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神の子扱いされている優しい義兄に気を遣ってたら、なんか執着されていました  作者: 下菊みこと


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とりあえず一件落着かなぁ

現実の世界に戻ってきた。


とりあえず、お狐様に必要以上に神隠しするなとは言っておいたから一件落着かなぁ。


「んん…」


身動ぎする兄様。


改めて兄様のお顔を見ると、やっぱり整った綺麗な寝顔。


起きてる時よりちょっとだけ幼くて、可愛らしい。


起きてる時の兄様は、幼子なのにどうしても大人っぽい雰囲気だからなぁ。


もちろんそこも含めて大好きだけど。


「…ん、あれ、キューおはよう」


「おはよう、兄様」


「…なに?もしかしてまたクソギツネに攫われてたの?」


こくりと頷くと殺気立つ兄様。


「大丈夫。もう必要以上に神隠ししないでって言ってある」


「そう…」


それでも怒りにグラグラしてる兄様に抱きついた。


「兄様、大好き」


「…オレもだよ。愛してる。でも、クソギツネの用事はなんだったの?」


「ええっと…」


正直に言って良いのかなぁと思うが、言う。


「…加護を与えて、愛し子に認定したかったんだって」


「はぁっ!?」


「でも、今回はちゃんと聞いてくれたよ。キューもちゃんと断ったよ」


そう言っても、兄様の怒りは収まりそうになかった。


「あのクソギツネ、叩き斬ってやる!出てこい!」


兄様が日本刀っぽい剣を取り出そうとするのでしがみついて止める。


「大丈夫、兄様。キューちゃんと断ったもん」


「キュー…」


「落ち着いて、ね?」


「…ごめん」


そこに、いつもの二人が駆け込んでくる。


「ゴッドリープ様、キューケン様っ」


「どうなさいました!?」


「あっ…なんでもないよ。ね、兄様」


「ん、気にしないで良いよ」


「ですが…」


二人は兄様の手にある剣を見て何かを言いかけて、やめた。


「…いえ、失礼致しました。御用の際はお呼びください」


「ありがとう」


兄様のありがとうを合図に二人は部屋を出る。


「とりあえず、朝の支度をしちゃおうか」


「うん、兄様」


兄様の怒りも収まったし、これで本当に正真正銘の一件落着…だよね。

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