った。


「ねぇ、ぼくは知りたいの」

「何を?」

「犬に鼻毛はあるの? その子の鼻の穴をぼくに見せて」

「……どうぞ」


 彼は真剣だった。

 私の愛犬は子犬の時からお付き合いしている彼が好きなので、無抵抗で鼻の穴をのぞかせてくれました……。


「うわっ、鼻毛ないよ!!」


 犬の鼻毛の有無。


「なんで?」

「さ、さあ?」


 気にしたことが無かった私は、甥っ子にちょっことジェラシーを感じてしまった。


 う~ん。

 若いって、いいねぇ~。



 

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