第六話「調査」
「勢いで来たけど、どうしよう」
二年前に来たが、なぜかぶらぶらと風華ちゃんの家の近くにある商店街を歩き回っていた
(二年前の風華ちゃんの様子だと話も聞いてもらえなさそうだもんなーどうしよう
そうだ!風華ちゃんの学校に行ってみよう!)
と走り出したが
(風華ちゃんの学校ってどこなのかわかんねーー
でも中学生だって言ってたよな
でも私立か公立化かわからんしどうしよう……尾行しよう。これしかない
わかってるよ!犯罪で変態な行為だって!僕は変態じゃないよ!
でもこれしか方法は無い…しょうがない事なんだ…
…でも朝までなにしてよう)
暇つぶす所を探しながら歩いていると商店街に風華ちゃんと同じ制服を着ている女子中学生がいた
(ラッキーツイてる!尾行する必要がなくなったぞ…)
そして女子中学生に近づいていった
(いやまてよ…なんて話しかけよう
君の学校どこ?って聞けばいいんだよな
いきなり過ぎないかな…
まずは普通の会話から入ったほうがいいよな)
「ねえそこの君…人は過去に行けると思うかい?」
「え………」
(しまったーー!!!これじゃー変人じゃねーか!
テンパってしまった…どう巻き返そう…あっあそこにケーキ屋があるぞ)
「あそこのケーキ屋すごく美味しいんだよ」
「そうなんですか…」
(そうだよなー!でって話だよなー!もうだめだ…こんなに人と話せないなんて…
もう時空通信局員失格だ…)
「あのーなんですか…なにが言いたいんですか?」
「えっあのー…どこの学校の学生ですか?」
「坂上中学ですけど…」
「ありがとうございます。それでは、さようなら」
「えっ待ってください」
猛ダッシュで逃げた
(よし!聞くまでは最悪だったけど聞けたぜ
坂上中学だったな。探しにいこう)
「ちかっ」
商店街の近くに坂上中学校はあった
(近いな…風華ちゃんの家から10分くらいか
今何時だ…17時か
入ってみよう)
校門に人が、いなかったのですぐに入れた
グラウンドにも、人はいなかった
(なんでいないんだろう…テスト週間かな)
学校内に入った
(さてここからだ。どうやって聞き出そう
卒業生を偽るのは難しそうだ。親のふりも無理
さてどうしよう…)
考えていると
「あなたはどなたですかな?」
50代くらいの人が話しかけてきた
(見つかったー!どうしよう、どうしよう
適当に言うしかない!)
「僕は前田風華という生徒の知り合いで様子を見にきたんです」
(いいんじゃないか!なかなかいい理由を言えた)
「そうなんですか。風華ちゃんの…」
「知っているんですか?」
「はい。私は風華ちゃんに数学を教えてる者ですから」
「そうなんですか。どうですか風華は?」
(ここは呼び捨てのほうがいいだろう)
「中学三年生になってから暗くなりました
中学二年生までは田島唯という生徒とずっと一緒にいたのに今はずっと1人でいます」
「なにかあったんですか?」
「わからないんです…唯ちゃんに聞いても知りませんとしか言いませんし
他の生徒も同じです…」
「そうですか…ありがとうございます」
「いえいえ…風華ちゃんをまた元気にしてくださいね」
「わかりました…」
そう言って学校を後にした
「田島唯ってやつを探そう
まずはそれからだ」
そうして僕はまた商店街に戻った
すごく遅くなりました…すみませんでした!
いろいろ落ち着いたのでいつものペースに戻します
読んでくれた方ありがとうございます!