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神の子扱いされている優しい義兄に気を遣ってたら、なんか執着されていました  作者: 下菊みこと


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妹様は活発な方だ

キューケン様が我らがパラディース教にきて早数日。


キューケン様は、やはり素晴らしい方だった。


見た目の美しさ、特別さは語る必要すらないが。


幼くして、ゴッドリープ様と同じくらい聡明だ。


そして、ただ一人ゴッドリープ様と対等な立場でゴッドリープ様を大切になさるお方。


「我々では届かないゴッドリープ様の様々なケアをなさっている」


ゴッドリープ様は…おそらく本人はお気付きではないが、キューケン様が来てから表情が前にも増して明るくなった。


常に笑顔を絶やさない方ではあったが、最近は飾り気のない笑顔が増えた。


ゴッドリープ様を信奉する我々としても、嬉しい変化だと言える。


「キューケン様には、感謝してもしきれない」


キューケン様が来てくださって本当に良かった。


…だからこそ、キューケン様を捨てたという元家族には感謝もあるがやはり憎く思ってしまう。


キューケン様はあまり以前の生活を自ら語ることはない。


いや、あまりというか自ら語ることは皆無だ。


来た時の身なりから察するに、上流階級の出身だとは思うが…きっと、良い扱いは受けなかったのだろう。


「だが、ゴッドリープ様と共にあるキューケン様の表情もまた明るい」


ゴッドリープ様にはキューケン様が良い影響をもたらしたが…キューケン様にとってもまた、ゴッドリープ様はとても必要な存在なのだろうとわかる。


出会うべくして出会った二人なのなら、我々教徒がわざわざキューケン様の敵討ちに出る幕はないのだろう。


キューケン様は、ゴッドリープ様から特別なご寵愛を受け幸せそうなのだから。


「とはいえ、キューケン様もだいぶパラディース教に慣れてきたものだ」


最初は少しおっかなびっくりな様子も見えたが、今では好き勝手に内部を歩き回っていらっしゃる。


その幼い様子もまた愛らしい方なのだが。


そして最近では、年相応にはしゃぐ様子も見受けられる。


例えば境内に出て、愛らしく咲いた花を摘んできてゴッドリープ様に見せたり。


例えば境内に出て、野生の生き物…虫や小動物を捕まえてゴッドリープ様に見せたり。


「ゴッドリープ様も、普段は境内にすら出ることはないので珍しいものを見たとご満悦だ」


ゴッドリープ様にとっても楽しい時間のようで、とても良い刺激となっているのがよくわかる。


ただ、小動物を捕まえる際キューケン様が怪我をなさるとゴッドリープ様がとても慌てるのでそこだけは気を付けねばならない。


小動物をゴッドリープ様に見せたい場合は、ご自身で捕らえることはせず我々教徒にお任せくださいと言ってからは今のところ大丈夫なのだが。


「いずれにせよ、キューケン様は今やゴッドリープ様に必要不可欠」


さすがは神の采配。


キューケン様をゴッドリープ様に引き合わせてくださった神に、改めて心からの感謝を。

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