兄様の気持ち
「ええっと…兄様はキューのこと、大切な妹だと思ってくれているのは知ってる」
「うん、そうだね」
「常にキューのことを一番大切にしてくれているのも知ってる」
「そうだよ」
「だから多分、他の人が兄様のお嫁様になったらだいぶ苦労するとも思う」
私の発言にブハッと吹き出す兄様。
「ふは、あはははは!絶対苦労するだろうね!」
「うん。でも妹との結婚ってやっぱりどうなんだろう。兄様がいいならいいけど、愛しあえる人がいいと思うから」
「うん、それなら別に心配ないよ」
「え?」
「だってオレは、キューのことを愛しているからね」
にっこり笑った兄様に突っ込む。
「愛情の種類が違わない?」
「違わないよ。妹としても、番としても愛してる」
「え」
「じゃなきゃ番としての印なんて入れないよ」
小指の刺青が番の証なのは聞いたが、あくまでそばに置くための措置だと思っていたのだけれど。
「もしかして兄様は、キューのこと恋愛感情で好きなの?」
「そうだよ、愛してる」
そう言って私ことキューケンちゃんの頬にキスをする兄様。
自覚してしまうと頬が染まってしまう。
キューケンちゃんは白い肌なので頬が染まるのも早い。
意識してしまったのが一瞬でばれて、兄様は悪戯っ子のようににんまりと笑った。




