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詐欺師は転生しても更正しない  作者: エイサム
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8~詐欺師、ラーメンを作る~

8~詐欺師、ラーメンを作る~


「こっちですよー!列になって並んでください♪まだまだ沢山あるので安心してくださいねー!」


そこには列に並ぶ大量のゴブリンとオーガ達。


ここはエルフが監視塔として使用していたもう1本の大樹のふもとに位置する場所に立てた1件の建物だ。


エルフ達に無理を言って立ててもらったその建築物には仕掛けがある。


この建物には出口が無い。


入り口から入るとそこにはカウンターがあり、そこでラーメンを提供するのだ。

あたりに立ち込める良い匂い。生物ならどんな種族も興味を示すだろう。


ただし一時的にこの森に住む者たちには森の外にあるエルフの都市へ避難してもらっている。


ラーメンをエルフに説明するのはそこまで大変ではなかった。


エルフ達はかなり頭が良い。


小麦を細かく粉状にして水と混ぜて生地を作る。


それをひも状にカットする事で麺を作る。


豚に近い生き物が居たのでその骨と野菜などから出汁を取り、スープを作った。


元いた世界の知識をなんとなく伝えると想像していたよりもまともな異世界ラーメンが完成したのだった。


チャーシューまで付いてるのには感動した。(もちろん俺が最初に試食をしたのだ。)


あとは森の住民を一時的に森から避難させた後、森でラーメン屋を開店。


お代はタダだが、食後は特別労働という名目でエルフの作った転移陣により大陸外へ排除される。この人口問題を解決するべく、少し遠くの土地を開拓するという説明がされている。。

嘘は付いていない。本当の事も言っていないが・・・あまり賢くないゴブリンやオーガ達は自動で匂いやうわさによっておびき寄せられて、大陸外へ排除されていった。


600万もの数だ。ラーメン屋を24時間体制でフル稼働させてもかなりの日数がかかったがこれでようやく最後の集団だ。


俺はラーメンを作っていた。エルフ達の協力もあってどうにかこの重労働からもようやく開放される。


大陸外へ排除されていった者たちはどうなったか?そんなものは俺の知る限りではない。騙される方が悪いのだ。それに嘘はそもそも付いてない。


詐欺師の手口:おいしい話には裏がある。まさにおいしいラーメンを最後に食べられた彼らはある意味では幸せだったに違いない。


邪魔者にも恵みを与え、気持ちよくこの大陸からいなくなってもらおう作戦は思ってたよりもかなりうまくいった。


エルフやハーピィー達のわだかまりも消え、この大陸は人口爆発と食料難という俺個人ではどうしようもできない社会問題から救われたのだった。


ゴブリンとオーガがこの大陸から1匹残らず消え去った後、ハーピィーやその他の森に住む者たちが森へ帰ってきた。


エルフの監視塔がある大樹のふもとにあるラーメン屋を中心に今夜は祭りを開く事になった。


俺考案の様々な食べ物が出店として並んでいる。


エルフ達の再現力の高さには驚いた。


たこ焼き(タコはさすがに無かったので豚っぽい肉が入っている)、から揚げ、フライドポテト、お好み焼き、焼きそば、クレープやケバブまで忠実に再現されていた。(もちろん俺監修なので全て試食済みだが、びっくりするくらい美味しかった。ソースなどはどうやったんだろうと思ったが、細かい事は気にしない主義だ。)


「シャドウ!本当にありがとう。それにしてもこのラーメンという食べ物、本当においしくて最初はびっくりしたわ!」


エルフのエイラ・フォン・エルフェンだ。


「これでこの大陸に住むみんなが安心して暮らせるなら、僕も本望ですよ。でも今回の事は君たちの協力のおかげです。協力ありがとう。」


「ちょっとー!シャドウ!探したわよ!こんなところでエルフと仲良くなんかしちゃって・・・命の恩人の私はほったからしってわけ?」


「ごめんよリリ。別に君をほったらかしにするつもりは・・・」


(なんだこいつ・・・嫉妬?)


「あら~誰かと思えば、鳥娘!私はこれからシャドウとこれからの事でだ~いじな話あるので申し訳ないけれどお祭りは一人で楽しんでちょうだいね♪それじゃ!」


(あれ・・・こいつもか?これもスキルの効果なのか?)


「なんですって~ぜーったいにそんな事は命の恩人である私が許さないわ!」


言い争う二人に気付かれない様に俺はすーっとその場から離れ、人気のない森の方へ逃げ出した。


(ふ~。しかしこの後どうしようか・・・エルフやハーピィー達と一生ここで暮らすのか?一応は安全は確保されてる。エルフの都市はまだ出向いて無いが、女王とやらがお礼をしたいという事で招待されてるとか言ってたな・・・あまり目立つと身動きが取れないどころか抗えない流れになってしまう可能性もある。この世界では俺はあまりにも無力。人を騙す事しか取りえが無い。俺は青いりんごを絞り、水でかなり薄めた飲み物をリンゴ酒と名づけて愛飲している。リンゴ酒を一口飲み、呆然とこの先の事を考えながら一人ふけっていた。)

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