第二話「出会い」
「時空通信局へようこそ
あなたはいつの誰に伝えたい事があるんだい
この時空通信局があなたの思いを伝えてあげるよ」
と僕はできるだけ笑顔でそう言った
そうすると中学生くらいのちっちゃい女の子がぽかんとした顔でこちらを見ていた
(なんだこの小さいのは……客なのか……いや違うだろ)
と戸惑っていると
「あっあの過去の人に手紙を送れると聞いて来たんですけど……本当ですか?」
(客だったのかよ……)
「本当ですよ」
営業スマイルで答える
でも女の子は不安そうな顔をしてこちらを見ていた
なので営業スマイルのままで
「ここに来た人は皆さんはいつも同じ顔をして同じことを言いますよ」
そして顔を真顔に変えて少し強めにこう言った
「信じられないのなら帰ってもらっても結構ですよ」
すると小さい女の子はびっくりした顔になって顔を下に向けて黙り込んでしまった
(はぁ……みんなここで黙り込むんだよな
しょうがないな)
また営業スマイルに戻って
「で信じるんですか?」
そうすると小さい女の子は顔を下に向けたままこう言った
「信じます……」
「……わかりました
では話を聞きましょう
どうぞ座ってください」
「ありがとうございます」
「まず自己紹介を僕の名前は加藤直樹
歳は21 趣味はゲーム
よろしくね」
「私は前田風華
歳は17 しゅ」
「17歳!?嘘だろ……てっきり14歳くらいだと……
あっ」
中学生だと思っていた女の子の顔をみたら怒りの顔に変わっていた
そして立ち上がって大きな声で
「14歳だって!?ひどい!
なんて事言うんですか!?」
ムキーー!!!
とさっきまでの静かだったのが嘘のように怒っている
(どうしよう……怒らせちゃった
ここは謝らないと)
「ごめんね
ついつい言っちゃった……えへ」
(どうだ!これが成功率60%を誇るぶりっ子作戦)
「きもっ……」
「ぐっ」
この作戦の欠点は心に傷を負うことだな
「まぁいいですよ
よく言われることですから…って何泣いてるんですか?」
さっきまでの暗い雰囲気が嘘のように明るくなったぞ
さすがはぶりっ子作戦……
「だっ大丈夫だよ
自己紹介の続きをしてくれるかな」
「はい
趣味はお菓子を食べる事です」
「作る事じゃないんだね」
また女の子の顔が怖くなる
「ひっ…」
「あなたは私を怒らせたいんですか…」
と、ため息をついた
「ごめんね…
じゃあ本題に入ろうか」
次回から本題に入ります
前回のままで行くと主人公が風華になってしまうので視点を変えました
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