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神の子扱いされている優しい義兄に気を遣ってたら、なんか執着されていました  作者: 下菊みこと


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兄様に女を献上しようとする教徒が増えた

さてさて、兄様は心に決めた人がいる様子。


でも残念ながらそんなことは知らない教徒たちなので、今日も余計なお世話を焼いてくる。


「ゴッドリープ様、そろそろご結婚も考えませんと」


「オレにはまだ早いよ」


「せめて婚約だけでも」


「くどい。必要ないと言ってるだろう」


冷え冷えな空気に耐えられず、兄様にしがみつく。


「兄様、それよりキューとお茶にしよう?」


「いいね、行こう」


兄様は優しくて寛大だけど、このことに関しては断固拒否を貫いている。


心に決めた人がいるのだから当たり前だけど、みんな知らないからちょっと可哀想。


いつ発表するのかなと思うけど、兄様には兄様の考えがあるのだろうから何も言えない。


けれど、そうこうしているうちに教徒たちがさらに燃え上がってしまった。

















「今日はゴッドリープ様に献上したいものがありまして」


「おや、なにかな」


「娘を差し出したいと思います」


「…へぇ?」


「ゴッドリープ様、これからよろしくお願いします」


貴族の教徒が、お布施をたくさんして兄様に会いに来た。


と思ったら、娘を差し出したいと言う。


娘さんもすっかり貰われる気でいるらしい。


ちょっと気になって、隣の部屋から壁に耳を当てて盗み聞きしてみたけれどこれは修羅場になりそうな…。


「悪いけど、オレはその子は要らないなぁ」


「え」


「な、なぜでしょうか」


「何度も言っているけれど、オレに結婚はまだ早い。婚約者も自分で選んで発表するから」


「ですが、出自もわからない娘を側に置いているのでしょう?ならば私だって…」


あ、地雷踏んだ。


「…キューを貶めるつもりなら許さないよ」


「そ、そのようなことは決して…申し訳ありません!ほら、謝らんか!」


「ご、ごめんなさい!」


「キューを悲しませたらただじゃおかないからね。…話はそれだけかな?」


「は、はい!失礼致します!御目通りありがとうございました、申し訳ございませんでした!ほら、行くぞ!」


あらら、逃げるように帰ってしまった。


その後兄様に見つからないようそそくさと部屋を出て退散する。


隣の部屋だしバレていないだろうと高を括っていつものように部屋で待機。


ちゃんと今も続いてる自然ふれあい体験用の花も用意してある。


「キュー、ただいま」


「兄様、おかえりなさい」


「うん。ところでキュー、さっきオレがいた部屋の隣にいたでしょう」


ありゃまバレた。


「兄様するどい」


「キューのことならなんでもわかるからね。兄様だもの」


「兄様すごい」


「あはは、冗談だよ。たまたまキューの謎行動を見ていた教徒たちが教えてくれただけ」


くすくす笑いながら私の髪を梳く兄様。


みんな秘密にしてくれたらいいのに。


…なんて言えるくらい、教徒たちと仲良くできてるのはいいことだよね。

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