表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/43

41 第一章:新たな旅立ち ――王国の改革と未来への礎

レオン即位から三ヶ月。

王都は、静かな変化の中にあった。

かつて貴族だけに向いていた政策は見直され、

各地の民と話す“巡回の旅”が始まり、

王自身が前に立ち、岬はその隣を歩いた。


「君の話を、もっと聞かせてほしい」

レオンは一人ひとりに膝を折り、民の声を拾っていく。

岬もまた、亜雷族であったことを隠さず、

その力の由来と、どのように王都と歩むのかを、率直に語った。

「過去を断ち切るんじゃない。

 過去を“知って”、共に歩くんです」


王都の人々は最初、戸惑った。

だが岬の瞳は、真っ直ぐに希望を映していた。

「……異邦の娘ではない。未来を繋ぐ者だ」

誰かがそう呟き、それが波のように広がっていく。

やがて民たちは、岬の言葉に耳を傾け、

岬とレオンが“未来を選びに来た”のだと気づき始めた。


――改革の風が、確かに吹き始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ