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AOI 第89話

 ドンドンドン

 「お姉ちゃん。」

 ドンドンドン

 「お姉ちゃん?」

 …あれっ、弟?

 「うーん、どうした?」

 部屋のドアが、開いた。弟が、

 「うわっ、真っ暗。」

 と、びっくりしていた。廊下の明かりが部屋に入ってきた。私は、

 「寝てた。」

 と、ベッドから寝過ぎてか、起き上がれないでいた。

 「寝てたの?みんな、鐘が鳴って帰ったよ。」

 と、弟が言いに来てくれた。私は、

 「は〜い。」

 と、大きなあくびをしながら答えた。弟は、ドアを開けたまま、階段を降りて行った。私は、お布団の中で、背伸びをした。窓を見ると外はもう、真っ暗だ。アラームつけておいたのにと、携帯を探した。あれっ、これ消したのかな?そもそも忘れていたのかな?お昼ご飯食べて、弟のお友達が来て、鐘が鳴って、と考えると、私は3時間以上お昼寝をしていたことに、寝たぁー。あっ、お母さんが帰ってくるから、味噌汁作らなくちゃ、ガバッと起きて、ベッドから降りて、ドアに向かって歩いていると足元になにかぐにゃり。なんだ?足に絡んできたのは、洋服だった。びっくりした、洋服か。蹴る動作をして、洋服を振り払った。小さい洋服の山が、海のように床に広がってしまった。夜、寝る前に片付けよう。ドアを閉めて、階段を降りた。弟は、テーブルのうえをきちんと片付けをしていてくれた。そして、残っていた、駄菓子の袋を広げて、

 「食べる?」

 と、聞いてくれた。

 「やったぁ、どれにしようかな。」

 と、細々な駄菓子を上からのぞいて、カルパスとパチパチ飴を取り出した。弟に、見せながら、

 「いい?」

 と聞いた。弟に、ありがとうといただきますを言って、ポケットにパチパチ飴を入れて、口にはカルパスを入れた。寝起きのカルパスは美味しい。食べながら、部屋を見渡すと、洗濯物が無かったので、お風呂場に取りに行った。ついでに、お風呂掃除してしまおう。行ったり来たりして、弟とどっちがやるとか話をするのも、今日はしなくてもいいかな。

 洗濯物を持って居間に行くと、弟が、

 「お風呂ありがとう。」

 と、言ってくれた。いちいちいいのにと毎日の事だし、それでも言うのが、家のルール。いちいち聞くけれど、これが、結構はずかしくて、嬉しくなって、やる気が出てしまうのだ。嫌々やっても、「ありがとう。」と聞くとふふふんと、鼻が高くなってよい気分になる。もう、これしかしないからと思っても、もう一つお手伝いをするかと思ってしまう。弟は、台所でお味噌汁を作っていた。私は、残りの洗濯物を取りにお風呂場に行く。居間に干し終わって、どれどれと、弟をのぞきに行った。

 「今日は、何の味噌汁にするの?」

 と、聞いた。弟は、乾燥わかめの袋を見せて、

 「わかめ。」

 と、言って、もどしている器を持ち上げて見せてくれた。そして、ネギも入れようと、野菜室を開けていた。私は、

 「いいじゃん。」

 と、言って箸とか用意をした。

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