第三話「出発」
「じゃあ本題に入ろうか」
「はい
えーとこれを15歳の時、二年前の2月の私に届けてください」
そして可愛らしい封筒を僕に手渡した
(疑ってたくせにちゃんと書いてきてるじゃん)
「日にちはいつでもいいの?」
「はい…2月であればいつでも」
「おーけー
……なんて書いたの?」
にやけた顔で聞く
そしたら風華ちゃんは笑って
「ただ昔の自分を元気づけることを書いただけですよ」
「へーどうしたの
その時なにかあったの?」
そう言うと風華ちゃんは少し悲しい顔をしたあと笑顔で
「そんな大きい事じゃないですよ
受験とかそんなことです…
ちゃんと届けてくださいよ」
(怪しい…なにかあったのかな……)
そんな気持ちをバレないように隠していつもの営業スマイルで
「わかった
安心して待ってて!」
「過去にどうやって行くんですか?
気になってたんですよ」
「このドアから行けるんだ」
そう言ってそのドアを指差した
「え……それだけですか」
「うん。それだけ」
「うそーー
なんかすごいことをして行くと思ったのに……」
「みんないつもそう言うよ
魔法陣で行くと思ってたーとか凄い道具で行くと思ってたーとかね」
「ふつーそう思いますよ」
「そんな魔法陣とかがあるわけないじゃないか
そんな非科学的なこと」
「よく言えますね…」
風華ちゃんあきれたと言わんばかりな顔をしていた
「そろそろ行ってきてくださいよ」
「わかった
行ってくるよ」
「お願いしますね」
「終わったらこの時間に戻ってくるから出てすぐに帰ってくるよ」
「わかりました
待ってますね」
「じゃあ行ってくるね」
そう言って僕は過去に行くドアを開けて二年前の世界に行った
このくらいの文字数ならテスト週間でも投稿出来そうです
読んでくれた方ありがとうございます!