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神の子扱いされている優しい義兄に気を遣ってたら、なんか執着されていました  作者: 下菊みこと


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兄様はヤキモチ妬きになった

「キューケン様、ゴッドリープ様とのご婚約おめでとうございます」


「ありがとう」


兄様との婚約を発表されてからというもの、顔を合わせる教徒たちはみんな口々に祝福の言葉をくれる。


私としては今まで親しくなかった教徒とも接点を持てるのが嬉しいのだけれど、兄様はそうでもないらしい。


「最近皆がキューに馴れ馴れしい」


「そんなことないよ」


兄様は婚約後ヤキモチ焼きになった。


今までも私の婚約を握りつぶしたりとその気配はあったけれど、ここまで露骨にヤキモチ焼きになるとは。


「兄様ってヤキモチ焼きなんだね」


「キューに対してだけね」


「ふふ」


そういう言い方をされると嬉しくなってしまう。


「まあでも、キューはあと少しで人間の制度上もオレの番になるからある程度は我慢するけれど」


兄様の言い方に引っかかりを感じる。


「人間の制度上もってなに?兄様」


「戸籍上もオレの妻になるんだよ」


「違う。『も』ってなに?」


私の言いたいことがわかったようで、兄様は嬉しそうに笑う。


「それね。…キューの小指には刺青があるだろう?」


「うん、兄様とずっと一緒の約束の証」


「それ、番の証だよ。ほかの妖に取られないためのマーキング」


…なるほど、お狐様があの頃に言っていたのはそういうことか。


「別に、秘密にしないで最初から言ってくれても嫌がったりしないのに」


「ふふ、ごめんね」


「いいよ」


私は兄様には弱いのだ。


ごめんねと言われたら怒るにも怒れない。


最初から怒る気なんてないけど。


「その分大切にするよ」


「もうしてもらってる」


「ふふ、そうだね」


すっかり上機嫌な兄様は、さっきまでの教徒たちへの嫉妬も何処へやらだ。


基本精神年齢が大人なのに、私のことになると子供っぽい兄様になんとなく優越感を感じるのはここだけの秘密。

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