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神の子扱いされている優しい義兄に気を遣ってたら、なんか執着されていました  作者: 下菊みこと


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血の繋がりはないのでいいけどいいのか?

兄様と婚約した。


ほぼなし崩し的に婚約を結ばれた。


とはいえ、私には不満はない。


何故なら私にとっての一番は兄様だし、兄様にとっての一番も多分私だから。


けれど、血の繋がりはないのでいいけど一応兄妹の関係だったのにいいのか?


「キュー、結婚楽しみだね」


「そうだね、兄様」


そんな疑問はあるけれど、兄様のこの笑顔を前にするとそんなことはどうでもよくなる。


兄様がいいならいいのだ。


結局のところ、私は兄様に依存しているし多分兄様も私に依存している節はある。


この状態でお互いに違う人と結婚しても、おそらくはお互いの結婚相手よりお互いを優先してしまう日々が続くだろう。


下手に他人を巻き込むよりはよほど健全ではないだろうか。


「キューの白無垢姿、きっとすごく似合うだろうね」


「そうかな」


「もちろん」


自信満々にいう兄様。


新しい側仕えの彼がこの間ちらっと、兄様がかなり力を入れて結婚式の準備をしているようなことを言っていた。


思ったよりすごいことになるかもしれないなぁ。


「結婚式はオレとキューが主役なんだから、皆に盛大にお祝いしてもらおうね」


すっかり張り切っている兄様に、そこまで盛大にやらなくてもいいよとは言えない。


「教徒たちも最初こそ発表に驚いていたが、今では祝福してくれているし結婚式を待ち望んでいるよ」


そう、教徒たちも最初はびっくりしていたもののキューケン様なら納得だと言い出して今では当たり前のように受け入れられている。


「みんな、キューと兄様が義理の兄妹なのはあんまり気にしていないね」


「そりゃあ血の繋がりはないからね」


「まあそうだけど」


血の繋がりはないとはいえ、兄妹として過ごしてきた日々を考えるとなかなかに爛れている気がするのだけど。


「きっとオレとキューはこうなる運命だったんだよ。だから大丈夫」


「兄様、運命とかあんまり信じてないでしょ」


「都合のいい時だけは信じてもいいよ」


なんて謎の理屈をこねる兄様に笑う。


「兄様、私と結婚するの嬉しい?」


「嬉しいよ」


「なら良かった」


色々と理由をつけてみても、結局は兄様が私と結婚すると言ったのだから回避のしようもないし。


回避のしようもないという言い訳と兄様にとっていいならという言い訳のもと、結局は受け入れる私なのだった。

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