第2カウンターグループ
職員さんなどなどの設定かな
コートレット共和国は、東に魔物の巣窟魔の森があり、西側はバーサク湾、北西にサントリア公国、その東側にユクストリア皇国、南にレビノイア魔王国、国境だらけの国だが、栄えている。
なぜか、商人の国だからである。
商人らしく、流通と金貸しで栄えてきた、中立国だ。
そしてどの国とも仲良くて、程よく距離をとる。
学年で一人いる八方美人タイプの国。
そして、その為各国に力を持つ各ギルド本部もたくさんある。
冒険者ギルド本部は、ユートレット共和国の南東のレビノイア魔王国、魔の森との国境付近にあるアルカンティアにある。
冒険者の都市アルカンティアは、「悲劇の勇者、アルカディス」よりつけられた名だ。
右も左も冒険者とその関連の都市だ
冒険者ギルド本部も他国から集まり、東の魔の森に向けて沢山の冒険者を送り出すため巨大だ。
特徴的なのはギルドカウンターだ。
第1から第5まであり、それぞれのカウンターグループごとに大国から支援を受けた職員が対応している。
第1ならユクストリア皇国、第2はレビノイア魔王国、第3はパルディア獣王国、第4はサントリア公国、第5はレイダース魔導国となる。
各窓口は、依頼を出しその依頼料の何%を手数料として受け、魔獣から出る素材を買い取り売り上げを出している独立採算制である。そして、その売り上げや素材は支援している大国に行くわけである。
場所を貸してるユートレット共和国は場代と関税によりほっといても儲かる仕組みだ。
さすが商人の国汚い…
俺は、その中の第2カウンターグループに所属。
レビノイア魔王国から派遣された身である。
他の第2カウンターグループの面々も同じ、魔王国に雇われたり魔王国より派遣された職員さんだ。
俺は名前はアルトス、元勇者だった。
色々あって借金まみれにされ、名前も2度目の変更。
そしてギルド職員として派遣されもうすぐ2年、雑用をたくさんこなした事と何人かの冒険者を育てAランクパーティー2つ担当している事もあり主任という立場になったとこだ。
カウンター内のスタッフルームはカウンターから見える様になっている仕様だ。
どこぞの市役所みたいな感じで、4つの席で向かい合わせになっているうちの俺の隣の席が、半年後に入ってきた獣人のディルトルト。
元B級冒険者まで育てたところで、妹が病弱がちで稼ぎ頭の自分が死ぬわけにはいかない事を相談され、安定した仕事のギルド職員にスカウトさせてもらい、再就職。俺の部下になった。
斜向かいの魔人はレーネ=モーネ、俺が来た時には就職していて、先輩にあたる俺と同じ役職なんだけど、面倒な仕事が嫌いらしく俺の部下的な存在になってる。
なんでも、ハーピーと魔人のハーフなんだと。「ハーピーも魔人じゃね?」って言ったら、獣人に近いらしくキレられちった。
そして、向かい側に座るのが、シルフィーナ。
銀髪のおっとりした女の子だ。
今年の初めに入社してきたから、ちょうど4ヶ月ほどだろうか?やっと受付業務にも慣れてきだした頃だ。
なんか、レーネ=モーネがやっとできた妹分らしく、よく食事や低級の依頼を受けて連れて出かけてる。
もちろん、教育担当は俺なんだが…
そしてそんな俺の直属の上司なんだが、みんなの席から少し離れた所にお誕生日みたいな配置で机を向けているのがグループ長のロミナリアだ。
見た目は俺より若そうなんだが、魔王城で相当優秀なメイドだったそうだ。
俺のお目付役として第2カウンターグループに配属されてきた。
という5人が第2カウンターグループの面々だ