公子さんは救われない。
えっと。更新バラバラなので一旦締めますw
「ねぇ。勇気公子さんは何処行ったの?」
「え?パチンコじゃ無いの?」
「いや……。仕事中何だけど?」
「ハハハ……。まぁ仕方ないよ公子さんだもん」
「全く……」
悠人と勇気はとあるマンションの一室で、溜息を吐くとデスクのパソコンへと向かう。
「そう言えば、106の林田さん、保護申請今日じゃ無いっけ?」
「そうだった。僕市役所まで送って来るよ」
「あぁ。解った。弁当とかは俺が持ってって、他の利用者さんの様子や記録は、終わらせておくよ」
「ありがとう。じゃ、行って来るね」
勇気は悠人へそう言って、NPO法人『ひまわり』の事務所を出た。
公子はあれから……仕事を辞めた……と言うか辞めさせられた。
「いや、実はね……。僕、理事長辞めようと思って……。だから、学校での権限が無くなっちゃうんだ。その代わりと言っては何なんだけど……」
そう言って、保が出した案はNPO法人の理事長をする事だった。
「大丈夫。大丈夫。ちょっと会議に出れば良いだけだから、簡単なお仕事さ……。難しい書類とかは、他の人に任せればいいし、公子さんならやれると思うんだ」
そう言う保の提案を公子じゃ無く、周りの人間が快諾し、それに公子はもちろん激怒した……が。
「僕とたっちゃん、外国で暮らす事にしたんだ……。だから、この家の所有権とか色々と公子さんに譲ろうかと思って……」
と保。
「はぁ。公子さんだけじゃ、どうなるか解んないし、僕も一緒に働いたげるよ」
と悠人。
「僕も、働きたいです!」
と勇気。
「公子ちゃんが働くなら勿論私も働くわ!だって!お友達だもん!」
とみるく。
冬樹、直人、キャシ、まさよは、ボランティアで時々参加表明。
その他の理事には、みるくの身内や、保。黒子で構成され、公子は逃げ場所を完全に失ったのだった。
「くそ!何で私が他人を助けにゃいかんのだ!馬鹿共が!他人じゃ無くて私を助けろ!」
5万負けたんだが!ふざけるな!
にしても、夜になると寒くなって来たな……。ワンピースだけじゃキツいな……イーオンでジャンパー買お。……酒とおでんでも買って帰るか……。
「…………おい。ばぁさん……。どうした?」
ホームレスか?マイホールじゃ、見かけん顔だな?
もうすぐ冬なのに半袖って……。何か……汗臭いし……。靴もボロボロじゃねぇか。
「あら……。お嬢ちゃん……。フフフ……。早くお家に帰りなさい……」
……帰りなさいつったって……。
「ばぁさん……金あるの?」
ある訳がねぇか……。
「フフフ……。大丈夫よ……。おばさんこう見えてお金持ちなの……」
「そう……」
嘘つけ!……ったく……。
「さぁ。もうこんな時間よ?お帰りなさい。お母さんが心配するわよ?」
「お母さん……。そんなもん、おらん……。……悠人。今すぐ迎えに来い。あ、オニギリ持って来い。お茶も、あと服もだ」
人の心配より自分の心配をしろ馬鹿者。
「あ、あのね、お嬢ちゃん……」
「おばちゃん。風呂入りたくない?見た感じ訳ありそうだけど……」
色々とプンプン臭いすぎだ。
「…………。わ、私……もう行くわね……」
「別に良いけど……。飯や洋服はいるだろ?」
何で、そんなになってまで人に気を使うんだ?人間ってのは……。
「……でも」
「NPOだNPO!あんたらみたいの助けて、私は金貰って食ってんだ。遠慮されるとこっちが困る。いるの、いらないの?どっち?」
はっきりしろよ。
「公子さん……。そんな高圧的な言い方は酷いじゃ無いか……もう。ごめんねおばさん……。あいた!何で殴るんだよ!」
「年上の女の人にはお姉さんだろ?馬鹿者。お前の方が失礼だ!」
ったく。学ばない奴だ。
「もう……。すいません……お姉さん……。これ、炊き出しの残りですが……。あと、冬用の洋服とホッカイロ……。あと、何かあった場合はこちらに連絡を……。いった!だから何で蹴るの!」
「馬鹿者。誰しもが、携帯を何時でも使えると思うなよ?」
何時でも電話が止まる公子さんだぞ?
「じゃ、どうするんだよ?」
「おばさん、どうする?行く行かない?今なら、送迎付きだけど?遠慮したら置いてく」
時間の無駄だからな。好きに寒空の下で寝るといい。
「…………でも、私なんかが、良いんでしょうか?お世話になっても……」
「私なんか。だから良いんだ。おし行くぞ」
他に誰が使うんだよNPO何て、私はお腹が空いても、オニギリ1個貰えないんだぞ!
「き、公子さん強引過ぎるよ……」
「お前らよりかマシだ!馬鹿者!無理矢理、理事長何かにしやがって!」
許すまじ!
「痛いってば!もう!」
「フフフ……。変わった人ね……。私。富山と言います」
「あぁ。私は佐倉公子です。こっちは悠人。何かいるもんあったら、こっちに言ってね」
私は知らん。細々したのはコイツらの仕事だ。
「ったく……。じゃ、シェルターに行きま
しょうか、普通のアパートなので、緊張しなくて……痛!もう!」
「その喋り方で緊張するんだよ!説明の前に!飯!風呂!綺麗な服だ!はよしろ!」
はぁ。腹減ってんだ私は。
さっさと帰って、みるくのご飯を食べて寝るのだ。
そして!明日は絶対に!勝つ!
そう思いながら、悠人に時間外労働をさせ
。自分は帰宅する公子さんだった。
最後まで呼んでくれてありがとう御座いました!これからは、思い浮かんだ時に、短編で公子さんを書こうと思います!
最後に。ブクマ:評価:コメント等々よろしくお願いします。