表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/43

14 ◆遊天の心の中 ――「名前を呼ぶたび、心が軋む」

……岬。

なんでそんなに無防備なんだよ。

なんで、そんなに笑えるんだよ。俺に対して。


“妹かもしれない”って、それが俺の中にずっと引っかかってるのに。

お前の声を聞くたび、名を呼ぶたび、心の奥がキリキリと軋むんだ。


血が繋がってるなら、守らなきゃいけない。

でももし、そうじゃなかったら――?


だったら俺が、こんな風に見てるのは……間違いか?


どっちだって、苦しい。

守りたい。でも、手を伸ばしたら壊してしまいそうで怖い。


俺の手は、護るためにあるのか、奪うためにあるのか。

分かんねぇよ。もう、分かんねぇ。


だけど一つだけ確かなのは――

お前が泣く顔は、もう絶対に見たくねぇってことだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ