変格レルム
この小説のテーマは「友情」、「真実」ですね・・・。
「真実」といってもそんな重い意味はありませんけど^^
カコ「大丈夫??」
茶髪の美少女 夜波 カコは転んでいる女の子に手を差し伸べる。
女の子「ありがとう・・・・・。」
女の子は今にも泣きそうだ。
カコ「保健室に連れて行ってあげる。」
女の子「うん・・・。」
カコは黒髪に三つ編みの女の子と手をつないで保健室へ向かった。
その光景を見て他の男子や女子は遊びの手を止めた。
そして見とれながらこう言う・・・。
「さすが天使子・・・・・・・・・。」
そう。
彼女のあだ名は「天使子」。
「天使のようなカコ」で天使子。
短く「天使」と呼ぶ者もいる。
誰も彼女を疑おうとはしない。
彼女は神聖な存在なのだ。
しかし・・・・・・・・・・・・・。
実際は・・・。
ピシャッと保健室のドアを閉めたカコ。
カコ「・・・・・・ップ!」
するといきなり吹き出した。
カコ「あーっはっはっはっはっは!ねぇ聞いた?聞いた?天使子だってさ!誰が喜んであんなことするかってーの!!」
さっきまでの大人しさから一変した。
カコの肩までのサラサラの茶髪が笑ったことにより揺れている。
カコ「あっははははははは――――――――――っふぅ!」
ようやく笑い終わったか、息をつくカコ。
「私ってやっぱり偽善者~!」
誇るように胸を張るカコ。
そして暗い表情になった。
カコ「綺麗な心がなくても人には好かれるもんだねぇ~・・・。」
カコはボソッとそう言った。